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日銀が金融緩和の維持を決定!住宅ローン金利はどうなる?【2021年1月アップデート】

  • 最終更新日: 2024年11月27日

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日銀が金融緩和の維持を決定!住宅ローン金利はどうなる?【2021年1月アップデート】のアイキャッチ

このページは過去の住宅ローン金利情報です。

 

本日、日本銀行(以下、日銀)は1月金融政策決定会合(1/20〜21開催)によって、大規模な金融緩和政策の維持を決定しました。

コロナ禍の影響もあり、景気下支えの観点から大規模な金融緩和は長期にわたって継続するものと見られ、住宅ローン金利は今後も低位安定で推移すると予想します。

 

モゲチェックによる最新の住宅ローン金利予想はこちらから

 

目次
  • 1.日銀による金融政策の概要
  • 2.まとめ 

1.日銀による金融政策の概要

日銀は消費者物価の前年比伸び率が+2%を安定的に超えるように金融緩和を行う「物価安定の目標」を掲げ、短期金利から長期金利まで市場金利の全体を低く抑えるイールドカーブ・コントロール(※1)という手法を導入しています。

 

<イールドカーブ・コントロールの概要>

2016年1月〜:日銀当座預金に対しマイナス金利(▲0.1%)を導入

2016年9月〜:大規模な国債買入により10年国債金利(以下、10年金利)を0%付近に留める

2020年3月〜:新型コロナウイルス感染拡大への対策から、国債買入等を強化



この政策により、日本の市場金利は低い水準で強力に抑えられています。

2021年1月20日時点の日本国債のイールドカーブは下図の通りです。

日本国債のイールドカーブ(2021.1.20)

 

日銀は「物価安定の目標」の達成のためにこの政策を導入していますが、コロナ禍の影響で経済活動が弱っている中、直近の消費者物価指数(除く生鮮食品)は前年同月比 -0.9%(※2)と低迷しています。

今回の金融政策と同時に発表された「展望リポート」(※3)でも、日銀は「中長期的な予想物価上昇率も、引き続き弱含むと考えられる」とコメントしています。

 

 物価が低迷する中、日銀が市場金利を低くコントロールする状況が続くことで、日本の住宅ローン金利は変動金利・固定金利ともに低金利が続くと予想します。



※1):

イールドカーブとは金利の期間構造のこと。横軸を金利の期間、縦軸に金利水準とし、通常右肩上がりのグラフとなる。 

※2):

総務省統計局(https://www.stat.go.jp/data/cpi/index.html

直近の発表である2020年11月の結果

※3):

日本銀行 経済・物価情勢の展望(2021 年1月)(https://www.boj.or.jp/mopo/outlook/gor2101a.pdf

 

 

2.まとめ 

金利は経済の体温計と言われており、市場金利は大きく景気拡大する局面で上昇し、景気後退局面で低下します。住宅ローン金利も、景気に伴って市場金利とともに上下します。

コロナ禍の影響で世界的に景気が冷え込み、その回復ペースが緩やかである中、国内住宅ローン金利は低位安定で推移すると予想します。



・日銀は大規模な金融緩和政策を維持

・変動金利の短期金利:従来からのマイナス金利(▲0.1%)を維持

・長期金利:10年金利が0%近辺で推移するような国債買入を維持

・市場金利が低位安定することで、それをベースとする住宅ローン金利も低金利が続く



[もっと詳しく] 

住宅ローン金利は予測可能?

住宅ローンの金利タイプと金利決定方法

 

 

 

 

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WRITER

著者: 堀江 勇介

モゲチェック運営会社 株式会社MFS

チーフアナリスト

銀行にて有価証券運用業務に従事。2019年にMFS入社。金融市場に関する深い知見を武器に、チーフアナリストとして活躍。金利の将来予想など、住宅ローンに関する様々な情報を発信。日本証券アナリスト協会認定アナリスト。

SUPERVISOR
supervisor

中山田 明

株式会社MFS代表取締役CEO

プロフィール

外資系投資銀行で日本初の住宅ローン証券化を手掛け、その後約10年に渡り住宅ローン証券化業務に従事してきた、日本における住宅ローンファイナンスのプロフェッショナル。フラット35を取り扱うSBIモーゲージ(現:SBIアルヒ株式会社)ではCFOを歴任。テクノロジーによる新しい住宅ローンサービスを生み出すべくMFSを創業。「住宅ローンを必要とする全ての人が、最も有利な条件で借り入れ、借り換えできる」世界の実現を目指す。

趣味は登山で、テントを背負って槍ヶ岳や剱岳、海外ではキリマンジャロやキナバル山に登頂。

経歴

  • 1991年3月 東京大学経済学部学部 卒業
  • 1991年4月〜 三井物産株式会社 入社
  • 1993年7月〜 モルガン・スタンレー、ベア・スターンズなど外資系投資銀行を歴任
  • 2000年8月〜 株式会社新生銀行(現:SBI新生銀行)キャピタルマーケッツ部部長
  • 2011年8月〜 SBIモーゲージ株式会社(現:SBIアルヒ株式会社)CFO
  • 2014年10月〜株式会社MFS創業

主な保有資格

貸金業務取扱主任者

登壇実績

  • 2021年9月 金融DXサミット(日本経済新聞主催)等 登壇実績多数
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