この予想は、2022年6月22日に住宅金融支援機構が発表した第182回貸付債権担保住宅金融支援機構債券(以下、機構MBS)の発行条件に基づき、モゲチェックが算出したものです。
金融市場の中心地・アメリカでインフレ沈静化に向けた政策金利の利上げが続き、日本の代表的な市場金利である長期金利(10年国債利回り)も2016年以来の高金利となっています。現在長期金利は、日銀(日本銀行)がコントロールする上限値の0.25%付近で推移しています。
前回の機構MBS発行条件が発表された5月下旬頃と比べて、現在の長期金利はほぼ同水準であり、今回のMBS利率も変わらなかったことから、2022年7月のフラット35の金利は6月と変わらず1.49%になると予想します。
なお、民間銀行住宅ローンの固定金利は7月も上がる可能性があります。理由は、多くの民間銀行はフラット35と異なり、住宅ローンの平均的な返済期間に対応した期間の金利を参照して固定金利を決めるからです。
住宅ローンは最長35年なので平均的な返済期間は10年より長いと考えられますが、長期金利(10年)よりも長い期間の金利は5月と比べて上昇しているため、ネット銀行やメガバンクといった民間銀行の固定金利は7月も上昇が続く可能性が高いでしょう。
モゲチェックでは今後変動金利は安定した低金利が続き、固定金利は高止まりする可能性があると予想しています。固定金利の代表格であるフラット35金利が高止まりしていることで、相対的に安定した低金利が続く変動金利の魅力が高まるでしょう。
長期固定金利住宅ローンの代表格であるフラット35の金利動向に今後も注目し、発信していきます。
1.フラット35の金利推移と予想
2.フラット35の金利条件
|
2022年6月 |
2022年7月(予想) |
差 |
機構MBS利率 |
0.50% |
0.50% |
- |
対国債スプレッド |
0.25% |
0.26% |
+0.01% |
フラット35金利 |
1.49% |
1.49%(予想) |
- |
フラット20金利 |
1.36% |
1.36%(予想) |
- |
参照元:
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