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住宅ローン金利2025年11月の最新動向【今後の利上げ見通し】

  • 最終更新日: 2025年11月4日

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住宅ローン金利2025年11月の最新動向【今後の利上げ見通し】のアイキャッチ

2025年11月の住宅ローン金利情報をお伝えします。

この記事では、最新の住宅ローン金利情報から将来の金利見通しまでご案内します。

住宅ローン選びのポイントもご案内しますので、ぜひご参考ください。

 

本記事の「1〜3」では最新の住宅ローン情報と金利予測を解説し、「4〜7」では住宅ローン選びのポイントと基礎知識をお届けします。

タイマーアイコン 時間がない方

変動金利は緩やかに上昇していくものの今後も優位と予想。モゲチェックのオススメは低金利と柔軟な審査の「 SBI新生銀行 」と低金利で充実した保障の「 PayPay銀行」。新規顧客の金利は低く抑えられる一方、既存顧客における金利は基準金利上昇により引き上げられており、借換メリットが出やすい状況。モゲチェックの住宅ローン診断で借換メリットも是非ご確認下さい!

目次
  • 1.最新の住宅ローン金利ランキングと11月の動向
    • 1−1 サマリー
    • 1−2 最新の住宅ローン金利ランキング
  • 2.今後の金利見通し
    • 2−1 日銀の利上げ見通し
    • 2−2 国内政治と海外情勢による影響見通し
    • 2−3 銀行間の競争環境
    • 2−4 住宅ローン金利の短期見通し
    • 2−5 住宅ローン金利の中長期的な見通し
  • 3.変動金利が有利!理由を解説
    • 3−1 住宅ローンは最初の10年を低金利で通過すべき
    • 3−2 固定が有利になるには5回以上の利上げが必要
    • 3−3 固定金利よりも変動金利が有利。一方で金利上昇が心配なら固定金利も
  • 4.住宅ローンを選ぶポイントを解説!
    • 4−1 金利
    • 4−2 団信保障の充実度
    • 4−3 借入額と自己資金
    • 4−4 返済期間
  • 5.自分の住宅ローンはどうすればいい?タイプ別対処法!
    • 5−1 これから住宅ローンを組む方
    • 5−2 すでに住宅ローンを借りている方
  • 6.住宅ローン金利の種類
    • 6−1 変動型
    • 6−2 変動型が向いている人は?
    • 6−3 固定特約型
    • 6−4 固定特約型が向いている人は?
    • 6−5 全期間固定型
    • 6−6 全期間固定型が向いている人は?
    • 6−7 その他(ミックス型・段階型・上限金利付き変動型)
  • 7.参考情報

1.最新の住宅ローン金利ランキングと11月の動向

最新住宅ローンランキングと今月の動向を解説

1−1 サマリー

今月の住宅ローン金利動向
  • 変動金利は一部銀行で低下
  • 固定金利は多くの銀行で上昇

変動金利は、ほぼ全ての銀行で目立った動きはなく横ばいとなっています。変動金利と日銀利上げは密接に結びついており、日銀が2025年1月以降、6会合連続で政策金利を据え置いていることが理由です。

固定金利は、前月から10年国債利回りが若干上昇したことを受け、全体的に上昇しています。各銀行の固定金利は、長期金利に連動しており、特に10年国債利回りを基準としていることが多いです。

なお、通常、固定金利は固定期間が長いほど金利が高くなる傾向にあります。長期固定にすればするほど、金利上昇を回避するための保険料が高くなる、と考えて頂ければと思います。ですが、直近は10年固定とフラット35の逆転現象が起きており、フラット35を運営している住宅金融支援機構が、長期金利上昇にもかかわらず金利上昇を抑制していることが見て取れます。今後もこの動きが続くか、要チェックです。

202511_モゲチェック住宅ローン金利インデックス_変動_10年固定_フラット35

 

続いて、各銀行グループの変動金利の動きを見てみます。下図の通り、メガバンク vs ネット銀行の激しいバトルが続いています。ただし、各グループの中でも二極化が見られ、低金利で獲得数を伸ばそうとしている銀行と金利を引き上げて収益性アップを狙っている銀行に分かれています。そのため、各銀行間の金利が開いている状況となっており、より一層の比較検討を行うことが重要となっています。

202511_モゲチェック住宅ローン金利インデックス_銀行グループ別変動金利

 

【個別銀行の動き】

「ソニー銀行」が変動金利を年0.1%引き上げており、基準金利も同様に0.1%アップしました。ソニー銀行は政策金利に直接は連動させておらず、市場金利を参照しているため、その動きを踏まえて基準金利を引き上げたものと考えられます。

また、SBI新生銀行が11/17から50年ローンを開始します。ネット銀行が続々と参入しており、50年ローンの競争が今後も激化するものと想定されます。

 

主要金融機関の適用金利の先月との比較は下記表の通りです。どの銀行も金利が引き上がっています。

主要銀行_10月と11月の金利差_モゲチェック

 

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2.今後の金利見通し

2−1 日銀の利上げ見通し

日銀は10月29日、30日の金融政策決定会合にて政策金利の利上げを見送りました。早ければ10月利上げの見通しもあったものの、政策委員9人のうち利上げ賛成2人・反対7人の結果となりました。植田総裁は会見で、利上げを見送った理由について「海外経済の不確実性が高い中で、賃上げが維持されるかどうかもう少しデータを見たい」と説明し、26年3月の春闘をポイントに挙げました。今後の賃上げに関する動向は年始頃には判明すると思われ、早ければ12月、遅くとも1月には利上げされる可能性が高いと考えられます。

>>日銀マイナス金利解除・利上げで住宅ローンは今後どうなる?最新の変動金利予想を解説(2025.3アップデート)

 

2−2 国内政治と海外情勢による影響見通し

2025年10月21日に高市内閣が発足し、今後の発言と政策に注目が集まっています。原則として、日銀の金融政策に直接的に介入はしないと思われますが、高市首相は利上げに消極的な発言をしており、日銀が利上げを進めるうえでは、高市政権の意向も考慮した舵取りが必要になりそうです。

また、高市政権とは対照的にベッセント米財務長官は、「政府が日銀に政策運営の裁量を認める意思が、インフレ期待を安定させ、為替相場の過度な変動を防ぐ上で鍵となる」と発言しています。これを受けてトランプ政権の意向を配慮し、日銀利上げを牽制する姿勢を弱める可能性が出てきているものの、高市政権が外圧に屈するとは考えづらく、国内経済を優先した金融政策判断となるでしょう。

なお、米国経済は好調なものの、関税の影響もありやや減速感が出始めています。本格的な景気後退になるのかどうか、日銀利上げに大きな影響があるため、今後も引き続き注目すべきでしょう。

 

2−3 銀行間の競争環境

2025年4月以降は三菱UFJ銀行やみずほ銀行、りそな銀行などの大手銀行が比較的低い金利を展開していましたが、直近ではPayPay銀行やSBI新生銀行がさらに低い金利を展開し、シェア拡大に動き出しています。ネット系銀行の住宅ローンの売上構成比は、大手銀行に比べて比率が高い傾向にあり、住宅ローン銀行と言っても過言ではありません。今後もシェア獲得のため競争は継続していくものと予想されます。

また、長期的な目線では金利は上昇傾向にあり、固定金利の需要も高まりつつあります。10月から10年固定金利を大きく引き下げたauじぶん銀行のように、魅力的な固定金利を提供する金融機関が出てくる可能性もあるでしょう。

 

最後に、50年ローンの競争も見逃せません。今月17日からはSBI新生銀行が開始します。不動産価格の高騰により、ペアローンに加えて50年ローンがスタンダードになる時代がまもなくやってくるものと考えられます。

 

2−4 住宅ローン金利の短期見通し

変動金利は日銀が25年12月もしくは26年1月の金融決定政策会合で利上げを実施した場合、2026年4月に各銀行が基準金利を0.25%引き上げることが予想されます。多くの銀行は、毎年4月と10月に住宅ローンの新規貸出分の基準金利を見直すこととしているため、日銀が利上げを実施したとしても即座に金利を引き上げる銀行は少なく、タイムラグがあるのが一般的です。ただし、一部の銀行の規約では即座に金利を引き上げることも可能としているため、銀行の金利動向には注意が必要です。

なお、住宅ローンの基準金利は現在返済中ユーザーの金利に影響を与えるため、4月に基準金利が0.25%上昇した場合、7月以降の返済について、適用金利が同様に0.25%上昇するでしょう。

 

固定金利については、市場の経済活動の影響を受けやすく、長期金利が上昇している現在、新規貸出向け金利は緩やかに上っていく可能性があります。そのため、借りるなら早めに借りておいたほうが安心できるでしょう。

 

2−5 住宅ローン金利の中長期的な見通し

中長期的な見通しのために金利上昇の材料と金利下落の材料を整理して考えていきます。

金利上昇材料は「賃金上昇とインフレ」です。各種報道にあるように、賃上げは過去2年続いており、以前のデフレ時代とは異なり定着する可能性が高くなってきています。また、賃上げと同様、インフレも定着しつつあります。2025年度のインフレ率は日銀が目標に掲げる年2%を大きく超えており、IMF(国際通貨基金)も今後日本が年2%を持続できる可能性があると明言しています。「賃金上昇とインフレ」が続く限り、日銀は政策金利の引き上げを必要に応じて継続することになります。

金利下落材料は、「人口減少と高齢化」です。人口減少は需要減につながり、国内経済の縮小につながりかねません。また、高齢化によって社会保障に多額の税金が振り分けられている日本では、経済成長を促す戦略投資を捻出するのが難しい状況にあります。加えて、日本経済を牽引しているのは自動車を中心とした輸出産業であり、円高よりも円安のほうが業績は拡大しやすい状況です。

基本的に利上げは経済へのブレーキであり、円高を促します。上述の状況を踏まえると、政府・日銀は無理に金利を大幅に引き上げるインセンティブに乏しく、多少の金利上昇は想定されるものの、低位で推移するものと考えられます。

以上より、金利上昇が進むもののゆっくりとしたペースと予想されます。IMFも日銀の現在のスタンス(金融緩和的、かつ利上げは急激には進めず、ゆっくりと段階的に行う)を支持しています。そして、インフレと賃金が安定的に上昇し、成長が続く状態に到達すれば、政策金利は中立金利(経済を熱しもせず、冷ましもしない金利水準)になると想定されます。現在、多くのエコノミストはその金利水準を1〜1.5%程度と見ており、その水準に向けて今後1~2年かけてゆっくりと利上げが行われるものと考えられます。

モゲチェックでは2027年度に1.5%到達と予想しています。

モゲチェック_日本における金利動向

 

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3.変動金利が有利!理由を解説

モゲチェックでは固定金利よりも変動金利が有利と考えています。日銀が追加利上げを実施した現在でもそう考える理由は大きく2点です。

  • 住宅ローンは最初の10年を低金利で通過すべき
  • 固定金利が有利になるには「5回以上の利上げ」が必要

それぞれ解説していきます。

 

3−1 住宅ローンは最初の10年を低金利で通過すべき

まず1つ目に、住宅ローンは返済の初期、特に最初の10年の金利負担が大きいことが挙げられます。

住宅ローンは通常「元利均等返済」方式で返済します。これは元本が多く残っている返済初期ほど金利返済の割合を高めることで毎月の返済額を一定にし、住宅ローン利用者が返済しやすくするというものです。

裏を返すと、残高が多く残っている返済の初期ほどより多くの利息を支払うことになり、返済期間が35年の場合、金利総額の半分近い金額を最初の約10年で支払うことになります。

例えば【元本が3,500万円、35年払い、金利が0.5%(元利均等返済)】の場合、毎月の返済額は90,856円です。そのうち初回の返済では金利が14,584円ですが、ちょうど10年後にあたる120回目では10,708円、最終回ではなんと38円にまで減ります。そして、35年間で支払う金利総額が316万円であるのに対し、最初の10年間で支払う金利はほぼ半分(48%)の152万円です。 

住宅ローンは文字通りローンなので金利をつけて返済することになりますが、利用者からすれば支払う金利は少ない方が良いでしょう。となると、より金利の総額を抑えるためには最初10年に少しでも低金利のローンを使うことが肝心であり、低金利で提供されている変動金利が理にかなっていると言えます。

 

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3−2 固定が有利になるには5回以上の利上げが必要

以下は2025年10月時点での変動金利と固定金利の金利差です。変動・固定の金利差は年1.13%ですので、「変動金利が年1.13%以上上昇し、それが35年間続くのであれば固定金利を使う方が有利」ということになります。

変動と固定の金利差_モゲチェック

通常、中央銀行による政策金利の引き上げは0.25%ずつのため、1.13%の金利差を埋めるには残り5回の追加利上げが必要という計算になります(0.25%×5 = 1.25%)。 

バブル崩壊以来、久々に本格的なインフレが到来しているとは言え、拙速な追加利上げで景気を冷やすような判断を日銀が行うということは想定しづらいでしょう。緩やかな利上げが続くことが予想されるものの、賃金や消費といった景気動向を見ながら慎重な政策運営が行われる可能性が高いと考えられます。また、米国の経済情勢には不確実性があり、もし景気後退局面に入ると日銀が利上げする選択肢は狭まる可能性もあります。

一方で金利の予測は難しく想定外なこともありえるため、今後の金利上昇が心配な方は、固定金利を選択し安心することも選択肢に入れるとよいでしょう。

 

3−3 固定金利よりも変動金利が有利。一方で金利上昇が心配なら固定金利も

最後に、変動と固定でどのように返済額が変わるのかをご紹介します。

年1.13%の金利差では毎月返済額で約2万円、総返済額で約800万円もの差がつく計算となります(借入額3,500万円、35年返済)。

解説の通り、今後固定金利が低下するとしても変動金利の優位性は揺るがないと考えており、800万円以上も多く返済して金利上昇リスクをヘッジする理由は乏しいとモゲチェックでは考えています。一方で金利の予測は難しく想定外なこともありえるため、今後の金利上昇が心配な方は、固定金利を選択することも視野に入れましょう。

ただし、モゲチェックでは変動金利を借りる場合、「住宅ローンを借りすぎない+資産運用」の2点セットが大切と考えています。無理のない借り入れ額を変動金利で借りて、固定金利を借りる場合と比べて返済に余裕が出る分は、NISAやiDecoなどを活用し資産形成に取り組むと良いでしょう。インフレが進むことで金利が上がることを説明しましたが、インフレが進むことで一般的には株価も上がっていきます。変動金利で毎月の支払額を軽減した分を株式運用で毎月積み立てていけば、万が一想定以上に金利が上昇した場合でも株価の上昇によりカバーできる可能性が高くなります。長期的に見ても株価は上昇傾向にあるため、検討してみてください。

※投資は自己責任となります。将来、株価が上がり続けることをお約束する内容ではありません。

 

「日経平均株価の推移」

202511_日経平均株価

参照元:Yahoo!ファイナンス(2025/11/4 15:45時点)

 

 

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4.住宅ローンを選ぶポイントを解説!

住宅ローンを借入するときに考慮すべき代表的なポイントは次の5つになります。

  • 金利
  • 団信保障の充実度
  • 借入額と自己資金
  • 返済期間

それぞれのポイント別に詳しく解説していきます。

 

4−1 金利

当然ではありますが、住宅ローン金利は低ければ低いほどいいです。例えば、4,000万円を35年払いとした場合、金利が年0.6%の場合は総返済額4,435万円に対し、金利が年0.7%の場合は総返済額は4,511万円と76万円も高くなります。借入可能額や団信のラインナップなど検討すべきポイントは他にもありますが、可能な限り低い金利の住宅ローンを選択してください。

 

4−2 団信保障の充実度

銀行によって、加入できる疾病保障付きの団信種類は異なります。絶対に入りたい疾病保障があれば、提供している銀行に絞って探すこととなります。さらに銀行ごとにオプションで入る疾病保障付き団信の上乗せ金利は異なります。同じがん保障付き団信でも無料で加入できる銀行もあれば、年0.1〜0.2%の上乗せが必要な銀行があります。それぞれベースとなる金利が異なるため、最終的にどこの銀行が一番低くなるか注意する必要があります。

また、表面金利は少し高くても疾病保障付きの場合の価値も含めると実質的には、低い金利と判断できる銀行もあります。モゲチェックでは、疾病保障付き団信の保障の充実度も含めた金利換算価値を計算し、実質的に低い金利順でのご紹介もしていますのでぜひ参考にしてみてください。

モゲチェックの団信保障の価値も考慮したランキングはこちら(おすすめタブ)

 

4−3 借入額と自己資金

住宅購入時には頭金を用意して、借入額を抑えるべき!と思っている方が多いのではないでしょうか。しかし、住宅ローンは頭金は入れずにできるだけ多く借りることをまず検討しましょう。その理由は住宅ローンは「借り得」だからです。住宅ローンは「低金利」で「長期間の返済」ができて、「住宅ローン控除」が使えて、「団信」という保険までついている他にはないユーザーメリットの大きい金融商品です。無計画に借りすぎることはよくありませんが、頭金をあえて出さずに借りられるだけ借りておくことは賢い選択です。

 

4−4 返済期間

できるだけ早く返したい!という人も多いとは思いますが、住宅ローンの返済期間は可能な限り長く設定することをおすすめします。返済期間を長く設定すると総返済額が大きくなりますが、将来返済に余裕が出てきて借り入れしておく必要がなくなればいつでも繰上返済をすることで短くできます。反対に将来想定外の出費が増え、毎月の支払額を抑えるために返済期間を伸ばそうと考えても金融機関は簡単には受け付けてくれません。仮にできたとしても、返済途中に返済期間を長くする行為は与信を悪化させ、その後新しくローンを組もうとした場合に借りづらくなる恐れがあります。

また、住宅ローンは他のローンと比較すると圧倒的に低い金利で団信という保険までついているので好条件の借入です。ローリスクの運用を選択しても住宅ローンの繰上返済を行うより高い効率で利回りを確保することも可能なので検討してみてください。

最近は50年ローンも登場しています。わずか0.1%の上乗せ金利で利用できる金融機関も多いため、ご検討されてみてはいかがでしょうか?

 

5.自分の住宅ローンはどうすればいい?タイプ別対処法!

これから住宅ローンを組む予定の方、住宅ローンをすでに利用中の方向けについて、それぞれのタイプ別にアドバイスをまとめましたので、ご自身の状況と照らし合わせて参考にしてください。

 

5−1 これから住宅ローンを組む方

①変動金利の申込みを検討している場合

変動金利は今後金利上昇する可能性があるものの、大幅上昇の可能性は高くないと考えています。金利上昇の備えをしつつも、引き続き変動金利の利用を検討されてみて下さい。 

ただしローンの借りすぎには注意が必要です。借りすぎかどうかは借入額を年収で割った「年収倍率」でチェックしてみましょう。35年ローンのときは年収倍率は最大でも7倍以内、できれば家計に余裕を持つためにも5倍以内に収めると良いでしょう。50年ローンのときは最大で10倍以内、余裕を持つためには7倍以内に収めると良いでしょう。

年収倍率早見表_モゲチェック

 

②固定金利の申込みを検討している場合

モゲチェックでは今後固定金利が上昇する可能性があると考えています。故に借りるのであれば早めがいいと考えています。固定金利は毎月各銀行が当月の実行金利を見直しているため、実行月の金利水準をチェックすることも重要です。

モゲチェックの住宅ローン固定金利ランキングにて返済額や今月の金利水準をチェックしてみてください。

また、全期間固定より20年固定の金利が高いケースもあるため各金融機関ごとの水準をよく見比べてみてください。

10年以下の固定金利は低く設定されているものの、特約期間終了後の金利が高くなることもあり、注意が必要です。もし借りるのであれば、10年後の特約期間終了後に借り換えを検討することをオススメします。

 

5−2 すでに住宅ローンを借りている方

①変動金利を利用中の場合

モゲチェックでは、今後変動金利の基準金利が上昇する可能性はあると考えているものの、大幅に上昇する確率は高くないと予想しています。

なお、利用中の変動金利が年0.8%以上の方は、総返済額を大きく削減できる可能性があるので、住宅ローンの借り換えを検討してみてください。

 

②固定金利を利用中の場合

固定特約期間中であれば、その期間中は適用金利が変わりません。ただし、固定特約期間の終了時に固定金利を再選択すると従来よりも高い金利が適用され、返済額が上昇する可能性があります。借り換えを検討したほうが良いでしょう。

全期間固定金利を利用中の方は、完済まで今と同じ金額での返済が続くことになりますが、変動金利や固定特約型の方に比べて割高に金利を支払っている方が多いです。固定から固定への借り換えによって返済額を節約できる可能性があるため、まずは現在の金利相場を確認されることをオススメします。

 

モゲチェックでは「借りすぎに注意する」という前提のもと、比較的低金利となっている変動金利のご利用が有利だと考えています。それでも、固定特約型や全期間固定型の方が合っているという方もいることでしょう。どんな人にどの金利タイプが合っているか、それぞれ見ていきましょう。

 

 

6.住宅ローン金利の種類

住宅ローン金利の種類

 

住宅ローンの金利タイプは、大きく分けて「変動型」「固定特約型」「全期間固定型」の3種類があります。いずれも「基準金利 - 引き下げ幅(優遇幅) = 適用金利」のルールで実際に適用される金利が決まる点は共通していますが、一般的には「変動→固定特約型→全期間固定型」の順で金利水準が低く、返済期間中に金利や返済額が変わる可能性もこの順番で高くなっているなど、それぞれ異なる特徴を持っています。それぞれの違いを見ていきましょう。

 

6−1 変動型

住宅ローン 変動金利

住宅ローンの最もベーシックな金利タイプが変動金利です。多くの銀行は短期プライムレート(短プラ)と呼ばれる指標を基準に、4月と10月の年2回変動金利を見直しています。4月の見直しによって7月から12月までの6ヶ月間、10月の見直しによって翌年1月から6月までの6ヶ月間の金利が決まるのが一般的です。

特徴としては金利が変わるリスクがある分、固定金利に比べて金利が低く設定されていること、また、近年は銀行間の顧客獲得競争が変動金利中心に行われてきたことで、これまで低金利で推移してきたということが挙げられます。

もし変動金利が上昇した場合は毎月の返済額が高くなりますが、返済額の急な変化や上昇を抑える「5年ルール」や「125%ルール」といったルールを設定している銀行も多く、変動金利ならではの激変緩和措置があるのもユニークな点です。

変動金利のベースとなっている短プラは景気や日銀の金融政策に左右されます。景気変動に沿って上下することはありえるものの、少子高齢化など日本を取り巻く状況を踏まえると、モゲチェックとしては中長期的に見れば低金利が続く可能性は高いと考えています。

 

6−2 変動型が向いている人は?

  • 余裕を持って返済できる人

家計に余裕を持った住宅ローン返済ができるのであれば、多少金利・返済額が上がっても大きな負担増にはならないので、低金利が提供されている変動金利がオススメです。余裕を持てているかどうかは「年収倍率」でチェックしましょう。年収倍率とは借入額を年収で割った値のことで、家計に余裕を持ちたい場合は5倍以内、最大でも7倍以内に収めるのがベターです。

 

  • 金利や景気情勢をチェックできる人

住宅ローン金利やそれに影響する日銀や景気動向を自らチェックでき、状況に合わせた判断ができるという方も変動金利に向いているでしょう。モゲチェックでも金利動向を毎月更新しているので、適宜チェックしてみてください。

 

  • 返済期間が短い人

住宅ローンの返済期間は基本的に最長35年ですが、住み替え予定など、より短い期間で利用する人も変動金利に向いていると言えるでしょう。返済期間が短ければ、変動金利が多少上がっても利息負担はさほど増えずに済むでしょう。

 

>>変動金利をもっと詳しく知りたい!

 

6−3 固定特約型

住宅ローン 固定特約

固定特約型とは、3年固定や10年固定、20年固定といったように一定期間の金利を固定するタイプです。銀行によっては2年固定や5年固定、15年固定など様々な期間が存在しています。

固定特約型では原則固定期間が終わったら変動金利に移行しますが、通常は銀行から通知が届き、再度固定特約を選ぶことも可能です。

ただし、選び直した後の金利は最初の金利よりも高くなることが多い点には注意が必要です。例えば最初の5年固定が1.0%で6年目に再度5年固定を選び直したとしても、1.5%など当初よりも高めの金利になることが多いでしょう。

これは基準金利から差し引く「引き下げ幅(優遇幅)」によるものです。選び直す際の基準金利からローン契約時点で決まる引き下げ幅を差し引いても当初の金利にまで低くならないことが多いので、最初に固定特約型でローン契約する前に引き下げ幅を確認しておくと良いでしょう。

 

6−4 固定特約型が向いている人は?

  • 一定期間は返済額が増えると困る人

例えば子どもの教育費が向こう10年はかかることが確定しているなど、生活設計の中で返済額が増加すると困るという方は固定特約型が選択肢に入るでしょう。ただし固定特約型は変動型に比べて金利水準が高いことから、そもそも変動型を選ぶことでもっと家計に余裕が出る可能性がある点も考慮すべきでしょう。

 

  • 当初固定期間の終了後の返済計画も立てられる人

最初の固定期間終了後、変動型・固定型どちらを選んでも金利が上がることが多いのが固定特約型の実情です。固定特約型を選ぶ場合は、金利が上がることも見越したシミュレーションをあらかじめ行い、余裕資金を蓄える計画性が必要になるでしょう。

 

 

6−5 全期間固定型

住宅ローン 全期間固定

全期間固定型とは住宅ローンの借り入れ時点で完済までの金利・返済額が決まっている金利タイプで、住宅金融支援機構という公的機関が提供している「フラット35」がその代表格です。

フラット35は様々な銀行が取り扱っていますが、銀行独自の全期間固定型商品を提供しているケースも多々あります。

全期間固定型は固定特約型よりも金利水準が高いことが一般的ですが、全期間固定型には一定の人気があることから、銀行によっては固定特約型よりも低金利で提供しているケースもあります。

 

6−6 全期間固定型が向いている人は?

  • 金利が変動する可能性をゼロにしたい人

変動型や固定特約型のように返済期間中に適用金利が変わる可能性を排除したいという方には全期間固定型が良いでしょう。ただし金利水準が高いため、毎月返済額や利息総額が高くなる点に注意が必要です。

 

  • フラット35以外のローンを借りられない人

転職したばかり、または自営業や法人役員で収入が安定していないなどの理由で民間銀行の住宅ローンを利用できず、やむなくフラット35を利用するというケースもあるでしょう。フラット35は借入上限が8,000万円とやや低めであることや、物件そのものに対する基準が比較的厳しいなど、民間銀行とは異なる特徴を持っている点には注意が必要です。

 

6−7 その他(ミックス型・段階型・上限金利付き変動型)

その他にも、ミックス型や段階型、上限金利付きの変動型といったタイプも存在します。

ミックス型は、上述した変動型・固定特約型・全期間固定型を2タイプ以上に借入額を分けて利用する方法です。それぞれのメリットとデメリットを半々ずつにすることができるので、金利タイプを決めかねている方におすすめです。将来の金利予測が難しいことで金利タイプの選択を悩んでいると思いますが、ミックス型は将来金利が大幅に上がっていれば変動型から繰上返済を進め、金利が変わっていなければ固定金利型から繰上返済を進めることができるため柔軟な対応が可能となります。

段階型は、例えば1〜5年目は1.5%、6〜10年目は1.2%、11〜15年目は1.0%といったように、全期間固定型のように完済までの金利が定まっていながらも段階的に金利が変わるタイプです。主要銀行の中ではSBI新生銀行が提供しています。

上限金利付き変動型とは、変動金利でありながらも上限が設定されているタイプです。ただし変動金利には5年ルールや125%ルールが存在している点や、実際に日本で変動金利が急激に上昇したケースがない点も踏まえると、その有用性には疑問が残ります。扱っている銀行も非常に少なく、一部の労働金庫やJAなどに限られています。

 

7.参考情報

 

7−1 主要銀行住宅ローン金利の前月比較

変動(ネット系)

金融機関 ローン名 2025年10月 2025年11月
ソニー銀行 変動セレクト住宅ローン 年0.897% 年0.997% +0.100%
楽天銀行

住宅ローン

(金利選択型 変動金利)

年1.002% 年1.012% +0.010%
住信SBIネット銀行

WEB申込コース

(通期引下げプラン)

年0.698% 年0.698% -
auじぶん銀行

住宅ローン

(変動金利/全期間引下げプラン)

年0.780% 年0.780% -
イオン銀行 住宅ローン金利プラン(定率型) 年0.780% 年0.780% -
PayPay銀行 住宅ローン(全期間引下型) 年0.630% 年0.630% -
SBI新生銀行

パワースマート住宅ローン

(変動金利(半年型)/手数料定率型)

年0.590% 年0.590% -
平均 - 年0.768% 年0.784% +0.016%

 

変動(メガ)

金融機関 ローン名 2025年10月 2025年11月
みずほ銀行

住宅ローン

(ネットでお手続きの場合/ローン取り扱い手数料型)

年0.775% 年0.775% -
三菱UFJ銀行

住宅ローン

(ずーっと一律優遇コース)

年0.595% 年0.595% -
三井住友銀行

住宅ローン

(最後までずーっと金利引き下げ)

年0.925% 年0.925% -
平均 - 年0.765% 年0.765% -

 

変動(地銀)

金融機関 ローン名 2025年10月 2025年11月
北海道銀行

道銀住宅ローン

変動金利バリュープラン

年1.575% 年1.575% -
七十七銀行 77住宅ローン 年0.925% 年0.925% -
常陽銀行

常陽住宅ローン

ずっとうれしい金利引下げ(全期間重視プラン)

年0.950% 年0.950% -
千葉銀行

ちばぎん

“選べる住宅ローンベストチョイス21”

「新築・新規購入コース」

年0.975% 年0.975% -
横浜銀行 融資手数料型金利プラン 年0.750% 年0.750% -
八十二銀行 変動金利型 年1.000% 年1.000% -
静岡銀行 カスタムFLEX 年0.900% 年0.900% -
京都銀行 京銀住宅ローン 年0.975% 年0.975% -
山口銀行 YGC住宅ローン 年0.775% 年0.775% -
福岡銀行 プレミアム住宅ローン 年0.875% 年0.875% -
平均 - 年0.970% 年0.970% -

 

10年固定(メガ)

金融機関 ローン名 2025年10月 2025年11月
みずほ銀行

住宅ローン

(ネットでお手続きの場合/ローン取り扱い手数料型)

年2.100% 年2.100% -
三菱UFJ銀行 最初に大きな優遇コース 年2.040% 年2.170% +0.130%
三井住友銀行

住宅ローン

(最後までずーっと金利引き下げ)

年2.950% 年2.950% -
平均 - 年2.363% 年2.407% +0.043%

 

フラット35

金融機関 ローン名 2025年10月 2025年11月
楽天銀行 フラット35 年1.890% 年1.900% +0.010%

※ フラット35は買取型/融資比率9割以下/団信加入/借入期間21〜35年の場合の金利を表示

※ 新規借り入れを対象に集計

 

 

7−2 参考:主な団信の種類と概要

住宅ローン 団体信用生命保険

団信は大きく分けて、一般団信、ワイド団信、疾病団信の3種類があります。

ワイド団信は保障内容が一般団信と同じですが、加入条件が緩和されています。他の団信の審査に落ちてしまった場合でも加入できる可能性があります。

疾病団信は大きく分けて、がん保障、3大疾病保障、8大疾病保障、11疾病保障、全疾病保障の5種類があります。

 

上図の通り、がんと診断されただけで保険金が下りるがん保障は、全疾病保障には含まれていません。

また、「急性心筋梗塞や脳卒中と診断され手術を受けたり、60日以上所定の状態になった場合に保険金が下りる保障」は3大疾病保障及び8大疾病保障には含まれていますが、11疾病保障や全疾病保障には含まれていません。

このように、疾病保障付き団信の構成は複雑なので、保障対象を細かく分けて考えて、どのような場合に保険金で住宅ローンが完済されるのかしっかり確認する必要があります。

また、団信には無料で付いているものと金利上乗せされるものがありますので、団信を利用する場合に金利がどうなるかも確認する必要があります。

 

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PayPay銀行

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SBI新生銀行

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変動金利・固定金利の違いとは?

特徴やメリット・デメリットを解説

| 変動金利とは?

住宅ローンの基本的な金利タイプで、年2回(4/1と10/1)見直しされることから変動金利と呼ばれています。

金利の急変動で利用者が困らないよう、返済額を5年間据え置く「5年ルール」や月々の返済が25%以上増えないようにする「125%ルール」を設定している金融機関も多く存在します。固定金利に変更するオプションが付帯しており、金利上昇時には固定金利に切り替えることも可能です。

 

| 変動金利のメリット・デメリット

メリット:銀行間の低金利競争が激しく金利水準が低いため、月々の返済額を抑えることができます。

デメリット:将来金利が上がり、月々の返済額が増えるリスクがあります。対策として、金利が低いうちにしっかり貯蓄をして万が一の金利上昇に備えると良いでしょう。

 

| 5年ルール・125%ルールとは?

5年ルールとは、変動金利が上がっても月々の返済額を5年間一定とするルールです。5年ルール有りの場合、最初の5年間は変わらず、6年目から返済額が増えることになります。5年ルール無しの場合、翌月や翌々月から返済額が増えます。

金利が上がっても返済はすぐには増えず、5年間は変わらないというメリットがある一方、6年目になるまでは本来より低額での返済となり、完済時に未払利息が発生する可能性がある点がデメリットとなります。

 

125%ルールとは、5年ルールを適用している金融機関で返済額が増える際、今までの返済額の1.25倍を上限とするルールです。例えば従来の月々の返済が10万円の場合、返済がどれだけ増えても12.5万円が上限となります。

返済額が増えても上限値があるのがメリットとなる一方、5年ルール同様に本来よりも安く返済が進むため、予定通りに残高が減らず完済時に高額返済が必要となる可能性がある点がデメリットです。

 

変動金利の推移・相場は?

変動金利はバブル崩壊以降、ほぼ一貫して低下傾向を続けてきました。しかし2024年になって日銀のゼロ金利解除により、変動金利が遂に引き上げられることとなりました。いよいよ「金利のある世界」に突入したことになります。しかしながら、依然としてネット銀行を先頭に、変動金利が顧客獲得競争の主戦場という状況は続いています。

 

| 固定金利とは?

文字通り金利が変わらないのが固定金利です。フラット35のような全期間固定金利のほか、5年、10年など一定期間の金利を固定する固定期間選択型もあります。

 

| 固定金利のメリット・デメリット

メリット:返済額が変わらない安心感があります。変動金利より金利水準は高いものの、一定期間または全期間の返済額が変わらないため、長期の返済計画や生活設計を立てやすいことが特徴です。

デメリット:金利水準が高く、返済額が多くなります。返済中に大規模な金利上昇が起こらない限り、変動金利を使った場合に比べて固定金利を使う方が多額の返済となるでしょう。また固定期間選択型の場合、6年目や11年目など固定期間が終了するタイミングで、当初固定期間よりも高い金利に切り替わることが多いこともデメリットです。

 

| どんな人が変動金利・固定金利に向いている?

少しでも返済額を抑えたい方やコストパフォーマンスを重視する方には変動金利がオススメです。日本銀行の金融緩和政策や住宅ローン業界の競争激化を踏まえ、モゲチェックでは変動金利は今後も低金利が続くと予想しています。

一方、固定金利は金利や返済額が変化するリスクをなくしたい方に向いています。例えば最初の10年間が子どもの教育費がかさむ時期と重なるなど、住宅ローンの返済額が増えることをどうしても避けたい方には10年固定金利がオススメです。

 

| 変動金利・固定金利の利用割合

変動金利を選ぶ人の割合が年々増え続け、全体のおよそ8割とほとんどの住宅ローン利用者が変動金利を選んでいます。また、固定期間選択型は1割、全期間固定型は1割であり、年々減少しています。

(出所:独立行政法人住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査」より)

 

| モゲチェックのオススメは?

モゲチェックでは今後も追加利上げが行われ変動金利が緩やかに上昇する可能性はあるものの、借りすぎには注意するという前提のもと、相対的に低金利となっている変動金利を利用する方が有利であると考えています。一方で金利の予測は難しく想定外なこともありえるため、今後の金利上昇が心配な方は、固定金利を選択し安心することも正しい判断と言えます。最新情報は住宅ローンランキングでチェック!

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WRITER
著者: 塩澤 崇

モゲチェック運営会社 株式会社MFS

取締役CMO

モルガン・スタンレー証券にて住宅ローン証券化に従事後、ボストン・コンサルティング・グループにて金融機関向けの戦略コンサルティングを実施。MFSではCOOとしてマーケティング及び戦略立案を管掌。

SUPERVISOR
supervisor

中山田 明

株式会社MFS代表取締役CEO

プロフィール

外資系投資銀行で日本初の住宅ローン証券化を手掛け、その後約10年に渡り住宅ローン証券化業務に従事してきた、日本における住宅ローンファイナンスのプロフェッショナル。フラット35を取り扱うSBIモーゲージ(現:SBIアルヒ株式会社)ではCFOを歴任。テクノロジーによる新しい住宅ローンサービスを生み出すべくMFSを創業。「住宅ローンを必要とする全ての人が、最も有利な条件で借り入れ、借り換えできる」世界の実現を目指す。

趣味は登山で、テントを背負って槍ヶ岳や剱岳、海外ではキリマンジャロやキナバル山に登頂。

経歴

  • 1991年3月 東京大学経済学部学部 卒業
  • 1991年4月〜 三井物産株式会社 入社
  • 1993年7月〜 モルガン・スタンレー、ベア・スターンズなど外資系投資銀行を歴任
  • 2000年8月〜 株式会社新生銀行(現:SBI新生銀行)キャピタルマーケッツ部部長
  • 2011年8月〜 SBIモーゲージ株式会社(現:SBIアルヒ株式会社)CFO
  • 2014年10月〜株式会社MFS創業

主な保有資格

貸金業務取扱主任者

登壇実績

  • 2021年9月 金融DXサミット(日本経済新聞主催)等 登壇実績多数
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