黒田総裁の家計発言が大炎上
・「家計の値上げ許容度が高まっている」などと発言したことが、メディアやSNSから批判を受け、発言撤回に。
【COO塩澤の一口コメント】
黒田総裁の発言ですが、決して「消費者は値上げを受け入れていて、家計に問題ないように見える」と言いたかった訳ではなく、「値上げに対してやむを得ないという見方になりつつある」という消費者マインドの従来見られなかった変化を指摘したかったのだと思います。
黒田総裁はデフレマインドからの脱却をライフワークとして取り組んできたわけですから、その兆しが出たことは非常に興味深く、ぜひ紹介したい事例だと思ったのでしょう。
ただ、それを「許容」という言葉を使ってしまったのが甘かった。目ざとい一部のメディアがそれを記事タイトルにつけて拡散し、値上がりを強いられている消費者の感情を逆なでしたのが今回の経緯かと。
総裁がやろうとしていることは「なるべく早いタイミングで賃金を上げて、家計がインフレに耐えられるようにし、金利正常化を目指す」ということなので、大筋はずれていないと思います。ただ、グローバル経済が大きく変動し、日本経済正常化への模索が続く中、日銀総裁が消費者から信任を失うことは日本経済にとって大きな痛手になりますので、総裁には言葉の選び方には十分気をつけてもらいたいものです・・・。
黒田総裁の発言メモ:https://www.boj.or.jp/announcements/press/koen_2022/data/ko220606a1.pdf
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