記事カテゴリ金利情報
  • X'
  • Facebook'
  • Instagram'
  • タグアイコン 住宅ローン
  • タグアイコン 金利
  • タグアイコン 新規借り入れ
  • タグアイコン 借り換え

【2022.6更新】米国の利上げで住宅ローン金利はどうなる?変動金利と固定金利の今後を予想

  • 最終更新日: 2024年11月27日

コンテンツ内で紹介する商品の一部または全部は広告です。

モゲチェック
【2022.6更新】米国の利上げで住宅ローン金利はどうなる?変動金利と固定金利の今後を予想のアイキャッチ

2022年に入り3月・5月、そして6月と、FRB(アメリカの中央銀行)が相次いで政策金利の利上げを実施しました。

この間の利上げは1.5%に及び、急速に金融環境の引き締めを続けることになります。

 

背景にあるのは、金融の中心地であるアメリカのインフレです。2021年夏頃からアメリカではインフレ(物価上昇)傾向が強まり、ウクライナ情勢も相まって、ガソリンをはじめとした広範囲でインフレが深刻になっています。過度なインフレは景気後退を招くことから、FRBが政策金利の利上げにより沈静化に動いているのです。

 

こうした中、モゲチェックは日本の住宅ローン金利の行方を「変動金利は低金利が続き、固定金利は高水準が続く可能性が高い」と予想します。

本稿では、そのように予想する理由を解説します。

 

 

\人気YouTubeチャンネルで紹介/

本稿はチャンネル登録者数200万人超のマネー系YouTubeチャンネル・両学長 リベラルアーツ大学 で紹介されました!

 

タイマーアイコン 時間がない方

変動金利は緩やかに上昇していくものの今後も優位と予想。モゲチェックのオススメは低金利と柔軟な審査の「 SBI新生銀行 」と低金利で充実した保障の「 PayPay銀行」。新規顧客の金利は低く抑えられる一方、既存顧客における金利は基準金利上昇により引き上げられており、借換メリットが出やすい状況。モゲチェックの住宅ローン診断で借換メリットも是非ご確認下さい!

目次
  • 1.米国の利上げ
  • 2.日本で利上げは起こるか?
  • 3.住宅ローン金利はどうなる?
  • 4.まとめ:変動金利は低金利が続く可能性が高い

1.米国の利上げ

 

アメリカ・FRBによる政策金利の利上げは、2022年3月に始まり、5月・6月と相次いで追加利上げが実施されました。

 

FRBとはFederal Reserve Board(連邦準備制度理事会)の略で、アメリカの中央銀行、日本でいう日本銀行に相当します。

 

バブル崩壊後に長らくデフレが続いてきた日本とは異なって、アメリカは賃金が上がりやすい・物価の上昇を受け入れやすい風土があり、現在のアメリカは賃金・物価ともに大きく上昇する状態となっています。

 

FRBは「雇用の最大化・物価の安定」を目的としているので、現在のアメリカのようにインフレが深刻になると「物価の安定」が損なわれてしまいます。

現在アメリカのインフレ率は8.6%とここ30年ほどで最も高い水準になっており、政策金利を上げることでインフレ沈静化に動いているのです。

 

現在はロシアによるウクライナ侵攻といった先行きの読めない不透明要因が大きいながらも、FRBの声明文・資料によれば、2023年にかけて粛々と利上げが続くことになると見られます。

 

図1:アメリカのインフレ率

出典:TRADING ECINOMICS

 

図2:アメリカの政策金利の変更点

出典:Federal Reserve Board

 

※アメリカの金融政策は、政策金利であるFF金利(Federal Fund Rate)を誘導するレンジ(幅)をコントロールする形で運営されています。従来はFF金利が「0%から0.25%に収まるように運営」されていましたが、利上げによって0.75%〜1.00%へのレンジに変更されています。

 

2.日本で利上げは起こるか?

 

アメリカで利上げが決定されましたが、日本でもでも利上げが行われる可能性があるかというと、現時点では極めて低いでしょう。

 

日本の金融市場を司る日銀もアメリカと似ていて、金融緩和の目的を「安定的な2%のインフレ(物価上昇)を達成するため」と説明しています。

また、「本格的な賃金上昇が伴わない場合はインフレ率が2%を超えても金融緩和をやめず、低金利を維持する」スタンスをとっています。

 

現在はウクライナ情勢の影響からガソリン価格や食料品価格が大きく上がっており、直近のインフレ率は2%をわずかに上回っています(図3)。

一方で肝心の賃金は、直近はマイナス1.2%とむしろ低下しています(図4)。

 

このように日本の賃金が上がっていないことを踏まえると、日銀の金融緩和はさらに長期化する可能性が高いでしょう。

 

図3:日本のインフレ率の推移

出典:Reuters

 

図4:日本の実質賃金

出典:厚生労働省(毎月勤労統計)

 

 

最新

住宅ローンランキングはこちら!

住宅ローンをこれから借りる方

新規借り入れランキング

住宅ローンを見直したい方

借り換えランキング

 

3.住宅ローン金利はどうなる?

 

このような日米の状況を踏まえ、モゲチェックでは「住宅ローンでは変動金利は低金利が続き、固定金利は上昇が続く可能性がある」と予想します。

変動金利は日銀の金融緩和によって強力に低金利へコントロールされている一方、固定金利は海外金利(特にアメリカ)の影響を受けやすいためです。

 

詳しく見ていきましょう。

 

3-1.変動金利

 

変動金利は「基準金利 - 引き下げ幅 = 適用金利」という式で成り立っており、このうち引き下げ幅は個々の住宅ローン契約により決定されています。

そのため「変動金利が上がる」場合、それは「基準金利が上がる」ことを意味します。

 

変動金利の基準金利は短プラ(短期プライムレート)という短期金利がベースとなっています。

短プラは信用力の高い企業に対する最優遇貸出金利であり、日銀の金融政策の影響を強く受けます。日銀による強力な金融緩和が長期化する可能性が高い中、短プラが本格的な上昇局面に入るのは当分先になると考えられます。

 

加えて、もしも金融機関が短プラを引き上げるとなると、個人向けの住宅ローンのみならず法人向け貸出など広範囲に影響が出ます。そのため金融機関にとって短プラを引き上げることのハードルは非常に高いものとなっています。

 

こうした背景から、住宅ローンの変動金利は今後少なくとも10年程度は安定した低金利が続くとモゲチェックでは予想します。



変動金利が上がりにくい理由についてはこちらの記事でも詳しく解説しているので、ご興味ある方はご覧ください。

住宅ローンの固定金利が上昇中!変動金利はいつ上昇?理由と予想を解説



3-2.固定金利

 

変動金利は低金利が安定すると予想しましたが、固定金利は少し事情が異なります。

固定金利は長期金利(10年国債利回り)との連動性が高いためです。

 

長期金利も日銀の金融政策によってコントロールされている点は同じですが、短期金利と異なるのは一定の変動幅が許容されている点です。図5の通り、長期金利は日銀によって0%からプラスマイナス0.25%の範囲で上下動が起こるため、海外(特にアメリカ)での金利が上昇する場合は、長期金利もその範囲内で高止まりしやすい(図6)のです。



そうした背景から、固定金利については高水準の金利が続く可能性が高いとモゲチェックでは予想します。



図5:日銀による金融緩和政策の概要

出典:日本銀行

 

 

図6:長期金利の推移と日銀の政策対応

出典:財務省

 

 

最新

住宅ローンランキングはこちら!

住宅ローンをこれから借りる方

新規借り入れランキング

住宅ローンを見直したい方

借り換えランキング

 

4.まとめ:変動金利は低金利が続く可能性が高い

 

いかがでしたか?

アメリカ・FRBの政策金利の利上げを踏まえて、「住宅ローンでは変動金利は低金利が続き、固定金利は上昇が続く可能性が高い」と予想する理由を解説してきました。

みなさんの住宅ローン選びの参考になれば幸いです。

 

他にも、TV出演多数・マネックス証券の大槻奈那さんにも住宅ローン金利の行方についてインタビューしています。

住宅ローン金利についてもっと知りたいという方はぜひお読みください。

 

住宅ローン金利とインフレ上昇を大胆予想!変動と固定どっちがオススメ?マネックス証券の著名アナリストに聞いてみた

 

さいごに、モゲチェックでは無料でおすすめの住宅ローンを提案するサービス「住宅ローン診断」を提供しています。

スマホで5分、かんたんな入力であなたにピッタリの住宅ローンベスト3を提案します。

 

「自分だったらどの銀行がいいの?」

「いろんな銀行を自分で比較するのは大変」

「プロのお墨付きがほしい」

 

そんな住宅ローン選びにお悩みの方はこちらからご利用ください。

無料でご利用いただけます。

 

特別金利でおトクに!

ピッタリの住宅ローンを一括比較・申込み

モゲチェック 住宅ローン診断

 

 

※本稿の内容を転載・掲載いただく際は、出典「モゲチェック調べ」との明記をお願いいたします。

ウェブ掲載の場合には、下記リンクの記載もお願いいたします。

https://mogecheck.jp/articles/show/Xpa1rDVlqQa1qvdnjM3K

 

 ▼住宅ローンの最新情報はこちら▼

 

  • X'
  • Facebook'
  • Instagram'
WRITER

著者: 堀江 勇介

モゲチェック運営会社 株式会社MFS

チーフアナリスト

銀行にて有価証券運用業務に従事。2019年にMFS入社。金融市場に関する深い知見を武器に、チーフアナリストとして活躍。金利の将来予想など、住宅ローンに関する様々な情報を発信。日本証券アナリスト協会認定アナリスト。

SUPERVISOR
supervisor

中山田 明

株式会社MFS代表取締役CEO

プロフィール

外資系投資銀行で日本初の住宅ローン証券化を手掛け、その後約10年に渡り住宅ローン証券化業務に従事してきた、日本における住宅ローンファイナンスのプロフェッショナル。フラット35を取り扱うSBIモーゲージ(現:SBIアルヒ株式会社)ではCFOを歴任。テクノロジーによる新しい住宅ローンサービスを生み出すべくMFSを創業。「住宅ローンを必要とする全ての人が、最も有利な条件で借り入れ、借り換えできる」世界の実現を目指す。

趣味は登山で、テントを背負って槍ヶ岳や剱岳、海外ではキリマンジャロやキナバル山に登頂。

経歴

  • 1991年3月 東京大学経済学部学部 卒業
  • 1991年4月〜 三井物産株式会社 入社
  • 1993年7月〜 モルガン・スタンレー、ベア・スターンズなど外資系投資銀行を歴任
  • 2000年8月〜 株式会社新生銀行(現:SBI新生銀行)キャピタルマーケッツ部部長
  • 2011年8月〜 SBIモーゲージ株式会社(現:SBIアルヒ株式会社)CFO
  • 2014年10月〜株式会社MFS創業

主な保有資格

貸金業務取扱主任者

登壇実績

  • 2021年9月 金融DXサミット(日本経済新聞主催)等 登壇実績多数
bg
アプリ画面イメージアプリ画面イメージ

アプリなら
家と住宅ローンを
一緒に探せる!

アプリダウンロード