- オリコン顧客満足度®総合第1位!実際に使っている人が高く評価
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- 借りた後も安心◎繰り上げ返済や金利変更の手数料など各種手続きが無料!
- がん団信の保障の手厚さは業界トップクラス!
- オンライン手続きに抵抗ない人なら最適。ネット契約で印紙税を節約可
1.ソニー銀行の住宅ローンの特徴
ソニー銀行の住宅ローンは、顧客満足度の高さが特徴的な商品です。銀行の概要や最低水準の低金利など、まずは基礎知識を理解しておきましょう。
ソニーグループのネット銀行
2001年に設立されたソニー銀行は、個人の資産運用に強みを持つネット銀行です。ソニー生命やソニー損保とともに、『ソニーフィナンシャルグループ』において事業の一角を担っています。
ネットを活用した個人向けのサービスや金融商品を提供していることが、ソニー銀行の大きな特徴です。外貨預金やFXなど、個人の資産形成をサポートするさまざまなサービスを展開しています。
顧客満足度の高い業務運営を行っていることもソニー銀行の強みです。オリコン顧客満足度調査の外貨預金部門で2020年から3年連続総合1位を獲得するなど、各種調査において毎年のように軒並み高い評価を得ています。
オリコン顧客満足度総合1位!利用者から高い評価
ソニー銀行の住宅ローンは、オリコン顧客満足度調査の住宅ローン部門において、2021年まで11年連続総合1位、そして2023年にも再び総合1位を獲得しています。
2021年の調査では、『商品内容の充実さ』『団体信用生命保険の充実さ』『繰り上げ返済』『サイトのわかりやすさ』など、全15項目のうち9項目で1位となりました。特に『商品内容の充実さ』は高い評価を得ています。
2021年までの11年連続総合1位はオリコン顧客満足度調査での最長記録であり、長年にわたって多くの人から選ばれてきたことが分かります。ソニー銀行の住宅ローンは実際に使っている人から高い評価を得ている商品です。
最低水準の低金利が魅力
ソニー銀行の住宅ローンでは、業界最低水準の金利を実現しています。変動金利と固定金利のいずれも、他行に比べ低めの金利で利用できるのが魅力です。
特に変動金利の利率は、全体的に低金利であるネット銀行の中でも低い水準となっています。月々の返済額をとにかく安く抑えたい人におすすめです。
金利の低さ以外にも、充実した団信やトータルコストの安さなど、多くの部分で他行との差別化が図られています。返済中に金利プランを簡単に変更できる点も特徴です。
ソニー銀行を利用した方のナマの声をチェック!
>>顧客満足度11年連続No.1のソニー銀行住宅ローン!実際に利用したお客様の声をご紹介!
2.ソニー銀行の商品概要
ソニー銀行はネット銀行の1つで、申込や契約はオンラインで行うことになります。商品には3種類があり、変動金利の金利が安い「変動セレクト住宅ローン」、固定金利の金利が安い「固定セレクト住宅ローン」、手数料が安い「住宅ローン」の3種類から選ぶことができます。
また、がん50%保障団信には上乗せ金利なしで加入することができ、100万円の給付金も含まれるがん100%保障団信でも上乗せ金利は0.1%と、低コストで充実した保障を受けられることも魅力です。
申込 |
オンラインでの申込 |
ローン契約 |
オンラインでの電子契約 |
金利タイプ |
【変動セレクト住宅ローン】 |
団信 |
【一般団信/ワイド団信】 |
借入金額 |
500万円以上2億円以内 |
借入期間 |
1年以上35年以内 |
事務手数料 |
【変動セレクト住宅ローン】 |
繰上返済手数料 |
無料 |
金利タイプ変更手数料 |
・変動金利から固定金利への変更は無料 |
3.ソニー銀行の住宅ローン金利
ソニー銀行の住宅ローンの金利タイプには変動金利と当初固定金利の2種類があります。
2023年11月には金利ラインナップの変更があり、多くの人にとってより有利な内容に変更されています。ソニー銀行の住宅ローン金利の特徴を押さえておきましょう。
2023年11月から、低金利を利用しやすく改善
ソニー銀行住宅ローンの金利ラインナップは従来、「新規購入で自己資金10%以上」「借り換え/新規購入で自己資金10%未満」でラインナップが分かれていました。これは、住宅購入時に物件価格に対して90%以内の借入金額である人(自己資金を10%以上出す人)に対しては低めの金利が適用され、そうでない人や借り換え希望者はやや高めの金利が適用されるというものでした。
自己資金を10%以上出すということは、物件価格が5,000万円なら500万円以上の自己資金を出して、住宅ローンの借り入れは4,500万円以内に抑えるということです。自己資金を多く出せない人やなるべくフルローンを組みたい方にとっては、最下限の金利を使いにくいというデメリットがありました。
しかし、2023年11月からは「新規購入で自己資金10%以上」「借り換え/新規購入で自己資金10%未満」の垣根をなくして1つの金利ラインナップに統一され、従来「新規購入で自己資金10%以上」向けとなっていた金利がベーシックなものとなりました。
これによって、自己資金が豊富な人もそうでない人も同じ低金利を利用できるように改善されています。
変動金利
ソニー銀行住宅ローンの変動金利プランが『変動セレクト住宅ローン』です。変動セレクト住宅ローンにおける基準金利からの引き下げ幅は以下のようになっています。
- 変動金利適用期間中: -1.41%
- 固定金利適用期間中: -0.95%
固定金利
ソニー銀行住宅ローンの当初固定金利プランが『固定セレクト住宅ローン』です。当初固定期間は10年・15年・20年の中から選ぶことができます。
もう1つ、『住宅ローン』というプランもあります。30年や35年など、20年を超える期間の固定金利を利用する場合はこの『住宅ローン』が低めの金利となっています。
その他
ソニー銀行の住宅ローンは、変動金利に5年ルールや125%ルールが適用されません。見直しのたびに返済額が変わる可能性がある上、金利が大幅に上昇すれば月々の返済額も大きく増える恐れがあります。
変動金利タイプで返済している間は、金利の動向に注意しておく必要があるでしょう。金利が上昇傾向になった場合は、固定金利への変更を慎重に検討することが重要です。
なお、モゲチェックとしては5年ルールや125%ルールの有無はさほど重要ではないと分析しています。気になる方はこちらの記事も参考にしてください。
>>5年125%ルールは意味が無い?その意外な理由とは。住宅ローン変動金利の仕組みを解説
4.ソニー銀行の住宅ローンはこんな人に最適
以下三つの条件に当てはまる場合は、ソニー銀行の住宅ローンがおすすめです。自分の考え方や状況と照らし合わせて検討しましょう。
低金利での借入を最重視したい
ソニー銀行の住宅ローンを利用すれば、業界トップクラスの低金利で融資を受けられます。利息を少なくできるため、月々の返済額や総返済額をとにかく減らしたい人に最適です。
変動金利と固定金利のうち、特に低金利の恩恵を強く受けられるのが変動金利です。今後も超低金利時代が続く場合は、固定金利に比べ大幅に返済負担を軽減できるでしょう。
固定金利の安心感を得たい人には、新規借入時の引き下げ幅が大きい期間選択型固定金利プランがおすすめです。適用期間終了後は金利が上がるものの、固定金利が終了するころに完済できれば金利上昇の影響は少なく抑えられます。
積極的に情報収集し判断できる
ソニー銀行の住宅ローンは、返済中に金利タイプを変更できる点も大きな特徴です。金利が上昇傾向にあると判断した場合、リスクが高い変動金利から固定金利に乗り換えることが可能です。
残債を分けて複数の金利プランを組み合わせた返済にも変えられます。全額を変動金利で返済する形から、一部のみ固定金利に変更すれば、金利上昇リスクの軽減を図れるでしょう。
変動金利から固定金利へのタイプ変更なら、手数料はかかりません。小まめに金利タイプを変更すれば返済負担を減らせるため、返済中も積極的に情報を集めて判断できる人に向いています。
5.ソニー銀行の住宅ローン利用者・検討者の口コミや評判
ソニー銀行の住宅ローンは実際にどのような評価を得ているのか、利用者や検討者の口コミを紹介します。他行の商品と比べる際の検討材料にしましょう。
金利が安い
ソニー銀行の住宅ローンにおける業界最低水準の金利は、利用者や検討者からも高い評価を受けています。金利の低さに満足感を示している主な口コミを見てみましょう。
- 他行と比べて低金利であることにとても満足しています。3種類の住宅ローンがあり、自分が満足できるタイプを選べました
- 住宅ローン11年連続総合1位でしたので、安心して借入できました。低い変動金利や低い固定金利に加え、諸費用を抑えたい人は固定2年の住宅ローンなど、ローンの借入に豊富な選択肢があり安心できました
- 金利を他のメガバンクのものと比較してみましたが、やはりソニー銀行の住宅ローンの方が安いなと感じたので、とても満足しました
手続きをオンラインで完結できるので便利
ソニー銀行の住宅ローンは、手続きをネットで完結できる点でも多くの評価を集めています。次のような口コミが参考になるでしょう。
- 来店不要で、全ての手続きをネットと電話で完結できます。手間がかからずに助かりました
- 思ったより簡単にネットで審査を申し込めました。手続きもスムーズに進みました
- 審査がネットで完結できるので、わざわざ店舗に足を運ぶ必要がなく、仕事などで忙しい中でも利用できる点が良かったと感じました
- 詳しい手順などを丁寧に教えてもらえて、すぐに借りることができました
団信の種類が豊富
ソニー銀行の住宅ローンでは、さまざまな種類の団信が用意されています。中でも『がん団信50』プランは、金利上乗せなしでがんに備えられる魅力的な保険です。
評判や口コミを見ると、住宅ローン利用者や検討者の中にも、団信に満足している人が一定数いることがわかります。団信に関する主な口コミを確認しましょう。
- がんに関する保障を無料で付帯できるのは大きなメリットだと思いましたし、万が一のときの安心感にもつながり良かったです
- 保証料や団体信用生命保険料が0円だけでなく、そのほかにも繰り上げ返済や変動金利から固定金利への金利変更の手数料まで0円になっているので、これはかなり魅力的でした
>>ソニー銀行の強みはがん団信!開発担当者のインタビューもチェック!
商品開発担当者に聞いてみた!ソニー銀行住宅ローンと「がん団信100」の魅力!
6.ソニー銀行の住宅ローンのメリット
ソニー銀行の住宅ローンには、業界最低水準の金利をはじめ、さまざまなメリットがあります。主なメリットを知り、他行との比較に役立てましょう。
- 申込み手続きは専任アドバイザーが徹底サポート
- 返済期間中に金利タイプの変更が可能
- がん保障の手厚さは業界トップクラス
オンライン手続きが苦手な方も安心。専任アドバイザーが徹底サポート
ネット系金融機関は通常店舗展開していないため、住宅ローン手続きはオンラインで行う必要があります。オンラインで様々な情報を入力をしたり書類を提出するのは、不慣れな人にとっては大変な作業となります。電話で問い合わせようにも、電話窓口が混み合っているという経験をした人も多くいることでしょう。
しかしソニー銀行の住宅ローン手続きでは専任アドバイザーのアドバイスを受けることができます。自分の状況をわかっているアドバイザーに質問や相談をしやすいので、オンライン手続きが不安な人でも住宅ローン手続きをスムーズに進められるでしょう。
なお、ソニー銀行は東京都中央区銀座に『CONSULTING PLAZA』という直営窓口を設置しています。首都圏の方は個別ブースで対面相談を行うこともできます。全国各地にある銀行代理業者にも、ソニー銀行の相談窓口が設けられています。ソニー生命・保険製作所・ゆうちょ銀行・オリックス銀行などが主な代理業者です。取扱店が限られているため、近所に代理業者があるか事前に確認しましょう。
>>参考記事:商品開発担当者に聞いてみた!ソニー銀行住宅ローンと「がん団信100」の魅力!
返済中に金利タイプの変更が可能
ソニー銀行の住宅ローンでは、返済中でも自由に金利タイプを変更可能です。変動金利からの変更や固定期間満了後の変更なら、手数料はかかりません。ほとんどの金融機関では金利タイプの変更は有料です。これを無料としているのはソニー銀行住宅ローンの非常にユニークな点です。
金利タイプの変更作業もWeb上で簡単に行えます。状況に合わせて臨機応変に金利を変更できるため、金利の状況を小まめにチェックできる人ならよりお得に利用できるでしょう。
ただし、固定金利から金利タイプを変更する場合は、変更手数料がかかる場合があることに注意が必要です。借入時に比べ市場金利が下がっているほど、手数料の金額は大きくなります。
「がん団信100」は業界トップクラスのがん保障
「がん団信100」は、金利を0.1%上乗せすることで利用できるがん100%保障団信です。がんと診断された時点で住宅ローン残高が保険金で免除になる「がん100%保障」の団信は、多くの金融機関で0.2%の金利上乗せが必要です。日本人の2人に1人ががんに罹患すると言われている中、がん保障を割安に利用できるのはソニー銀行のメリットです。
ただし、それだけではありません。ソニー銀行の「がん団信100」は、さらに様々な給付金が付いている点が大きな魅力です。
がんと診断された時点で、住宅ローン残高が0円になるだけではなく100万円の給付金を受け取ることができます(がん診断給付金)。さらに通算1,000万円の「がん先進医療給付金」、50万円の「上皮内がん・皮膚がん診断給付金」、また、女性には10万円の「入院一時給付金」も付帯されています。
この「がん団信100」は住宅ローン利用者に対するソニー銀行の想いが詰まった商品です。気になる方はモゲチェックによるソニー銀行担当者へのインタビューもご覧ください。
>>参考記事:商品開発担当者に聞いてみた!ソニー銀行住宅ローンと「がん団信100」の魅力!
諸経費も割安
住宅ローンで抱える負担は、金利が影響する利息だけではありません。契約時や返済中に発生する諸経費も、金融機関によっては大きな負担になります。
ソニー銀行の住宅ローンは諸経費が安いため、トータルコストを低く抑えることが可能です。各種取扱手数料が割安に設定されている上、保証料や団信保険料を支払う必要がありません。
取扱手数料に関しては、変動金利から固定金利に変更する際の手数料や繰り上げ返済時の手数料が0円となっています。一部繰り上げ返済だけでなく、繰り上げ返済で完済する場合の手数料もかかりません。
7.ソニー銀行住宅ローンのデメリットを確認
メリットだけでなくデメリットも理解しておくことで、リスク回避の具体的な対策を立てやすくなるでしょう。ソニー銀行住宅ローンの主なデメリットや注意点を解説します。
- 20年を超える長期間の固定金利はやや高め
- 最低年収の制限がやや厳しい
20年を超える期間の固定金利はやや高め
ソニー銀行では25年や30年、35年といった「20年超」の固定金利は『変動セレクト住宅ローン』または『住宅ローン』で利用可能ですが、いずれも他金融機関に比べてやや高めに設定されています。
20年超の長期間の固定金利を利用したい場合は、全期間固定金利住宅ローンの王道・フラット35とも比較検討してみると良いでしょう。
ソニー銀行住宅ローンは年収400万円以上から
住宅ローンを利用するには金融機関の審査を受ける必要がありますが、金融機関によっては前年度年収の最低額を設定している場合があります。
ソニー銀行は「前年度年収(自営業の場合は申告所得)が400万円以上であること」と定めています。主要ネット銀行やメガバンク、地方銀行など、最低年収を設定している金融機関は200万円や300万円をハードルとしている場合が多いため、ソニー銀行の400万円という制限はやや厳しめと言えます。ソニー銀行住宅ローンを検討している場合は申込条件に注意しましょう。
審査基準は厳しめ
ソニー銀行住宅ローンの申し込み条件には、『前年度の年収が400万円以上』という条件が設けられています。申し込みの基準が緩めの金融機関に比べ、やや厳しい条件です。
雇用形態の条件についても、契約社員や派遣社員などの非正規社員は申し込めないルールになっています。正社員以外でも利用できる他行の住宅ローンも存在するなか、雇用形態に関して審査基準は厳しめといえるでしょう。
これらの条件だけを見ても、ソニー銀行の住宅ローンは、中堅規模以上の企業に勤める正社員向け商品だといえるでしょう。ただし、年収や雇用形態の条件をクリアしている人なら、審査に通る可能性は十分にあります。
8.ソニー銀行の住宅ローン申し込み手順
申し込み手続きの手順を事前に把握しておけば、実際の手続きをスムーズに進められるでしょう。審査や申し込みに必要な書類についても解説します。
仮審査から融資実行までの流れ
ソニー銀行の住宅ローンを申し込む場合は、最初にサービスサイトから仮審査を申し込みましょう。審査結果は最短で60分後にメールで通知されます。
仮審査に通った後は本審査に申し込みます。必要書類を撮影してアップロードすれば提出は完了です。ソニー銀行に郵送で提出する方法もあります。
本審査の結果もメールで通知されます。本審査通過後のローン契約手続きには、郵送されてくるキャッシュカードが必要です。基本的には電子契約となりますが、事前に担当のローンアドバイザーへ連絡しておけば、書面での契約も可能です。
審査・申し込みに必要な書類
本人であることを確認する書類として、発行から1カ月以内の『住民票の写し』が必要です。家族全員の記載があるものを準備しましょう。本籍やマイナンバーはなくても構いません。
会社員の場合は、年収証明資料として『源泉徴収票』と『住民税課税決定通知書または住民税課税証明書』の提出を求められます。それぞれ勤務先や役所で入手できる書類です。
物件に関する書類も用意しなければなりません。『不動産売買契約書』『重要事項説明書』『建築工事請負契約書』『建物の間取り図』『登記事項証明書』などが必要です。
9.ソニー銀行の住宅ローンは「安心」を重視したい人に最適
ソニー銀行の住宅ローンは、業界トップクラスの低金利だけでなく利用者に寄り添った商品設計が魅力です。申込段階では専任アドバイザーが手続きを徹底的にサポート。実際に返済が始まってからも、金利タイプを自由に変更できたり繰り上げ返済を無料でできたりと、利用者に対する細やかな気遣いが商品性に表れています。
気になった方は、特徴やメリット・デメリットをしっかりと理解した上で利用を検討しましょう。
- オンラインでの手続きやネット銀行に抵抗がある方
- 実際に住宅ローンの返済が始まってからも安心を得たい方
住宅ローン審査、ここがポイント!
通らない理由や対策を解説
住宅ローンの審査は仮審査(事前審査)→本審査の流れで進みます。仮審査と本審査は目的が異なり、仮審査は「その人に融資が可能かどうか」、そして物件の売買契約後に行う本審査では「本当に融資をしていいか」の観点での審査になります。
仮審査では審査の受付基準に合致しているかどうかや本人の返済能力、個人信用情報などが比較的簡易にチェックされます。本審査ではたくさんの書類のチェックや物件の担保価値の精査など、多岐にわたる項目を仮審査よりも厳密に審査されます。
本審査も通過したら金融機関とローン契約し、住宅の決済を行うことになります。
| 審査にかかる期間
仮審査は即日〜1週間程度、本審査は1〜2週間程度を要します。住宅購入時はなにかと慌ただしくなるため、余裕を持ったスケジュールを立てることが大切です。
| 仮審査のポイント
仮審査では大きく3つ、「本人の属性情報」「返済能力」「個人信用情報」がチェックされます。細かく見ていきましょう。
・「本人の属性情報」
申込時の年齢や完済時の年齢、年収や雇用形態、勤続年数など、金融機関が個別に定めている受付基準に合致しているかが審査されます。「正規雇用であること」「勤続1年以上であること」「年収は300万円以上」など細かな条件が金融機関ごとに定められており、それらに合致している必要があります。具体的な基準は非公表のケースが多いものの、「◯◯銀行 商品概要」と検索するとある程度は銀行公式サイトで確認できます。
・「返済能力」
収入に対して借り入れ額が過大でないかが審査されます。代表的な指標として年収に占める年間返済額の割合である「返済比率」があります。住宅ローンの年間返済額の計算には実際の金利ではなく、審査上のみ使われる「審査金利」が使われます。金融機関によって異なるものの、概ね3%前後という高めの審査金利でストレスをかけて計算されます。また、年間返済額には住宅ローンだけでなく自動車ローンやカードローンなどの借り入れの返済も考慮されます。
返済比率の上限は多くの金融機関が非公表ですが、目安は30%〜35%です。フラット35の場合は年収400万円未満なら30%、400万円以上なら35%と公表されています。
・「個人信用情報」
個人信用情報とはクレジットカードの支払いなどの履歴情報です。過去に延滞などのネガティブな履歴があると、住宅ローン審査にはマイナスに作用します。
| 本審査のポイント
本審査では様々な資料の提出のうえ、「仮審査の申告内容との相違がないか」「担保評価」が主に審査されます。
・「仮審査の申告内容との相違がないか」
仮審査で申告した年収と源泉徴収票の金額が違っていないか、借り入れがある場合はその内容が仮審査の申告内容と違っていないかなど、仮審査で金融機関に申告した内容との整合性がチェックされます。
・「担保評価」
住宅ローンで物件を購入すると、通常は金融機関によって「抵当権」が設定されます。抵当権とはいわば担保のことであり、申込人が住宅ローンの返済ができなくなったとき、その物件を売却して融資金の回収に充てるためです。そのため、購入しようとする物件の価値が借り入れ額に対して著しく低くないかをチェックされます。また物件そのもののスペック、例えば耐震基準や適法物件かどうかなども、金融機関の定める基準と照らし合わせられています。
| よくある本審査落ちのパターンやNG行為
・仮審査の申告内容と異なる点があった
仮審査と本審査で申告内容に相違があると落ちる確率が高まります。例えば仮審査で申告した年収と提出した源泉徴収票の年収が違えば、返済能力の計算が狂うことになります。
・別の借り入れを行う
住宅ローンの審査中に別の借り入れを行うと返済比率に悪影響が出ます。ローンという名称ではありませんがクレジットカードのリボ払いも借り入れと同じ扱いです。気軽な買い物が原因で住宅ローン審査に落ちる可能性もあるため注意が必要です。また、審査期間中はローンの延滞にも普段以上に注意しましょう。
・転職や退職
審査中に転職すると通過は難しくなります。金融機関は現在の勤務先で長く働き続けることを前提に住宅ローンの返済能力を見繕っているため、その前提が崩れるのです。さらに勤続年数の基準を満たせなくなる可能性が高くなります。
・健康上の問題で団信に加入できない
『団体信用生命保険(団信)』へ加入できず、住宅ローンを利用できないケースもあります。団信とは契約者が死亡したり高度障害に陥ったりした際、ローン残高を肩代わりしてくれる保険です。
生命保険のため、加入するためには過去3年ほどの病歴や治療歴などを告知しなければなりません。そのため健康状態によっては、団信の審査に通過できない場合があります。一般的な住宅ローンは団信への加入が必須とされているため、加入できなければ契約できません。
| 審査に通りやすくなるコツ・対策
・頭金(自己資金)を多めに入れて借入金額を下げる
自己資金を多めに確保して借入金額を引き下げることで審査に通りやすくなります。多くの自己資金を貯蓄できる人と言えるため、金融機関からの信頼を得やすいでしょう。
借り入れ額が少なくて済むため返済負担も軽減され、返済比率を引き下げることもできます。金融機関によっては自己資金の割合に応じて優遇金利を適用してもらえる点もメリットです。
・借り入れがある場合はなるべく返済しておく
自動車ローンやカードローンなどの借り入れがある場合は、なるべく繰り上げ返済をして残高を減らしておくことも大切です。返済比率を引き下げる要因になるため、審査に通りやすくなります。
・ペアローンや連帯債務、収入合算を検討する
配偶者に収入がある場合は、ペアローンや連帯債務、収入合算により審査を通りやすくすることができます。例えば年収が夫500万円・妻500万円の夫婦が5,000万円の住宅ローンを組む場合、夫1名の債務者だけでは年収倍率(年収に対する借り入れ額)は10倍と非常に高いですが、ペアローンや連帯債務で夫婦2名とも債務者になれば、年収倍率は5倍まで下がります。一般的には、年収倍率は高くても7倍以内であれば審査に通りやすくなります。
収入合算とは夫婦の片方が債務者、もう片方は連帯保証人となる方法です。こちらも連帯保証人分の年収を一定程度加味した審査を受けられるので、単独で組むよりは有利です。
| 本審査は複数の金融機関へ申し込もう
住宅ローンの本審査への申し込みは、複数の金融機関で並行することが可能です。万が一審査に落ちたり減額承認されたりしたときに備え、複数の金融機関へ申し込んでおくとよいでしょう。複数の金融機関で本審査承認を得られたら、最も希望に近い条件のプランで契約に進めばOKです。
審査通過後であっても契約に進んでいなければキャンセルできるため、契約を決めたローン以外はキャンセルしましょう。その後は金融機関と金銭消費貸借契約を締結し、融資実行日を待つだけです。
どんな金融機関で自分が審査に通りそうか、目安を知りたい方にはオンラインで住宅ローンを一括比較できる「モゲチェック 住宅ローン診断」がオススメです。
「モゲチェック 住宅ローン診断」は無料で利用可能で、年齢や年収、住んでいる地域などの住宅ローン審査項目を考慮した上で、その人にピッタリなローンを紹介するサービスです。「モゲチェック 住宅ローン診断」を参考に、どのような銀行で審査を進めたらいいか比較してみましょう。