1. 住宅ローン金利インデックスの金利タイプ
金利タイプしては、変動、10年固定、フラット35(全期間固定)の3種類としました。異なる金利タイプのインデックスを持つことで、変動金利は変わらないが固定金利が下がってきた、といった金利タイプ間の相対的な動きが分かります。
2. 金融機関セクター
金融機関セクターはネット系、メガバンク、地銀、フラット35の4つに分けました。それぞれに含まれる金融機関は下記の通りです。
ネット系は、いわゆるネット専業銀行とイオン銀行といったリアル店舗も含む銀行を入れました。そして2020年4月よりPayPay銀行(旧:ジャパンネット銀行)を、2023年2月よりSBI新生銀行(旧:新生銀行)も対象金融機関に加えました。
地銀は全国の各地域における主要な第一地銀を選んでおり、フラット35は取り扱い金融機関として楽天銀行を選びました(フラット35の代表である「買取型」はどの取り扱い金融機関でも基本的に同じ商品となっています)。
異なる金融機関セクターは全て変動金利のインデックスとし、ネット系銀行の金利は変わらないが地銀の金利が下がってきた、といった金融機関セクター間の相対的な動きが分かります。
金融機関セクター |
構成する金融機関名 |
ネット系 |
ソニー銀行、楽天銀行、住信SBIネット銀行、auじぶん銀行、イオン銀行、PayPay銀行、SBI新生銀行 |
メガバンク |
みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行 |
地銀 |
北海道銀行、七十七銀行、常陽銀行、千葉銀行、横浜銀行、八十二銀行、静岡銀行、京都銀行、山口銀行、福岡銀行 |
フラット35 |
楽天銀行 |
3. ローン商品
3つの金利タイプの内、変動では金融機関セクター別にネット系、メガバンク、地銀の3つを採用し、10年固定はメガバンクのみ、フラット35もネット系のみとし、全体として5つのインデックスを作りました。これにより金融機関セクター別の金利トレンド及び金利タイプ別の金利トレンドが分かります。
各インデックスを構成する個別の住宅ローン商品は以下の通りです。ローン商品の特定では、当初一定期間のみ特別に優遇する当初引き下げ型ではなく、全期間に渡って引き下げ幅が一定な全期間引き下げ型を採用するようにしました。
当初引き下げ型の場合、当初後の引き下げ幅を少なくして、当初引き下げ幅を拡大させるなど、恣意的な運用が可能なので、住宅ローン金利の推移を継続的にモニターするインデックスとしては当初引き下げ型より全期間引き下げ型の方が好ましいと考えました。
金利タイプ |
金融機関セクター |
金融機関名 |
ローン商品 |
変動 |
ネット系
|
ソニー銀行 |
変動セレクト住宅ローン |
楽天銀行 |
住宅ローン(金利選択型) |
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住信SBIネット銀行 |
ネット専用住宅ローン(通期引下げプラン) |
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auじぶん銀行 |
住宅ローン(全期間引下げプラン) |
||
イオン銀行 |
イオン銀行住宅ローン |
||
PayPay銀行 |
住宅ローン(全期間引下型) |
||
SBI新生銀行 |
パワースマート住宅ローン(変動金利(半年型)<変動フォーカス>) |
||
メガバンク |
みずほ銀行 |
ネット住宅ローン |
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三菱UFJ銀行 |
住宅ローン(全期間で金利引き下げ~ずーっとうれしい金利コース) |
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三井住友銀行 |
WEB申込専用住宅ローン |
||
地銀 |
北海道銀行 |
道銀住宅ローン変動金利型 |
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七十七銀行 |
77住宅ローン |
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常陽銀行 |
住宅ローン(ずっとうれしい金利引下げ(全期間重視プラン)) |
||
千葉銀行 |
ちばぎん“選べる住宅ローンベストチョイス21" |
||
横浜銀行 |
住宅ローン(融資手数料金利プラン) |
||
八十二銀行 |
住宅ローン(変動金利型) |
||
静岡銀行 |
カスタムFLEX |
||
京都銀行 |
京銀住宅ローン |
||
山口銀行 |
YCG住宅ローン(融資手数料型) |
||
福岡銀行 |
プレミアム住宅ローン |
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10年固定 |
メガバンク |
みずほ銀行 |
ネット住宅ローン |
三菱UFJ銀行 |
プレミアム住宅ローン |
||
三井住友銀行 |
住宅ローン(最後までずーっと金利引き下げプラン) |
||
フラット35 |
ネット系 |
楽天銀行 |
フラット35 |
4. 住宅ローン金利インデックスの最新状況
毎月の住宅ローン金利インデックスの動きは、「住宅ローン金利まとめ」記事にて毎月紹介しています。
下記リンクよりご覧ください。