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団体信用生命保険を比較してみた!さまざまな団信保障を解説

  • 最終更新日: 2025年3月10日

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モゲチェック
団体信用生命保険を比較してみた!さまざまな団信保障を解説のアイキャッチ

住宅ローンを借りる際に加入する団体信用生命保険(団信)には、一般団信、ワイド団信、がん保障、3大疾病保障、8大疾病保障など、様々な種類があります。

団信は金融機関によってさまざまな種類の保障があり、また、同じ名称でも保険金が支払われる条件や保険金額に細かい違いがあったり、さらに同じ保障内容でも金融機関によってユーザーが負担するコストに違いがあるなど、正確な比較が非常に難しいです。

 

そこでモゲチェックでは。住宅ローンユーザーの皆さんが簡単に各団信の特色を理解し、ニーズに応じた最適な団信を選べるよう、各団信の違いを整理してみました。

 

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目次
  • 1. 団信の種類と概要
  • 2. 各団信を提供する金融機関と上乗せ金利
  • 3. 団信を選ぶ際の注意ポイント
    • (1)実質金利で比較する
    • (2)団信に加入できない場合がある
    • (3)病気になるだけでは保険金を受け取れない場合がある
    • (4)名前に惑わされない
  • 4. まとめ

1. 団信の種類と概要

主要な団信の種類と概要は以下の通りです。

 

団信全体概観

団信には、大きく一般団信、ワイド団信、疾病団信の3種類があります。

 

一般団信とは、死亡や高度障害の場合に住宅ローン残高が0円になるよう保険金がおりる団信です。高度障害とは視力や言語機能を失ったり、寝たきりになってしまうなど相当に重い障害を指します。そしてワイド団信は加入条件が一般団信より緩和されたものです。過去の病気などで一般団信や疾病団信に加入ができない人のために、加入要件を緩めて提供されています。

 

疾病団信には大きく分けて、がん保障、3大疾病保障、8大疾病保障、11疾病保障、全疾病保障などの種類があります。

上図の通り、がんと診断されただけで保険金が下りるがん保障はがん保障、3大疾病保障、8大疾病保障、11疾病保障に含まれていますが、いわゆる「全疾病保障」には含まれていません。

 

また、「急性心筋梗塞または脳卒中と診断され、手術を受けたり60日以上所定の状態になった場合」に保険金が下りる保障は3大疾病保障や8大疾病保障には含まれていますが、11疾病保障や全疾病保障には含まれていません。

 

このように疾病団信の構成は複雑なので、保障対象を細分化して、どのような場合に保険金で住宅ローンが完済されるのかという観点で整理したのが下表です。

事由とは、どういう病気が障害が発生したか、条件とは事由が発生した後保険金が下りるために充足しなくてはならない条件を示しています。

 

モゲチェックの住宅ローンランキングでは、各団信を利用する際に課せられる金利上乗せ幅をもとに、各団信の経済的メリットを金利換算した数字を団信メリットとして表示しています。

ランキングページではアイコンを交えて表示しています。

 

 

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>>左右にスクロール可能です>>

団信の種類 保障対象 事由 条件 団信メリット

一般

団信

死亡 死亡 0.10%
高度障害 高度障害 0.00%
身体障害 身体障害1級または2級 0.05%
リビング・ニーズ 余命6ヶ月 0.00%

疾病

団信

がん50% がんに罹患 0.10%
がん100% がんに罹患 0.20%
2大疾病

急性心筋梗塞、脳卒中

(3大疾病保障のうちがんを除く)

手術又は60日以上所定の状態 0.10%
2疾病

肝疾患、腎疾患

60日以上の継続入院など所定の状態

0.02%
4疾病

高血圧、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変

(7大疾病保障のうち3大疾病(がん、急性心筋梗塞、脳卒中)を除く)

12ヶ月以上の就業不能状態 0.01%
5疾病

高血圧、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変、慢性膵炎

(8大疾病保障のうち3大疾病(がん、急性心筋梗塞、脳卒中)を除く)

12ヶ月以上の就業不能状態 0.02%
7疾病

がん、急性心筋梗塞、脳卒中、高血圧、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変

13ヶ月以上の就業不能状態 0.03%
10疾病

高血圧、糖尿病、腎疾患、肝疾患、慢性膵炎、脳血管疾患、

心疾患、大動脈瘤解離、上皮新生物、皮膚がん

180日以上の入院 0.04%
全疾病保障

全ての病気・ケガ

12ヶ月以上の就業不能状態

または180日以上の入院

0.05%
要介護3+

要介護3以上の状態

0.02%
要介護2+

要介護2以上の状態

0.05%
16状態

呼吸器障害、心臓ペースメーカー、心臓人工弁、肝機能障害・肝移植、

腎臓機能喪失、膀胱摘出・人工膀胱、直腸切断・人工肛門、

両耳聴力喪失、1上肢喪失、1下肢喪失、1眼視力喪失、脊柱奇形・運動障害、

5手指喪失、親示指含4手指喪失、10手指機能喪失、10足指喪失

0.06%
 
 
 

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上表より、団信の構成を整理したものが下表です。

一般団信はリビング・ニーズ特約付きとして表記しています。

 

>>左右にスクロール可能です>>

 

団信名 内容 団信メリット

一般団信

(リビング・ニーズ特約付き)

フラット35以外の住宅ローンで加入が義務付けられている標準的な団信です。

利死亡又は所定の高度障害になった場合に、その時点の住宅ローン残高相当分の保険金が支払われ、住宅ローンの返済に充てられます。

ほとんどの住宅ローンに無料で付帯しています。

一般団信についてより詳しく

0.10%
新機構団信

フラット35に付けられる一般団信です。

通常の一般団信の高度障害に相当する部分が身体障害となっており、身体障害1級または2級になると保険金が支払われます。

高度障害に比べると大幅に保障対象が広いのが特徴です。

団信なしのフラット35に金利を0.2%上乗せすることで付帯可能です。

新機構団信についてより詳しく

0.15%
ワイド団信

一般団信より保険の引受条件が緩和されており、高血圧、糖尿病、うつ病等の持病を持つ人でも加入できる場合があります。

保険金が支払われる条件は一般団信と同じです。通常0.3%程度の金利上乗せで提供されます。

ワイド団信についてより詳しく

0.10%
がん50%保障

一般団信に加えて、がんと診断された場合に、その時点の住宅ローン残高の50%相当分の保険金が支払われ、

住宅ローンの返済に充てられます。通常0.1%程度の金利上乗せで提供されます。

がん保障についてより詳しく

0.20%

がん100%保障

(がん保障)

一般団信に加えて、がんと診断された場合に、その時点の住宅ローン残高相当分の保険金が支払われ、

住宅ローンの返済に充てられます。通常0.2%程度の金利上乗せで提供されます。

がん保障についてより詳しく

0.30%
3大疾病保障

一般団信に加えて、3大疾病(がん、急性心筋梗塞、脳卒中)に備えた保障です。

がんの場合はがんと診断された場合に、急性心筋梗塞・脳卒中の場合は、手術をするか60日間所定の状態が継続した場合に、

その時点の住宅ローン残高相当分の保険金が支払われ、住宅ローンの返済に充てられます。

通常0.3%程度の金利上乗せで提供されています。

3大疾病保障についてより詳しく

0.40%
新3大疾病保障

フラット35に付けられる3大疾病保障です。

通常の3大疾病保障に要介護保障がついています。

要介護2から5のいずれかに該当するとその時点の住宅ローン残高相当分の保険金が支払われ、

住宅ローンの返済に充てられます。新機構団信に0.24%金利上乗せでで提供されます。

新3大疾病保障についてより詳しく

0.50%
8大疾病保障

一般団信に加えて、8大疾病に備えた保障です。

がんの場合はがんと診断された場合に、

急性心筋梗塞、脳卒中の場合は手術をするか60日間所定の状態が継続した場合に、

それ以外の5つの重度慢性疾患の場合は12ヶ月以上就業不能状態が継続した場合に、

その時点の住宅ローン残高相当分の保険金が支払われ、住宅ローンの返済に充てられます。

通常0.4%程度の金利上乗せで提供されています。

8大疾病保障についてより詳しく

0.42%
11疾病保障

一般団信に加えて、がんと10の生活習慣病に備えた保障です。

がんの場合はがんと診断された場合に、

10の生活習慣病の場合は180日以上入院した場合に、

その時点の住宅ローン残高相当分の保険金が支払われ、住宅ローンの返済に充てられます。

通常0.4%程度の金利上乗せで提供されます。

11疾病保障についてより詳しく

0.34%
全疾病保障

一般団信に加えて、全ての病気・けがによる就業不能状態により1年以上就業不能状態が継続した場合に、

その時点の住宅ローン残高相当分の保険金が支払われ、住宅ローンの返済に充てられます。

がんと診断されただけで保障がおりる、いわゆる「がん保障」が含まれていない点に注意が必要です。

他の一般団信や疾病団信に付随して、無料で提供される場合が多いです。

全疾病保障についてより詳しく

0.15%

 

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2. 各団信を提供する金融機関と上乗せ金利

主要な金融機関で、さまざまな団信の種類と上乗せ金利を整理しました。なお、年齢によって加入できる団信種類や上乗せ金利が異なります。詳細は各銀行の公式サイトにてご確認ください。

 

>> 左右にスクロール可能です>>

 

一般団信

ワイド団信

疾病団信

がん50%保障

がん100%保障

3大疾病保障

8大疾病保障

11疾病保障

全疾病保障

7大疾病保障

その他

auじぶん銀行

0%

0.30%

0% ※1

0.05% ※1

0.15%※1

-

-

-

- 0.15%で「がん100%保障団信プレミアム」を利用可能

住信SBIネット銀行

0%

-

0%※1

0.2%※1

0.2%※2

-

-

0%

- 3大疾病50%保障を利用可能 ※2

PayPay銀行

0%

0.30%

0%※2

0.10%※2

-

-

-

-

- ペアローン団信の取扱有

三菱UFJ銀行

0%

0.30%

-

-

-

-

-

-

0.30%

-

りそな銀行

0%

0.30%

-

0.2%

0.25%

-

-

-

- 「団信革命」を利用可能
ペアローン団信の取扱有

SBI新生銀行

0%

-

-

0.10%

-

-

-

-

-

安心保障付団信(無料)他疾病保障との併用不可

イオン銀行

0%

0.30%

-

0.10%

-

0.30%

-

-

- 全疾病団信(無料)

楽天銀行

0%

-

0% ※1

0.20% ※1

-

-

-

-

- -

ソニー銀行

0%

0.20%

0%

0.10%

0.20%

-

-

-

- 0.2%で「生活習慣病団信」を利用可能

ARUHI

(フラット35保証型)

0%

0.30%

0.05%

0.15%

-

-

-

0.15%

-

全疾病保障0.15%は45歳以下

ARUHI

(フラット35買取型)

0%

-

-

-

0.24%

-

-

0.15%

-

全疾病保障0.15%は45歳以下

住信SBIネット銀行

(フラット35保証型)

0% ※1

-

-

-

-

-

-

-

- -

住信SBIネット銀行

(フラット35買取型)

0%

-

-

-

0.24%

-

-

-

-

全疾病保障(借入額×0.55%)

(2024年10月時点)

 

※1 全疾病保障付き

※2 全疾病・失業・自然災害保障付

 

3. 団信を選ぶ際の注意ポイント

充実した団信保障でも、そのための金利上乗せが大きければ結果的に支払いは高くなります。

そのため、どれくらいの充実度の団信を、どのくらいの負担で利用できるのかが重要です。

 

モゲチェックのおすすめ住宅ローンランキングでは、表面的な金利から上記の団信メリットを差し引くことで実質的な金利を計算し、ランキングしています。

迷った方は、おすすめ住宅ローンランキングを参考にすると良いでしょう。

 

住宅ローンには団信への加入が義務付けられています。ただし、持病があると団信に加入できない場合があります。そのような場合は、加入条件が緩和されているワイド団信を検討しましょう。

ワイド団信も利用できないとなると、団信加入が任意となっているフラット35の利用を考える必要があります。なお金融機関によっては、健康に懸念が無かった時に加入していた一般的な生命保険があると、それを団信の代替えととして住宅ローンが利用できる場合もあります。ただし取り扱いの有無や条件などは異なりますので、検討したい方は金融機関に相談してみるのもいいでしょう。

 

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住宅ローンの団信審査とは?健康面に不安ある方必見!うつ病や審査落ちの対処法も

ワイド団信を比較。持病があっても住宅ローンを組める?

 

保障対象の病気に罹患しただけでは保険金を受け取れない場合があります。

疾病団信でもがん保障以外は、原則病気になって所定の状態が一定期間継続する必要があります。同じ疾病団信でも金融機関によって所定の状態や継続期間が異なりますので、注意する必要があります。

 

同じ名前の疾病保障でも保障内容が異なる、または名前の印象と保障内容が異なるものがあるので注意が必要です。

 

例えば、3大疾病保障と全疾病保障を比べた場合、全疾病保障の方が全てをカバーしていて優れているという印象を受けますが、3大疾病保障だとがんと診断されただけで住宅ローン残高が0円になりますが、全疾病保障だと1年以上就業不能状態が継続しないと住宅ローン残高が0円になりません。

 

ここでも、モゲチェックの住宅ローンランキングが役立ちます。

保障内容の充実度を整理していますので、最低限の保障で良いかたやがん保障を付けたい方、さらに充実した保障を付けたいなど、重視するポイントに応じたランキングを見て、選ぶことができます。

 

 

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4. まとめ

以上のように団信には様々な種類があります。特定の病気を保障する団信から、原因に関わらず、特定の状態になった場合に保険金が支給される団信まで、各金融機関がそれぞれ特色のある団信を提供しています。

実際に選ぶ際は名称に惑わされることなく、金融機関ごとに保障内容をしっかり確認することが重要です。

 

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住宅ローン審査、ここがポイント!

通らない理由や対策を解説

| 住宅ローン審査の流れ

住宅ローンの審査は仮審査(事前審査)→本審査の流れで進みます。仮審査と本審査は目的が異なり、仮審査は「その人に融資が可能かどうか」、そして物件の売買契約後に行う本審査では「本当に融資をしていいか」の観点での審査になります。

仮審査では審査の受付基準に合致しているかどうかや本人の返済能力、個人信用情報などが比較的簡易にチェックされます。本審査ではたくさんの書類のチェックや物件の担保価値の精査など、多岐にわたる項目を仮審査よりも厳密に審査されます。

本審査も通過したら金融機関とローン契約し、住宅の決済を行うことになります。

住宅ローン 審査

>>仮審査と本審査の違い、詳しい解説はこちら

 

| 審査にかかる期間

仮審査は即日〜1週間程度、本審査は1〜2週間程度を要します。住宅購入時はなにかと慌ただしくなるため、余裕を持ったスケジュールを立てることが大切です。

 

| 仮審査のポイント

仮審査では大きく3つ、「本人の属性情報」「返済能力」「個人信用情報」がチェックされます。細かく見ていきましょう。

・「本人の属性情報」

申込時の年齢や完済時の年齢、年収や雇用形態、勤続年数など、金融機関が個別に定めている受付基準に合致しているかが審査されます。「正規雇用であること」「勤続1年以上であること」「年収は300万円以上」など細かな条件が金融機関ごとに定められており、それらに合致している必要があります。具体的な基準は非公表のケースが多いものの、「◯◯銀行 商品概要」と検索するとある程度は銀行公式サイトで確認できます。

 

・「返済能力」

収入に対して借り入れ額が過大でないかが審査されます。代表的な指標として年収に占める年間返済額の割合である「返済比率」があります。住宅ローンの年間返済額の計算には実際の金利ではなく、審査上のみ使われる「審査金利」が使われます。金融機関によって異なるものの、概ね3%前後という高めの審査金利でストレスをかけて計算されます。また、年間返済額には住宅ローンだけでなく自動車ローンやカードローンなどの借り入れの返済も考慮されます。

返済比率の上限は多くの金融機関が非公表ですが、目安は30%〜35%です。フラット35の場合は年収400万円未満なら30%、400万円以上なら35%と公表されています。

>>返済比率の詳しい解説はこちら

 

・「個人信用情報」

個人信用情報とはクレジットカードの支払いなどの履歴情報です。過去に延滞などのネガティブな履歴があると、住宅ローン審査にはマイナスに作用します。

>>個人信用情報の詳しい解説はこちら

 

| 本審査のポイント

本審査では様々な資料の提出のうえ、「仮審査の申告内容との相違がないか」「担保評価」が主に審査されます。

・「仮審査の申告内容との相違がないか」

仮審査で申告した年収と源泉徴収票の金額が違っていないか、借り入れがある場合はその内容が仮審査の申告内容と違っていないかなど、仮審査で金融機関に申告した内容との整合性がチェックされます。

 

・「担保評価」

住宅ローンで物件を購入すると、通常は金融機関によって「抵当権」が設定されます。抵当権とはいわば担保のことであり、申込人が住宅ローンの返済ができなくなったとき、その物件を売却して融資金の回収に充てるためです。そのため、購入しようとする物件の価値が借り入れ額に対して著しく低くないかをチェックされます。また物件そのもののスペック、例えば耐震基準や適法物件かどうかなども、金融機関の定める基準と照らし合わせられています。

 

| よくある本審査落ちのパターンやNG行為

・仮審査の申告内容と異なる点があった

仮審査と本審査で申告内容に相違があると落ちる確率が高まります。例えば仮審査で申告した年収と提出した源泉徴収票の年収が違えば、返済能力の計算が狂うことになります。

 

・別の借り入れを行う

住宅ローンの審査中に別の借り入れを行うと返済比率に悪影響が出ます。ローンという名称ではありませんがクレジットカードのリボ払いも借り入れと同じ扱いです。気軽な買い物が原因で住宅ローン審査に落ちる可能性もあるため注意が必要です。また、審査期間中はローンの延滞にも普段以上に注意しましょう。

 

・転職や退職

審査中に転職すると通過は難しくなります。金融機関は現在の勤務先で長く働き続けることを前提に住宅ローンの返済能力を見繕っているため、その前提が崩れるのです。さらに勤続年数の基準を満たせなくなる可能性が高くなります。

 

・健康上の問題で団信に加入できない

『団体信用生命保険(団信)』へ加入できず、住宅ローンを利用できないケースもあります。団信とは契約者が死亡したり高度障害に陥ったりした際、ローン残高を肩代わりしてくれる保険です。

生命保険のため、加入するためには過去3年ほどの病歴や治療歴などを告知しなければなりません。そのため健康状態によっては、団信の審査に通過できない場合があります。一般的な住宅ローンは団信への加入が必須とされているため、加入できなければ契約できません。

>>団信審査の詳しい解説はこちら

 

| 審査に通りやすくなるコツ・対策

・頭金(自己資金)を多めに入れて借入金額を下げる

自己資金を多めに確保して借入金額を引き下げることで審査に通りやすくなります。多くの自己資金を貯蓄できる人と言えるため、金融機関からの信頼を得やすいでしょう。

借り入れ額が少なくて済むため返済負担も軽減され、返済比率を引き下げることもできます。金融機関によっては自己資金の割合に応じて優遇金利を適用してもらえる点もメリットです。

 

・借り入れがある場合はなるべく返済しておく

自動車ローンやカードローンなどの借り入れがある場合は、なるべく繰り上げ返済をして残高を減らしておくことも大切です。返済比率を引き下げる要因になるため、審査に通りやすくなります。

 

・ペアローンや連帯債務、収入合算を検討する

配偶者に収入がある場合は、ペアローンや連帯債務、収入合算により審査を通りやすくすることができます。例えば年収が夫500万円・妻500万円の夫婦が5,000万円の住宅ローンを組む場合、夫1名の債務者だけでは年収倍率(年収に対する借り入れ額)は10倍と非常に高いですが、ペアローンや連帯債務で夫婦2名とも債務者になれば、年収倍率は5倍まで下がります。一般的には、年収倍率は高くても7倍以内であれば審査に通りやすくなります。

収入合算とは夫婦の片方が債務者、もう片方は連帯保証人となる方法です。こちらも連帯保証人分の年収を一定程度加味した審査を受けられるので、単独で組むよりは有利です。

 

| 本審査は複数の金融機関へ申し込もう

住宅ローンの本審査への申し込みは、複数の金融機関で並行することが可能です。万が一審査に落ちたり減額承認されたりしたときに備え、複数の金融機関へ申し込んでおくとよいでしょう。複数の金融機関で本審査承認を得られたら、最も希望に近い条件のプランで契約に進めばOKです。

審査通過後であっても契約に進んでいなければキャンセルできるため、契約を決めたローン以外はキャンセルしましょう。その後は金融機関と金銭消費貸借契約を締結し、融資実行日を待つだけです。

 

どんな金融機関で自分が審査に通りそうか、目安を知りたい方にはオンラインで住宅ローンを一括比較できる「モゲチェック 住宅ローン診断」がオススメです。 

モゲチェック 住宅ローン診断」は無料で利用可能で、年齢や年収、住んでいる地域などの住宅ローン審査項目を考慮した上で、その人にピッタリなローンを紹介するサービスです。「モゲチェック 住宅ローン診断」を参考に、どのような銀行で審査を進めたらいいか比較してみましょう。

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WRITER

著者: モゲチェックメディア編集部

株式会社MFS

 

モゲチェックは住宅ローンのポータルサイトです。 金融機関や不動産会社出身の住宅ローンのプロ&テクノロジー集団が運営し、公平・中立な立場で住宅ローン情報をお届けします。

SUPERVISOR
supervisor

中山田 明

株式会社MFS代表取締役CEO

プロフィール

外資系投資銀行で日本初の住宅ローン証券化を手掛け、その後約10年に渡り住宅ローン証券化業務に従事してきた、日本における住宅ローンファイナンスのプロフェッショナル。フラット35を取り扱うSBIモーゲージ(現:SBIアルヒ株式会社)ではCFOを歴任。テクノロジーによる新しい住宅ローンサービスを生み出すべくMFSを創業。「住宅ローンを必要とする全ての人が、最も有利な条件で借り入れ、借り換えできる」世界の実現を目指す。

趣味は登山で、テントを背負って槍ヶ岳や剱岳、海外ではキリマンジャロやキナバル山に登頂。

経歴

  • 1991年3月 東京大学経済学部学部 卒業
  • 1991年4月〜 三井物産株式会社 入社
  • 1993年7月〜 モルガン・スタンレー、ベア・スターンズなど外資系投資銀行を歴任
  • 2000年8月〜 株式会社新生銀行(現:SBI新生銀行)キャピタルマーケッツ部部長
  • 2011年8月〜 SBIモーゲージ株式会社(現:SBIアルヒ株式会社)CFO
  • 2014年10月〜株式会社MFS創業

主な保有資格

貸金業務取扱主任者

登壇実績

  • 2021年9月 金融DXサミット(日本経済新聞主催)等 登壇実績多数
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