1. りそな銀行住宅ローンのポイント
(1) 魅力的な金利水準
融資手数料型の変動金利や固定特約は、ネット銀行と同水準の低金利です。
今月のりそな銀行の金利は、住宅ローンランキングをご覧ください。
(2) 保障が充実した団信革命
りそな銀行の住宅ローンには団信革命という特別な団信が用意されています。団信革命は、他の疾病保障と異なり、16の状態のどれかに該当すればそれ以降の住宅ローンの支払いが免除される保障範囲の広い団信です。
(3)注文住宅購入なら「分割融資」で柔軟対応
住宅ローンでは建物に『担保』を設定することが求められます。分譲マンションや建売の一戸建てを購入する場合には、すでに担保となる建物があるため、購入代金の全額を住宅ローンでまかなうことができますが、注文住宅では担保となるべき建物の完成前に、工事の着工金や中間金、土地の購入代金などの支払いが何度かに分かれて生じます。
そこで、必要なタイミングで融資金を受け取ることができるのが『住宅ローンの分割融資』です。分割融資はあくまで住宅ローンの金利が適用されるため、つなぎ融資より低利で融資が受けられます。
分割融資に対応していない銀行も多いものの、りそな銀行では分割融資が可能であるため、注文住宅を建てる方におすすめです。
(4) 対面相談ができる
ネット系銀行に負けない金利条件である一方、各地のローンプラザや店舗で対面相談もできます。ローンのスペシャリストに直接相談できるのはネット系銀行にはない大きなメリットです。
2. 金融機関概要
りそな銀行はりそなホールディングス傘下の都市銀行で、全国に有人店舗を324店舗(2023年4月現在)を展開しています。個人向けサービスに強く、中でも住宅ローンは主力商品であり、高い商品競争力を持っています。
3. りそな銀行住宅ローンの商品概要
りそな銀行の住宅ローンの商品概要は下記の通りです。
事前申込 |
オンライン/対面 |
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本申込 |
郵送/対面 |
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ローン契約 |
オンライン/対面 |
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金利タイプ |
変動 固定(2/3/5/10/15/20/30/35年) |
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団信 |
一般団信 ワイド団信 がん保障特約 3大疾病保障 団信革命 |
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最大貸付額 |
3億円 |
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最低年収 |
100万円 |
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融資手数料 |
融資手数料型 |
借入額×2.2%(税込み) |
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金利上乗せ型 |
無料(お借入金利は融資手数料型のお借入金利に年0.3%を加えた金利となります。) |
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事務手数料 |
55,000円(税込み) |
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保証料 |
お借入金利に含まれます |
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繰上返済手数料 |
|
一部繰上返済 |
全額繰上返済 |
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変動 |
固定特約 |
変動 |
固定特約 |
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電話/店頭 |
5,500円 |
33,000円 |
11,000円 |
33,000円 |
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インターネット |
無料 |
お取り扱いなし |
(2023年9月現在)
4. りそな銀行住宅ローンの金利
今月のりそな銀行の金利は、公式サイトまたは住宅ローンランキングをご覧ください。
5. りそな銀行住宅ローンの団信
りそな銀行の住宅ローンの団信は下記の通りです。下表の通り、一般団信、ワイド団信、がん団信、3大疾病保障、団信革命の5種類が用意されています。特に団信革命は、どんな疾病やケガでも所定の16の状態になった場合にそれ以降の住宅ローンの支払いが免除される画期的な団信です。
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|
一般団信 |
ワイド団信 |
がん保障特約 |
3大疾病保障 |
団信革命 |
|
金利上乗せ幅 |
なし |
0.3% |
0.10%(40歳未満) 0.20%(40歳以上) |
0.20%(40歳未満) 0.25%(40歳以上) |
0.25%(40歳未満) 0.30%(40歳以上) |
|
年齢制限(借入時年齢) |
満70歳未満 |
満50歳未満 |
満50歳未満 |
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保険金支払事由 |
死亡・所定の高度障害状態になった場合 |
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
がん・急性心筋梗塞 ・脳卒中により所定の状態になった場合 |
☓ |
☓ |
◎ (がんのみ) |
◎ |
◎ |
|
病気、ケガによる16の状態※になった場合 |
☓ |
☓ |
☓ |
☓ |
◎ |
|
要介護状態 |
☓ |
☓ |
☓ |
☓ |
◎ |
◎:住宅ローン残高相当額が保険金として支払われます。
※病気やケガによる16の状態:
1.呼吸器の機能に著しい障害を永久に残し、酸素療法を受けたもの
2.恒久的心臓ペースメーカーを装着したもの
3.心臓に人工弁を置換したもの
4.肝臓の機能に著しい障害を永久に残したものまたは肝移植を受けたもの
5.腎臓の機能を全く永久に失い、人工透析療法または腎移植を受けたもの
6.ぼうこうを全摘出し、かつ、人工ぼうこうを造設したもの
7.直腸を切断し、かつ、人工肛門を造設したもの
8.両耳の聴力を全く永久に失ったもの
9.1上肢を手関節以上で失ったもの、1上肢の用を全く永久に失ったもの、1上肢の3大関節中の2関節の用を全く永久に失ったもの
10.1下肢を足関節以上で失ったもの、1下肢の用を全く永久に失ったもの、1下肢の3大関節中の2関節の用を全く永久に失ったもの
11.1眼の視力を全く永久に失ったもの
12.脊柱に著しい奇形または著しい運動障害を永久に残すもの
13.1手の5手指を失ったもの
14.1手の第1指(母指)および第2指(示指)を含んで4手指を失ったもの
15.10手指の用を全く永久に失ったもの
16.10足指を失ったもの
6. その他
下記プラザで対面相談ができます。ローンのスペシャリストに直接相談できるのはネット系銀行にはない大きなメリットです。
セブンデイズプラザ |
関東、関西、名古屋の都市圏に22店舗ある住宅ローンから保険の見直しまで相談できる有人店舗 |
ローンプラザ |
全国に34店舗ある住宅ローン専用の相談窓口 |
7. まとめ
りそな銀行の住宅ローンは、金利水準がネット銀行並みに低く、また保障が充実した団信革命が利用できます。
特に下記ニーズのある人にオススメです。
(1) 充実した団信を利用したい方
(2) 金利を重視する方
(3) 注文住宅を希望している方
変動金利・固定金利の違いとは?
特徴やメリット・デメリットを解説
住宅ローンの基本的な金利タイプで、年2回(4/1と10/1)見直しされることから変動金利と呼ばれています。
金利の急変動で利用者が困らないよう、返済額を5年間据え置く「5年ルール」や月々の返済が25%以上増えないようにする「125%ルール」を設定している金融機関も多く存在します。固定金利に変更するオプションが付帯しており、金利上昇時には固定金利に切り替えることも可能です。
| 変動金利のメリット・デメリット
メリット:銀行間の低金利競争が激しく金利水準が低いため、月々の返済額を抑えることができます。
デメリット:将来金利が上がり、月々の返済額が増えるリスクがあります。対策として、金利が低いうちにしっかり貯蓄をして万が一の金利上昇に備えると良いでしょう。
| 5年ルール・125%ルールとは?
5年ルールとは、変動金利が上がっても月々の返済額を5年間一定とするルールです。5年ルール有りの場合、最初の5年間は変わらず、6年目から返済額が増えることになります。5年ルール無しの場合、翌月や翌々月から返済額が増えます。
金利が上がっても返済はすぐには増えず、5年間は変わらないというメリットがある一方、6年目になるまでは本来より低額での返済となり、完済時に未払利息が発生する可能性がある点がデメリットとなります。
125%ルールとは、5年ルールを適用している金融機関で返済額が増える際、今までの返済額の1.25倍を上限とするルールです。例えば従来の月々の返済が10万円の場合、返済がどれだけ増えても12.5万円が上限となります。
返済額が増えても上限値があるのがメリットとなる一方、5年ルール同様に本来よりも安く返済が進むため、予定通りに残高が減らず完済時に高額返済が必要となる可能性がある点がデメリットです。
| 変動金利の推移・相場は?
変動金利はバブル崩壊以降、ほぼ一貫して低下傾向を続けてきました。しかし2024年になって日銀のゼロ金利解除により、変動金利が遂に引き上げられることとなりました。いよいよ「金利のある世界」に突入したことになります。しかしながら、依然としてネット銀行を先頭に、変動金利が顧客獲得競争の主戦場という状況は続いています。
| 固定金利とは?
文字通り金利が変わらないのが固定金利です。フラット35のような全期間固定金利のほか、5年、10年など一定期間の金利を固定する固定期間選択型もあります。
| 固定金利のメリット・デメリット
メリット:返済額が変わらない安心感があります。変動金利より金利水準は高いものの、一定期間または全期間の返済額が変わらないため、長期の返済計画や生活設計を立てやすいことが特徴です。
デメリット:金利水準が高く、返済額が多くなります。返済中に大規模な金利上昇が起こらない限り、変動金利を使った場合に比べて固定金利を使う方が多額の返済となるでしょう。また固定期間選択型の場合、6年目や11年目など固定期間が終了するタイミングで、当初固定期間よりも高い金利に切り替わることが多いこともデメリットです。
| どんな人が変動金利・固定金利に向いている?
少しでも返済額を抑えたい方やコストパフォーマンスを重視する方には変動金利がオススメです。日本銀行の金融緩和政策や住宅ローン業界の競争激化を踏まえ、モゲチェックでは変動金利は今後も低金利が続くと予想しています。
一方、固定金利は金利や返済額が変化するリスクをなくしたい方に向いています。例えば最初の10年間が子どもの教育費がかさむ時期と重なるなど、住宅ローンの返済額が増えることをどうしても避けたい方には10年固定金利がオススメです。
| 変動金利・固定金利の利用割合
変動金利を選ぶ人の割合が年々増え続け、全体のおよそ7割とほとんどの住宅ローン利用者が変動金利を選んでいます。また、固定期間選択型は2割、全期間固定型は1割であり、年々減少しています。
(出所:独立行政法人住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査」より)
| モゲチェックのオススメは?
モゲチェックでは低金利政策が長期化する可能性が高いとの見通しや、住宅ローン業界で顧客獲得競争が激しくなっていることから、変動金利では安定した低金利が続くと予想しています。
迷った方はまず変動金利から検討することをオススメします。最新情報は住宅ローンランキングでチェック!