ーー auじぶん銀行には主にがん50%保障団信・がん100%保障団信・11疾病保障団信と様々な団信があります。商品開発にあたってこだわった点をお聞かせください。
(川崎様)
お客様にとって「分かりやすい」保障、そして「安心」を提供できる保障という点に重きを置いて開発を行いました。
「分かりやすい」保障というのは、内容の分かりやすさです。団信は各金融機関によりさまざまな保障が提供されていますが、内容が複雑で難しい、と思うこともあるのではないでしょうか。
例えば、ひとえに「がん」を対象とした保障といっても、「がんと診断されてすぐ適用」される保障や「がんと診断され就業不能となり、一定期間を過ぎたのちに適用」される保障など、適用条件は金融機関によってさまざまです。住宅ローンは最長35年間という非常に長いお付き合いとなるものですから、難しいものよりも、分かりやすいものが良いと当行は考えています。
そこで、当行では適用条件をシンプルな団信としました。具体的には、がん保障の部分では「がんと診断されるだけで保障対象となる」というものです。
また、「安心」を提供できる保障、という部分においては、なるべく幅広い・手厚い保障をご提供できるよう努力しました。他の金融機関のがん50%保障団信・がん100%保障団信はがん保障に特化したものが多いですが、がん以外の病気に罹患するなどの可能性ももちろんあります。当行のがん50%保障団信・がん100%保障団信には、すべてのけが・病気(※1)を対象にした月次返済保障・全疾病保障が付帯されています。すべてのけが・病気(※1)を対象とした保障であれば、「病気になっても大丈夫」と安心していただけるのではないでしょうか。
もちろん、大きな病気・けがなどをせず、健康に過ごしていただくことが一番です。しかし、住宅ローンは最長35年のお取引となり、10年後、20年後のことは想像がつきません。だからこそ、様々な不安に対応できる団信をご選択いただくことが「安心」に繋がると考えています。
ーー ありがとうございます。貴行の団信保障の中でも、「がん50%保障+全疾病保障」を無料で利用できるのは、住宅ローン市場最強クラスの商品性の高さだと考えています。このがん50%保障団信について詳しく教えて下さい。また、実際に利用したお客様の声などもお聞かせください。
(川崎様)
がん50%保障団信は3つの保障から構成されています。
一つ目ががん診断保障、二つ目が全疾病保障、三つ目が月次返済保障です。
一つ目のがん診断保障とは、「がんと診断された時点」で住宅ローン残高の半分が保障されます。
二つ目の全疾病保障は、すべてのけが・病気(※1)で180日以上継続して入院した場合、住宅ローン残高全額を保障します。
三つ目の月次返済保障は、すべてのけが・病気(※1)で入院が連続して31日以上になった場合、また以降、入院が継続して30日に達するごとに毎月の住宅ローン返済額を保障する、というものです。
金利上乗せのない無料の団信ということもあって、「こんなに保障が手厚いのに、どうして無料なんですか?」と驚きの声を頂戴しています。
ーー もともと低金利ですから、団信まで無料で色々付いていて驚く気持ちもわかりますね!
疾病保障としてはがん50%・がん100%・11疾病保障の他に一般団信・ワイド団信とありますが、利用の割合はどれくらいなのでしょうか。
(川崎様)
おおむねの割合ですが、がん50%保障団信が約80%を占めていて、その後に一般団信(ワイド団信含む)、がん100%保障団信、11疾病保障団信と続きます。
無料のがん50%保障団信を選択する方が非常に多く、やはり無料で充実した団信保障を受けられるという点が、お客様にとって魅力的なようです。
図1:auじぶん銀行の団信利用の割合
しかし、当行としてはがん100%保障団信(金利+年0.2%)・11疾病保障団信(金利+年0.3%)についても是非選択肢に入れていただきたいと考えています。なぜなら、両団信ともコストパフォーマンスに優れた団信だからです。
例えば11疾病保障団信の場合、「がん保障」がとても手厚くなることに加え、短期入院の保障も付いています。
まず、がん保障の部分をもう少し詳しくお話しすると、がんと診断された場合、住宅ローンの残高が保障されるのに加え、給付金を100万円も受け取ることが出来るのです。
また短期入院の保障については、連続5日以上すべてのけが・病気(※1)で入院した場合、入院給付金として10万円をお支払いします。
「借入額3,000万円・返済期間35年」でお借り入れし、11疾病保障団信を選択した場合、月々の返済額のプラス分は約4,000円(※2)です。
その金額でこのような保障を受けられるのであれば、一般的な医療保険と比べて非常にコストパフォーマンスが良い、と言えるのではないでしょうか。
図2:auじぶん銀行の団信の詳細(2023年1月時点)
*詳細はauじぶん銀行公式サイトをご覧ください。
ーー 将来の健康不安がある方や万が一に備えたい方には、より充実した団信を選んでほしいということですね。
ところで、2020年8月から「がん50%保障団信」「がん100%保障団信」に月次返済保障、「11疾病保障団信」にはがん先進医療給付特約がプラスされました。月次返済保障とがん先進医療給付特約について詳しく教えて下さい。また、お客様の反応はいかがでしょうか。
(川崎様)
先程も簡単にはご紹介させていただきましたが、月次返済保障は、すべてのけが・病気(※1)で入院が連続して31日以上になった場合、また以降、入院が継続して30日に達するごとに毎月の住宅ローン返済額を保障する、というものです。
最初の入院は連続31日以上入院する必要がありますが、それ以降の継続入院については、1回の入院が連続する必要はなく、所定の期間以内の入院であれば、断続的な入院でも日数にカウントしていきます。
もともと、すべてのけが・病気(※1)で継続180日以上入院した場合残高が保障される、いわゆる「全疾病保障」は付帯されていましたが、月次返済保障が追加されたことで、長期の入院だけでなく中期の入院にも備えることが出来るようになり、お客様からも非常に喜びの声が寄せられています。
また、11疾病保障団信に付帯された「がん先進医療給付特約」は、がんを原因とする先進医療の療養を受けた場合、1回あたり最大500万円(通算1,000万円)を給付する、という特約です。
先進医療は公的医療保険の適用外で全額自己負担となってしまうため、がん保障を手厚くしたい、とお考えのお客様にぴったりの保障となっています。
ーー 3つの疾病保障付き団信はそれぞれ、お客様に万が一のことがあった際の様々なケースを想定していることが印象的ですね。
今度は金利について伺います。団信だけでなく、住宅ローン市場でトップクラスの低金利も魅力的です。これほどの低金利を実現できる理由をお聞かせください。
(川崎様)
実店舗が無いネット銀行だからこそ、実現することが出来た低金利だと考えています。メガバンクや地銀など、店舗をもつ銀行は人件費や店舗維持費など多くの費用がかかりますが、ネット銀行である分、そのような費用を抑えることで、低金利の提供・充実した団信保障などお客様への還元を実現しています。
ーー 2020年11月には「au金利優遇割」が発表されました。携帯電話契約、電力サービスと住宅ローンを組み合わせた画期的なサービスでした。
もともと非常に低金利な中、さらに金利優遇を受けられる仕組みですが、お客様の反応はいかがでしょうか。
(川崎様)
au金利優遇割は、auじぶん銀行の住宅ローンとau回線、じぶんでんき(※3)をセットでご契約いただくと住宅ローン適用金利から最大年0.1%引下げる、というサービスです。
やはり住宅ローンをお借入れするお客様は金利を非常に重視している方が多いので、多くの反響がありました。au金利優遇割適用後の金利は「全期間引下げプラン・変動金利」ならば年0.31%(2021年9月時点)ですから、やはりインパクトがありますよね。
実際にお客様からも「元々金利が低いと思っていたけれど、さらに低くなるなんてびっくりしました」などのお言葉を頂戴しております。
ーー 従来からのauユーザーでなくとも「住宅ローンの利用をきっかけに携帯電話もauに変更した」といった事例もあるのでしょうか。
(川崎様)
私どもも従来からのauユーザーのお客様からの反響の方が大きいことを予想していたのですが、auユーザーでないお客様からの反響も多く寄せられています。MNP(携帯電話番号ポータビリティ)の普及をきっかけに、携帯のキャリアを乗り換えることに対するハードルが下がっているようで、住宅ローン利用をきっかけに携帯電話をauに変えた、というお客様が多くいらっしゃいますね。
ーー 住宅ローンにあわせて携帯電話契約も変更するのは、auというブランド自体に大きな安心感があるということも大きいのでしょうね。
ところで、住宅ローンは多くの人にとって馴染みのないものです。
貴行は店舗を持たず、住宅ローン手続きもネット完結ですが、低金利や団信、au金利優遇割といった魅力をどのように訴求しているのでしょうか。
(川崎様)
訴求方法としては、当行ウェブサイトが主な方法になります。
当行ウェブサイトでは、お客様に分かりやすい平易な表現を心がけて記載しています。
住宅ローンは一生に何度も受けるものではなく、お客様にとって非常に分かりづらい・馴染みが薄いものですから、ご理解いただきやすいように金利や団信の選び方などのコンテンツもウェブサイトにアップしています。金利や団信で悩んでいる方は、是非一度ご覧いただきたいですね。
ーー Web完結のお手続きですと、中には不安を感じるお客様もいらっしゃると思います。お客様の疑問に応えるサポート体制や、工夫している点をお聞かせください。
(川崎様)
仰る通り、すべてネット上での手続きという部分に不安を感じるお客様もいらっしゃいます。しかし、ご不明な点や困ったことがあれば、コールセンターにて親切にお応えいたしますのでご安心ください。
当行の住宅ローンセンターのコール部門は、2021年にHDI-Japan主催の「問合せ窓口格付け(銀行業界)」で最高ランクの3つ星を受賞し、問合せ窓口としてのクオリティも高い評価をいただきました。
「住宅ローンがはじめてでまったく分からなかったけど、丁寧に教えてくれたのでスムーズに融資を受けることが出来ました」などのお声もいただいています。
ーー ネット完結の手続きに不安がある人でも、高品質のコールセンターがあれば安心して申し込みできそうですね。今後さらに改善していきたい点があればお聞かせください。
(川崎様)
実は、コールセンターを中心に、お客様から頂戴したご意見はすべて社内展開されています。お褒めの言葉を頂戴した際はより良いサービス提供が出来るように、一方、厳しいお言葉を頂戴した際は改善案を必ず検討しています。お客様のご意見から生まれたサービスやアップデートされたサービスなども多いんですよ。今後もお客様の声に真摯に耳を傾け、引き続きサービスの拡充や利便性の向上に努めていきたいと思います。
お客様の声にお応えし生まれたサービス
・『1億円超の借入れにも対応してほしい!』
→借入上限額の拡大(1億円→2億円)
・『団信の保障について、もっと幅広い病気やけがに対応してほしい!』
→団信の保障内容をグレードアップ
・『auユーザーへの特典が欲しい!』
→auモバイル優遇割の提供開始
・『同性パートナーと住宅ローンを申し込みたい!』
→同性パートナーとのお申込みの取り扱いを開始
ーー では最後に、auじぶん銀行住宅ローンのご利用を検討中のお客様へメッセージをお願いします。
(川崎様)
auじぶん銀行の住宅ローンは、ネット銀行ならではの魅力的な金利が目立ちがちですが、金利以外にも様々なメリットがあります。先程お伝えさせていただいた団信の保障の手厚さをはじめ、申込から契約までネットですべて完結する利便性、お借入れ後の一部繰上返済手数料が無料である点などです。そのような様々なメリットから、ご契約いただいた約96%(※4)のお客様にご満足いただいています。
ぜひ、auじぶん銀行の住宅ローンをご検討いただきますよう、よろしくお願いいたします。
※1
精神障害を除く
※2
【計算条件】お借入金額:3,000万円、返済期間:35年、全期間引下げプラン・変動金利0.41%(2021年9月現在)に11疾病保障団信の上乗せ金利 年0.3%をプラスした場合、元利均等返済・6カ月ごとの増額返済利用なし、借入利率が期間中に変動しない場合
※3
auエネルギー&ライフ株式会社が提供する電力サービス
※4
2020年1月~2020年12月に、auじぶん銀行の住宅ローンをご契約いただいたお客様を対象としたアンケートより。(集計期間:2020年9月10日~2020年12月31日)