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個人事業主が住宅ローンを組むコツと審査のポイントを解説

  • 最終更新日: 2024年12月27日

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住宅ローンの審査では、契約者が長期にわたって返済を続けられるかが重視されます。そのため、収入に波のある個人事業主は不利になりやすいという通説があります。そこでこの記事では、個人事業主が住宅ローンを組む際の注意点や、審査に向けた対策について紹介していきます。

 

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目次
  • 1. 個人事業主は住宅ローンを組みづらい
    • 返済能力の証明が難しい
    • 収入が安定しづらい
    • 自営業者を受け付けていない場合もある
  • 2. 個人事業主が住宅ローンを組む際にチェックされる項目
    • 最低3年は黒字申告をする
    • 節税を控え所得額を増やす
    • 頭金を用意する
    • 税金や保険料の未納に気をつける
    • 健康状態に問題がないタイミングを選ぶ
    • 信用情報に問題がないか確認する
  • 3. 今すぐ住宅ローンを組みたい場合の対策
    • ペアローンや収入合算を検討
    • 修正申告をする
  • 4.  個人事業主が住宅ローンに申し込む際に、準備が必要な書類
  • 5. 個人事業主にはフラット35がおすすめ
    • フラット35の特徴
    • 申し込み年度前年の所得で審査
    • 高めの固定金利や住宅の技術基準に注意
  • 5. 住宅ローンを借りたい個人事業主は早めに準備を

 

1. 個人事業主は住宅ローンを組みづらい

個人事業主は年収が高い人であっても、一般的な会社員に比べて住宅ローンが組みづらいといわれます。それはどのような理由からなのでしょうか?

返済能力の証明が難しい

個人事業主が住宅ローンに申し込んだ際に、金融機関が審査時にチェックする重要なポイントは所得額とその安定性です。

会社員の場合、所得税や社会保険料などが差し引かれた金額が口座に振り込まれるため、給与の金額をもとに住宅ローンの審査を受けることが可能です。一方、個人事業主の場合、売上から経費や社会保険料控除などを差し引いた「所得」が審査対象になります。

ただし、会社員とは異なり、個人事業主の所得は一律に判断できるものではありません。個人事業主の場合、経費を多く計上し、額面上の所得額を少なくしている場合もあるためです。

これは節税の観点からは有利な方法ですが、住宅ローンの審査では所得が少ないとみなされて不利になります。審査に通った場合でも、借りられる金額が減る減額承認になったり、高金利での貸付になったりするリスクが高まります。

収入が安定しづらい

個人事業主が住宅ローンの審査を受ける際に最も不利な要因は、収入が不安定になりがちな点です。事業環境の変化や、体調不良などによる休業が直接、収入の悪化につながるからです。

金融機関ごとに審査のシステムや基準は異なりますが、個人事業主の場合には、直近3年分の確定申告をもとに審査されるケースが多いでしょう。

つまり、事業をスタートしたばかりで実績が3年に満たない個人事業主の場合、それだけで審査を受けられない可能性が高くなります。

3年以上事業を継続している実績がある場合には、3年連続で黒字経営を続けていることが求められます。業績に波があり赤字の年があった場合には、黒字の年の所得が多くても、赤字の年の所得を基準に審査がなされる可能性があります。

 

審査に落ちるよくある原因の解説はこちら

住宅ローン審査に落ちたのはなぜ? 審査に落ちた理由とそれに対する対策・ポイントを徹底解説!

自営業者を受け付けていない場合もある

ネット銀行などの一部の金融機関は、そもそも「自営業者や法人代表者ではないこと」が申込みの要件になっているケースがあります。この場合は申込みのしようがないので、その金融機関からの借入は諦めるほかありません。

自営業者を受付していないことは、金融機関の公式サイトに明記されている場合があります。「◯◯銀行 住宅ローン 商品概要」と検索して、商品概要を確かめてみると良いでしょう。

2. 個人事業主が住宅ローンを組む際にチェックされる項目

会社員に比べて属性が不利な個人事業主が住宅ローンを組むためにはどのような点に注意すればよいでしょうか。その方法について解説します。 

最低3年は黒字申告をする

前述の通り、個人事業主の場合には直近3年分の所得が審査されます。

収入確認書類として、会社員が源泉徴収票を提出すればよいのに対し、個人事業主の場合には「確定申告書の控え」に加えて「所得税の納税証明書」も求められます。これらの直近3期分の資料の提出が要求されるのです。住宅ローンの審査にあたっては、3年以上にわたって黒字の確定申告を継続していなければ厳しい結果になるでしょう。

この条件を現段階で満たせていないのであれば、まずは3年連続で黒字になる状態を整えることに専念し、それを実現してから住宅ローン審査に臨むのがおすすめです。

節税を控え所得額を増やす

会社員などに比べて個人事業主は経費を計上しやすいため、額面上の所得を抑えて節税しやすい面があります。ところが、これが住宅ローン審査では不利にはたらきます。

住宅ローンの審査では、年収に占める年間返済額の割合である「返済比率」が重要です。金融機関によって多少の違いはあるものの、審査を通る目安は返済比率が30~35%以内のときです。

所得が低いにもかかわらず、多額の住宅ローンを申請をすると、返済比率の基準に引っかかります。金融機関の許容する範囲を超えてしまうと、審査で否認されるか、審査を通ったとしても「減額承認」となる可能性があります。

住宅ローンを借りられる確率を上げるには、節税を控え目にし、額面上の所得額を増やす工夫をする必要があります。

頭金を用意する

住宅ローンは、融資額が大きくなるほど審査も厳しくなるため、融資希望額を抑えれば審査に通りやすくなります。

融資希望額を抑える最も有効な方法は、十分な自己資金を用意し頭金を入れることです。そうすると必然的に返済比率も下がるため、そのぶん審査を有利に進めることができます。

さらに、頭金のようにまとまった金額が手元にあることを金融機関にアピールできれば、計画的に貯蓄できるタイプの人だと認識され、審査にプラスの影響を与える可能性もあります。

税金や保険料の未納に気をつける

住宅ローンの審査では所得の確認のために、納税証明書の提出が求められます。そのため、未納の状態では住宅ローンの審査を受けることができません。

給与収入を得ている人は、あらかじめ企業が源泉徴収を行っているため、税金や社会保険料を払い忘れることはありませんが、個人事業主は自ら支払いをしないといけないため、注意が必要です。

また、未納になっている税金や社会保険料の取り立ては住宅ローンの返済よりも優先されます。金融機関は貸し出しの際に物件に抵当権を設定しますが、税金や社会保険料の未納があると、返済が滞ったときに金融機関にとって不利になってしまいます。

もし、未納の税金や社会保険料があれば、審査の前に解消しておきましょう。

健康状態に問題がないタイミングを選ぶ

住宅ローンを契約する際には、団体信用生命保険(団信)への加入が求められます。団信は、住宅ローン契約者が死亡・高度障害などに至った場合に、住宅ローン残高と同じ金額の保険金が金融機関に支払われる保険です。団信は生命保険の一種であり、加入時には保険会社による審査があります。

一般の生命保険と同様に、健康状態に大きな問題があると審査に通らなくなってしまいます。年齢を重ねるほどなんらかの疾患にかかりやすくなるため、住宅ローンを借りたい場合には、健康に留意し、なるべく健康状態が良いときに審査を受ける必要があります。

審査に落ちてしまった場合には、ほかの保険会社が団信を提供している別の金融機関の住宅ローンに申し込むことを検討しましょう。また、金利が0.3%程度上がるかわりに、審査の条件がゆるいワイド団信を選ぶという方法もあります。

信用情報に問題がないか確認する

住宅ローンの審査のときには、契約者の現在の借入状況や過去の延滞・滞納の情報などが登録されている個人信用情報を照会し、返済能力が判断されます。

返済比率は住宅ローン以外の借入も含めて審査されるため、他社からの借入が多いと審査は厳しくなります。また、延滞・滞納した場合にはその情報が5年間登録され、その間に住宅ローンを新たに組むことはかなり難しくなります。とくに、クレジットカードの利用料金や、スマホ等の端末代金の毎月の割賦返済の引き落としの失敗による延滞・滞納が審査に影響を及ぼすケースは多くあります。

心配なときは、個人信用情報機関に開示を依頼して確認するようにしましょう。

 

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【Pick Up】自営業者にもおすすめ!【SBI新生銀行】の住宅ローンの詳細はこちら!

審査の柔軟なSBI新生銀行住宅ローン!他の銀行とは異なる審査の特徴とは?

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3. 今すぐ住宅ローンを組みたい場合の対策

個人事業主が住宅ローンの審査に通るための準備には、3年分の実績作りや頭金の用意など、時間がかかる方法が多いことが分かります。すぐにでも住宅ローンを組む必要がある場合には、何か対処法はあるのでしょうか?

ペアローンや収入合算を検討

夫が個人事業主で妻が会社員といったケースの場合には、「ペアローン」や「収入合算」を利用する選択肢があります。

ペアローンとは、住居を取得する際に夫婦どちらか1人が住宅ローンの契約者になるのではなく、夫と妻それぞれがローンを組み、2本立てのローンで返済する仕組みです。例えば5,000万円の住宅ローンを組む必要がある場合に、夫が3,000万円、妻が2,000万円のローンを組み、それぞれが連帯保証人になります。これにより、合計融資額を増やしつつ、それぞれの返済比率を抑えられるため、審査にも通りやすくなります。

収入合算は、一定の収入のある配偶者などの収入を、申込者(主債務者)の収入に合算して借入を申し込む方法です。どちらかが公務員や会社員で安定した収入があれば、審査にも通りやすくなります。 

修正申告をする

前述の通り、返済比率を抑えるためには、節税は控え目にして額面上の所得額を増やす工夫が有効です。しかし、個人事業主が住宅ローンに申し込む場合には、過去3年分の確定申告書の控えや納税証明書の提出が求められます。つまり、今からの対策では間に合わないのです。

その場合には修正申告を行って、過去の額面上の所得を増やすことを検討しましょう。法定申告期限から5年以内であれば修正申告書を提出できるため、この方法を用いて所得金額を見直すことで、希望金額を借りられる状態になるかもしれません。

具体的には、経費として計上していた分を取り消す修正申告を行います。ただし所得を上げれば税額も上がるため、その分の税金を納付しなければなりません。また、その場合は延滞税もかかる点にも注意が必要です。

 

4.  個人事業主が住宅ローンに申し込む際に、準備が必要な書類

個人事業主が住宅ローンを申し込む際には以下の表のような書類の提出が求められます。

本人確認に関する書類や物件に関する書類、他の借入に関する書類は給与所得者の場合と同じですが、収入を証明する書類は確定申告書の控えと所得税の納税証明書が必要です。金融機関によりますが、これらは直近3年分が必要になることが一般的です。確定申告書の控えは税務署の受付印があるものか、e-Taxの場合は受理されたものと同一である証明が必要です。

種類 具体的な書類
本人確認に関する書類 ・健康保険証
・運転免許証
・パスポート
・マイナンバーカード(個人番号カード)
・住民票の写し
・公共料金の領収書 などから1〜2点
収入を証明する書類 ・確定申告書の控え(直近3年分)
・所得税の納税証明書(直近3年分)
物件に関する書類 ・売買契約書
・重要事項説明書
・物件のパンフレット等
・土地登記事項証明書
・建物登記事項証明書 など
他の借入に関する書類 ・返済予定表の写しと残高証明書
・返済口座の通帳

 

5. 個人事業主にはフラット35がおすすめ

多様な働き方が増えるなか、個人事業主やフリーランスとして働く人など、会社員とは異なる立場で働く人が増えています。そのような人にも利用しやすいのがフラット35です。フラット35の基本情報について詳しく解説します。

フラット35の特徴

「フラット35」は、住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して提供する、全期間固定金利で融資を行う住宅ローンです。

返済期間は最長35年で、融資限度額は8,000万円、100万円以上かつ限度額以内であれば、建設費または購入価額まで融資を受けられます。

一般の住宅ローンでは連帯保証人を求められることがありますが、フラット35では連帯保証人が不要で、さらに団体信用生命保険に加入しなくても利用できます。

 

参考:【フラット35】ご利用条件|住宅金融支援機構

 

申し込み年度前年の所得で審査

個人事業主にフラット35がおすすめな最大の理由は、直近1期分の所得証明書類を提出すればよいという点です。そのため、過去3年分の書類提出が求められる他のローンと比べて、圧倒的に利用しやすくなっています。

フラット35では、連帯債務者を1人追加して収入合算も可能です。また、連帯債務者として親や子どもを立てれば、二世代にわたって返済を続ける「親子リレー返済」も選べます。

高めの固定金利や住宅の技術基準に注意

フラット35を利用するデメリットは、変動金利型の住宅ローンと比較するとフラット35の金利は高めに設定されている点です。

さらにフラット35の場合、購入する住宅に関して独自の技術基準が設けられています。融資を受けるためには、この基準を満たしていることを示す「適合証明書」を取得しなければなりません。物件の検査にあたっては、物件検査手数料が必要である点にも要注意です。

 

 

5. 住宅ローンを借りたい個人事業主は早めに準備を

個人事業主はその収入形態から、住宅ローンの審査においてはどうしても不利な立場に置かれます。そのことを十分に理解し、住宅ローンを利用したいと考えている場合には、できるだけ早めに準備を開始することが求められます。

まずは3期にわたり黒字申告を続けることが基本的な対処法ですが、それ以外にもできる対策についても自分の状況に応じて検討してみましょう。

 

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住宅ローン審査、ここがポイント!

通らない理由や対策を解説

| 住宅ローン審査の流れ

住宅ローンの審査は仮審査(事前審査)→本審査の流れで進みます。仮審査と本審査は目的が異なり、仮審査は「その人に融資が可能かどうか」、そして物件の売買契約後に行う本審査では「本当に融資をしていいか」の観点での審査になります。

仮審査では審査の受付基準に合致しているかどうかや本人の返済能力、個人信用情報などが比較的簡易にチェックされます。本審査ではたくさんの書類のチェックや物件の担保価値の精査など、多岐にわたる項目を仮審査よりも厳密に審査されます。

本審査も通過したら金融機関とローン契約し、住宅の決済を行うことになります。

住宅ローン 審査

>>仮審査と本審査の違い、詳しい解説はこちら

 

| 審査にかかる期間

仮審査は即日〜1週間程度、本審査は1〜2週間程度を要します。住宅購入時はなにかと慌ただしくなるため、余裕を持ったスケジュールを立てることが大切です。

 

| 仮審査のポイント

仮審査では大きく3つ、「本人の属性情報」「返済能力」「個人信用情報」がチェックされます。細かく見ていきましょう。

・「本人の属性情報」

申込時の年齢や完済時の年齢、年収や雇用形態、勤続年数など、金融機関が個別に定めている受付基準に合致しているかが審査されます。「正規雇用であること」「勤続1年以上であること」「年収は300万円以上」など細かな条件が金融機関ごとに定められており、それらに合致している必要があります。具体的な基準は非公表のケースが多いものの、「◯◯銀行 商品概要」と検索するとある程度は銀行公式サイトで確認できます。

 

・「返済能力」

収入に対して借り入れ額が過大でないかが審査されます。代表的な指標として年収に占める年間返済額の割合である「返済比率」があります。住宅ローンの年間返済額の計算には実際の金利ではなく、審査上のみ使われる「審査金利」が使われます。金融機関によって異なるものの、概ね3%前後という高めの審査金利でストレスをかけて計算されます。また、年間返済額には住宅ローンだけでなく自動車ローンやカードローンなどの借り入れの返済も考慮されます。

返済比率の上限は多くの金融機関が非公表ですが、目安は30%〜35%です。フラット35の場合は年収400万円未満なら30%、400万円以上なら35%と公表されています。

>>返済比率の詳しい解説はこちら

 

・「個人信用情報」

個人信用情報とはクレジットカードの支払いなどの履歴情報です。過去に延滞などのネガティブな履歴があると、住宅ローン審査にはマイナスに作用します。

>>個人信用情報の詳しい解説はこちら

 

| 本審査のポイント

本審査では様々な資料の提出のうえ、「仮審査の申告内容との相違がないか」「担保評価」が主に審査されます。

・「仮審査の申告内容との相違がないか」

仮審査で申告した年収と源泉徴収票の金額が違っていないか、借り入れがある場合はその内容が仮審査の申告内容と違っていないかなど、仮審査で金融機関に申告した内容との整合性がチェックされます。

 

・「担保評価」

住宅ローンで物件を購入すると、通常は金融機関によって「抵当権」が設定されます。抵当権とはいわば担保のことであり、申込人が住宅ローンの返済ができなくなったとき、その物件を売却して融資金の回収に充てるためです。そのため、購入しようとする物件の価値が借り入れ額に対して著しく低くないかをチェックされます。また物件そのもののスペック、例えば耐震基準や適法物件かどうかなども、金融機関の定める基準と照らし合わせられています。

 

| よくある本審査落ちのパターンやNG行為

・仮審査の申告内容と異なる点があった

仮審査と本審査で申告内容に相違があると落ちる確率が高まります。例えば仮審査で申告した年収と提出した源泉徴収票の年収が違えば、返済能力の計算が狂うことになります。

 

・別の借り入れを行う

住宅ローンの審査中に別の借り入れを行うと返済比率に悪影響が出ます。ローンという名称ではありませんがクレジットカードのリボ払いも借り入れと同じ扱いです。気軽な買い物が原因で住宅ローン審査に落ちる可能性もあるため注意が必要です。また、審査期間中はローンの延滞にも普段以上に注意しましょう。

 

・転職や退職

審査中に転職すると通過は難しくなります。金融機関は現在の勤務先で長く働き続けることを前提に住宅ローンの返済能力を見繕っているため、その前提が崩れるのです。さらに勤続年数の基準を満たせなくなる可能性が高くなります。

 

・健康上の問題で団信に加入できない

『団体信用生命保険(団信)』へ加入できず、住宅ローンを利用できないケースもあります。団信とは契約者が死亡したり高度障害に陥ったりした際、ローン残高を肩代わりしてくれる保険です。

生命保険のため、加入するためには過去3年ほどの病歴や治療歴などを告知しなければなりません。そのため健康状態によっては、団信の審査に通過できない場合があります。一般的な住宅ローンは団信への加入が必須とされているため、加入できなければ契約できません。

>>団信審査の詳しい解説はこちら

 

| 審査に通りやすくなるコツ・対策

・頭金(自己資金)を多めに入れて借入金額を下げる

自己資金を多めに確保して借入金額を引き下げることで審査に通りやすくなります。多くの自己資金を貯蓄できる人と言えるため、金融機関からの信頼を得やすいでしょう。

借り入れ額が少なくて済むため返済負担も軽減され、返済比率を引き下げることもできます。金融機関によっては自己資金の割合に応じて優遇金利を適用してもらえる点もメリットです。

 

・借り入れがある場合はなるべく返済しておく

自動車ローンやカードローンなどの借り入れがある場合は、なるべく繰り上げ返済をして残高を減らしておくことも大切です。返済比率を引き下げる要因になるため、審査に通りやすくなります。

 

・ペアローンや連帯債務、収入合算を検討する

配偶者に収入がある場合は、ペアローンや連帯債務、収入合算により審査を通りやすくすることができます。例えば年収が夫500万円・妻500万円の夫婦が5,000万円の住宅ローンを組む場合、夫1名の債務者だけでは年収倍率(年収に対する借り入れ額)は10倍と非常に高いですが、ペアローンや連帯債務で夫婦2名とも債務者になれば、年収倍率は5倍まで下がります。一般的には、年収倍率は高くても7倍以内であれば審査に通りやすくなります。

収入合算とは夫婦の片方が債務者、もう片方は連帯保証人となる方法です。こちらも連帯保証人分の年収を一定程度加味した審査を受けられるので、単独で組むよりは有利です。

 

| 本審査は複数の金融機関へ申し込もう

住宅ローンの本審査への申し込みは、複数の金融機関で並行することが可能です。万が一審査に落ちたり減額承認されたりしたときに備え、複数の金融機関へ申し込んでおくとよいでしょう。複数の金融機関で本審査承認を得られたら、最も希望に近い条件のプランで契約に進めばOKです。

審査通過後であっても契約に進んでいなければキャンセルできるため、契約を決めたローン以外はキャンセルしましょう。その後は金融機関と金銭消費貸借契約を締結し、融資実行日を待つだけです。

 

どんな金融機関で自分が審査に通りそうか、目安を知りたい方にはオンラインで住宅ローンを一括比較できる「モゲチェック 住宅ローン診断」がオススメです。 

モゲチェック 住宅ローン診断」は無料で利用可能で、年齢や年収、住んでいる地域などの住宅ローン審査項目を考慮した上で、その人にピッタリなローンを紹介するサービスです。「モゲチェック 住宅ローン診断」を参考に、どのような銀行で審査を進めたらいいか比較してみましょう。

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WRITER

著者: モゲチェックメディア編集部

株式会社MFS

 

モゲチェックは住宅ローンのポータルサイトです。 金融機関や不動産会社出身の住宅ローンのプロ&テクノロジー集団が運営し、公平・中立な立場で住宅ローン情報をお届けします。

SUPERVISOR
supervisor

中山田 明

株式会社MFS代表取締役CEO

プロフィール

外資系投資銀行で日本初の住宅ローン証券化を手掛け、その後約10年に渡り住宅ローン証券化業務に従事してきた、日本における住宅ローンファイナンスのプロフェッショナル。フラット35を取り扱うSBIモーゲージ(現:SBIアルヒ株式会社)ではCFOを歴任。テクノロジーによる新しい住宅ローンサービスを生み出すべくMFSを創業。「住宅ローンを必要とする全ての人が、最も有利な条件で借り入れ、借り換えできる」世界の実現を目指す。

趣味は登山で、テントを背負って槍ヶ岳や剱岳、海外ではキリマンジャロやキナバル山に登頂。

経歴

  • 1991年3月 東京大学経済学部学部 卒業
  • 1991年4月〜 三井物産株式会社 入社
  • 1993年7月〜 モルガン・スタンレー、ベア・スターンズなど外資系投資銀行を歴任
  • 2000年8月〜 株式会社新生銀行(現:SBI新生銀行)キャピタルマーケッツ部部長
  • 2011年8月〜 SBIモーゲージ株式会社(現:SBIアルヒ株式会社)CFO
  • 2014年10月〜株式会社MFS創業

主な保有資格

貸金業務取扱主任者

登壇実績

  • 2021年9月 金融DXサミット(日本経済新聞主催)等 登壇実績多数
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