1.auじぶん銀行の住宅ローンの特徴
auじぶん銀行が提供する住宅ローンは、トップクラスの低金利を実現している点が大きな魅力です。審査への申し込みから契約までの期間が短いことも確認しておきましょう。
トップクラスの低金利が魅力
auじぶん銀行は、KDDIグループのインターネット銀行です。スマホで利用可能な銀行サービスは、世界最高峰の充実度と使いやすさを誇っています。
低金利を実現していることが、auじぶん銀行の住宅ローンの大きな特徴です。特に『全期間引下げプラン』の変動金利に関しては、トップクラスの低さを誇ります。
『当初期間引下げプラン』における10年固定金利の低さも魅力です。とにかく低金利にこだわりたい人なら、他行との違いを実感できるでしょう。
手続きを全てネットで素早く完結できる
auじぶん銀行の住宅ローンは、審査の申し込みから契約までの手続きを、全てオンラインで完結させられます。自宅でじっくりと手続きを進めたい人におすすめです。
必要書類の提出も郵送でやり取りする必要はありません。書類を撮影してアップロードすれば、すぐに提出できます。ローン契約も電子契約での締結が可能なので、印紙税がかからず諸費用を抑えることができます。
auじぶん銀行なら、審査を申し込んでから最短2週間でローン契約の締結まで進められます。手続きを素早く進めたい人にも最適です。
2.審査で見られるポイント
auじぶん銀行の住宅ローン審査では、どのようなことを重視されるのでしょうか。審査で見られるポイントについて詳しく解説します。
利用基準を満たしているか
auじぶん銀行の住宅ローン審査では、利用基準を満たしているかチェックされます。銀行が定めている条件をクリアしていなければ、住宅ローンを利用できません。
特に気を付けておきたい条件は年収です。前年度の年収が200万円以上であることが条件となっています。自営業の場合は、前年度の申告所得が200万円以上あることが条件です。
年齢の条件にも注意しましょう。申し込み時の年齢は満18歳以上満65歳未満まで、完済日は満80歳の誕生日までが、申し込み可能な年齢条件です。
auじぶん銀行の住宅ローンを利用するためには、団信への加入も求められます。健康上の問題が原因で団信に入れない場合は、住宅ローンを利用できません。
申し込み者の属性情報
金融機関が申し込み者を審査する際は、申し込み者の返済能力を慎重に判断します。契約者が借入期間中に返済不能の状態になってしまうリスクを避けるためです。
申し込み者の返済能力は、さまざまな属性を見ながら判断されます。審査時に重視される主な属性は、年収・勤務先・勤続年数です。
年収は高いに越したことはありませんが、高年収だけでは十分な評価にはなりません。勤務先や継続年数の情報から、収入の安定性も考慮されます。
年齢の高さを見られるケースがあるのもポイントです。年齢の高い人が、定年後も返済しなければならない借入期間を設定した場合、定年後の返済能力を疑われて審査に落ちることがあります。
物件の担保価値
申し込み者の属性以外に審査で見られるポイントとしては、物件の担保価値も挙げられます。売却してもお金にならない物件でローンを組もうとしても、審査には通りにくいでしょう。
契約者の返済が滞るリスクに備えて、金融機関は対象物件に抵当権を設定します。もしもの際に物件を売却し、少しでも残債を回収するためです。
物件の担保評価は、金融機関独自の方法で行われます。販売価格や路線価で評価したり、不動産鑑定会社に依頼して評価してもらったりするのが一般的です。
3.審査に落ちる人の特徴は?
auじぶん銀行の住宅ローン審査に通らない場合は、以下に挙げる三つの原因が考えられます。それぞれの内容と対策を理解しておきましょう。
返済比率が審査基準をオーバー
auじぶん銀行の住宅ローン審査に落ちる人は、返済比率が審査基準を超えている可能性があります。返済比率とは『年間返済額÷年収』で算出される割合のことです。
返済比率の一般的な審査基準は30~35%が上限とされています。返済比率が高過ぎる場合は返済負担が増すため、返済不能に陥るリスクを懸念されて審査に落とされかねません。
auじぶん銀行は返済比率の審査基準を公開していませんが、融資の可否を判断する目安としては、30~35%付近が上限になっていると考えてよいでしょう。無理なく返せることをアピールするためには、20%程度まで下げられれば理想的です。
信用情報に問題がある
クレジットカードや各種ローンなどの延滞歴がある場合も、auじぶん銀行の住宅ローン審査には通らないでしょう。住宅ローンの審査時には、過去の金融事故情報を必ずチェックされます。
長期延滞や債務整理などの個人情報は、信用情報機関に問い合わせれば誰でも開示してもらうことが可能です。
カードやローンなどの支払い遅れだけでなく、携帯電話端末の分割払い料金を長期延滞しても信用情報に傷が付いてしまうことに注意が必要です。
自分の信用情報が分からない場合は、信用情報機関に直接問い合わせてみましょう。所定の手続きを踏めば情報を開示してもらえます。
物件の担保価値評価が低い
auじぶん銀行の住宅ローン審査に落ちる場合は、物件の担保価値を低く評価されている可能性も考慮しましょう。あまりにも評価が低い場合は、減額回答すら受けられない恐れがあります。
物件の評価は銀行独自の方法で行われるため、審査に落ちた場合に物件が原因なのかどうか分からない場合もあります。このようなケースでは、物件を変更して再度審査を受けてみるのがおすすめです。
物件の担保価値とあわせて気を付けたいのが担保不適格物件です。建築基準法に違反していたり借地に建てられていたりする物件は、そもそも評価対象として扱われない可能性があります。auじぶん銀行でも借入対象外となる条件が定められています。
4.審査に必要な書類を準備しよう
auじぶん銀行の住宅ローン審査に必要な書類を確認しましょう。全ての書類を早めに準備しておけば、手続きをよりスムーズに進められます。
仮審査では書類不要
auじぶん銀行の住宅ローン審査は、仮審査と本審査の2段階で行われます。必要書類は全て本審査までに提出すればよいため、仮審査時の提出は原則不要です。
ただし、仮審査の申し込みでは、年収や勤務先などの情報を正確に入力しなければなりません。本審査では提出された書類と仮審査時の情報を照らし合わせるため、申告内容に不備があると審査結果に影響を与える恐れがあります。
申し込みに必要な情報を整理するためにも、仮審査時には最低限必要となる書類を手元に用意しておきましょう。少なくとも、源泉徴収票や物件パンフレットは用意しておくのがおすすめです。
本審査に必要な書類
本審査時に必要となる主な書類は、本人確認書類・収入証明書類・物件関連書類の3種類です。これらの書類は、全てWeb上にアップロードすることで提出できます。
本人確認書類は、『住民票の写し』『運転免許証またはパスポート』『健康保険証』を用意しましょう。給与所得者の場合は、収入証明書類として『源泉徴収票』と『住民税決定通知書または課税証明書』の提出が必要です。
物件関連書類は、『売買契約書』『重要事項説明書』『パンフレット』『住宅地図』『建築確認済証』などの提出を求められます。
5.仮審査から契約までネットで完結
auじぶん銀行では仮審査〜契約手続きまでネットで完結できます。(別途、抵当権設定手続きにあたり、司法書士との面談がございます。)また、お借入日の翌日から、住宅ローンマイページで返済予定表を確認できるのも便利です。
6.審査のポイントを抑えてauじぶん銀行の仮審査をしましょう
auじぶん銀行の住宅ローン審査では、利用基準を満たしているかをチェックされます。申し込み者の属性情報や物件の担保価値を見られる点も意識しておかなければなりません。
審査に落ちてしまう場合は、返済比率・信用情報・物件を見直す必要があります。審査で有利になるポイントを押さえた上で、しっかりと準備を整えて申し込みましょう。
住宅ローン審査、ここがポイント!
通らない理由や対策を解説
住宅ローンの審査は仮審査(事前審査)→本審査の流れで進みます。仮審査と本審査は目的が異なり、仮審査は「その人に融資が可能かどうか」、そして物件の売買契約後に行う本審査では「本当に融資をしていいか」の観点での審査になります。
仮審査では審査の受付基準に合致しているかどうかや本人の返済能力、個人信用情報などが比較的簡易にチェックされます。本審査ではたくさんの書類のチェックや物件の担保価値の精査など、多岐にわたる項目を仮審査よりも厳密に審査されます。
本審査も通過したら金融機関とローン契約し、住宅の決済を行うことになります。
| 審査にかかる期間
仮審査は即日〜1週間程度、本審査は1〜2週間程度を要します。住宅購入時はなにかと慌ただしくなるため、余裕を持ったスケジュールを立てることが大切です。
| 仮審査のポイント
仮審査では大きく3つ、「本人の属性情報」「返済能力」「個人信用情報」がチェックされます。細かく見ていきましょう。
・「本人の属性情報」
申込時の年齢や完済時の年齢、年収や雇用形態、勤続年数など、金融機関が個別に定めている受付基準に合致しているかが審査されます。「正規雇用であること」「勤続1年以上であること」「年収は300万円以上」など細かな条件が金融機関ごとに定められており、それらに合致している必要があります。具体的な基準は非公表のケースが多いものの、「◯◯銀行 商品概要」と検索するとある程度は銀行公式サイトで確認できます。
・「返済能力」
収入に対して借り入れ額が過大でないかが審査されます。代表的な指標として年収に占める年間返済額の割合である「返済比率」があります。住宅ローンの年間返済額の計算には実際の金利ではなく、審査上のみ使われる「審査金利」が使われます。金融機関によって異なるものの、概ね3%前後という高めの審査金利でストレスをかけて計算されます。また、年間返済額には住宅ローンだけでなく自動車ローンやカードローンなどの借り入れの返済も考慮されます。
返済比率の上限は多くの金融機関が非公表ですが、目安は30%〜35%です。フラット35の場合は年収400万円未満なら30%、400万円以上なら35%と公表されています。
・「個人信用情報」
個人信用情報とはクレジットカードの支払いなどの履歴情報です。過去に延滞などのネガティブな履歴があると、住宅ローン審査にはマイナスに作用します。
| 本審査のポイント
本審査では様々な資料の提出のうえ、「仮審査の申告内容との相違がないか」「担保評価」が主に審査されます。
・「仮審査の申告内容との相違がないか」
仮審査で申告した年収と源泉徴収票の金額が違っていないか、借り入れがある場合はその内容が仮審査の申告内容と違っていないかなど、仮審査で金融機関に申告した内容との整合性がチェックされます。
・「担保評価」
住宅ローンで物件を購入すると、通常は金融機関によって「抵当権」が設定されます。抵当権とはいわば担保のことであり、申込人が住宅ローンの返済ができなくなったとき、その物件を売却して融資金の回収に充てるためです。そのため、購入しようとする物件の価値が借り入れ額に対して著しく低くないかをチェックされます。また物件そのもののスペック、例えば耐震基準や適法物件かどうかなども、金融機関の定める基準と照らし合わせられています。
| よくある本審査落ちのパターンやNG行為
・仮審査の申告内容と異なる点があった
仮審査と本審査で申告内容に相違があると落ちる確率が高まります。例えば仮審査で申告した年収と提出した源泉徴収票の年収が違えば、返済能力の計算が狂うことになります。
・別の借り入れを行う
住宅ローンの審査中に別の借り入れを行うと返済比率に悪影響が出ます。ローンという名称ではありませんがクレジットカードのリボ払いも借り入れと同じ扱いです。気軽な買い物が原因で住宅ローン審査に落ちる可能性もあるため注意が必要です。また、審査期間中はローンの延滞にも普段以上に注意しましょう。
・転職や退職
審査中に転職すると通過は難しくなります。金融機関は現在の勤務先で長く働き続けることを前提に住宅ローンの返済能力を見繕っているため、その前提が崩れるのです。さらに勤続年数の基準を満たせなくなる可能性が高くなります。
・健康上の問題で団信に加入できない
『団体信用生命保険(団信)』へ加入できず、住宅ローンを利用できないケースもあります。団信とは契約者が死亡したり高度障害に陥ったりした際、ローン残高を肩代わりしてくれる保険です。
生命保険のため、加入するためには過去3年ほどの病歴や治療歴などを告知しなければなりません。そのため健康状態によっては、団信の審査に通過できない場合があります。一般的な住宅ローンは団信への加入が必須とされているため、加入できなければ契約できません。
| 審査に通りやすくなるコツ・対策
・頭金(自己資金)を多めに入れて借入金額を下げる
自己資金を多めに確保して借入金額を引き下げることで審査に通りやすくなります。多くの自己資金を貯蓄できる人と言えるため、金融機関からの信頼を得やすいでしょう。
借り入れ額が少なくて済むため返済負担も軽減され、返済比率を引き下げることもできます。金融機関によっては自己資金の割合に応じて優遇金利を適用してもらえる点もメリットです。
・借り入れがある場合はなるべく返済しておく
自動車ローンやカードローンなどの借り入れがある場合は、なるべく繰り上げ返済をして残高を減らしておくことも大切です。返済比率を引き下げる要因になるため、審査に通りやすくなります。
・ペアローンや連帯債務、収入合算を検討する
配偶者に収入がある場合は、ペアローンや連帯債務、収入合算により審査を通りやすくすることができます。例えば年収が夫500万円・妻500万円の夫婦が5,000万円の住宅ローンを組む場合、夫1名の債務者だけでは年収倍率(年収に対する借り入れ額)は10倍と非常に高いですが、ペアローンや連帯債務で夫婦2名とも債務者になれば、年収倍率は5倍まで下がります。一般的には、年収倍率は高くても7倍以内であれば審査に通りやすくなります。
収入合算とは夫婦の片方が債務者、もう片方は連帯保証人となる方法です。こちらも連帯保証人分の年収を一定程度加味した審査を受けられるので、単独で組むよりは有利です。
| 本審査は複数の金融機関へ申し込もう
住宅ローンの本審査への申し込みは、複数の金融機関で並行することが可能です。万が一審査に落ちたり減額承認されたりしたときに備え、複数の金融機関へ申し込んでおくとよいでしょう。複数の金融機関で本審査承認を得られたら、最も希望に近い条件のプランで契約に進めばOKです。
審査通過後であっても契約に進んでいなければキャンセルできるため、契約を決めたローン以外はキャンセルしましょう。その後は金融機関と金銭消費貸借契約を締結し、融資実行日を待つだけです。
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