記事カテゴリ金利情報
  • X'
  • Facebook'
  • Instagram'
  • タグアイコン 住宅ローン
  • タグアイコン 金利
  • タグアイコン 新規借り入れ
  • タグアイコン 借り換え

フラット35の金利予想(2022年10月)フラット35金利は過去最高の1.6%へ

  • 最終更新日: 2023年1月4日

コンテンツ内で紹介する商品の一部または全部は広告です。

モゲチェック
フラット35の金利予想(2022年10月)フラット35金利は過去最高の1.6%へのアイキャッチ

 2022年10月のフラット35の金利は1.60%、フラット20の金利は1.47%と、いずれも9月から0.08%上昇することを予想します。これはフラット35が現在の「機構団信付き」となった2017年10月以来、最も高金利となる可能性があることを意味します。

 

本稿ではなぜフラット35金利が上がっているのか、どう予想しているのか解説します。


なお、モゲチェックでは変動金利が上がらず、固定金利が高止まりする可能性があると予想しています。フラット35金利が高水準となるなか、変動金利の方が魅力的な状況だと考えています。

 

このページは過去の住宅ローン金利情報です。

 

目次
  • 1.来月のフラット35の金利はどうなる?
  • 2.なぜフラット35金利が上がっているのか?
  • 3.どうフラット35を予想しているのか?

1.来月のフラット35の金利はどうなる?

 

2022年10月はフラット35の金利が1.60%、フラット20の金利が1.47%といずれも9月から0.08%上昇し、「機構団信」が基本付帯となるようリニューアルされた2017年10月以来、最も高金利になる可能性があると予想します。

これは、フラット35を運営する住宅金融支援機構が発表した「貸付債権担保住宅金融支援機構債券」(以下、機構MBS)の発行条件に基づき、モゲチェックが予想したものです。

 

モゲチェックでは従来より、「変動金利は安定した低金利が続き、固定金利は高止まりする可能性がある」と予想してきました。

今後も、固定金利の代表格であるフラット35の動向に注目し発信していきます。

 

なお、変動金利が上がらないと予想する理由については、以下の記事でも解説しています。ご興味ある方はお読みください。

 

 

>>変動金利が上がらないと予想する理由は?解説記事はこちら

住宅ローン変動金利はいつ何%へ上がる?2050年までの金利予想

住宅ローンの固定金利が上昇中!変動金利はなぜ上がらないのか?理由と予想を解説

 

 

図1 フラット35・フラット20の金利推移

 

図2 機構MBSの発行条件とフラット金利予想

 

 

2022年9月

2022年10月

機構MBS利率

0.50%

0.58%

+0.08%

対国債スプレッド

0.30%

0.33%

+0.03%

フラット35金利

1.52%

1.60%(予想)

+0.08%

フラット20金利

1.39%

1.47%(予想)

+0.08%



参照元:

住宅金融支援機構 機構MBSの発行計画について

第185回 機構MBSの発行条件はこちら




2.なぜフラット35金利が上がっているのか?

それではなぜ、フラット35の金利が上がっているのでしょうか。

実はフラット35の金利はその仕組み上、長期金利(10年国債利回り)をベースに機構MBSの利率が決まることで、毎月変更されています。そのため、長期金利の動向がフラット35金利に大きく影響します(図3)。

 

図3 フラット35金利の決まり方

 

そして現在の長期金利は、2016年1月に日本銀行がマイナス金利政策の導入を決定して以来、最も高金利な水準で推移しています(図4)。

 

長期金利上昇の背景には、金融の中心地・アメリカでインフレ沈静化に向けた政策金利の利上げが歴史的な急スピードで続いていることが挙げられます。

現在でもアメリカでは8%を超える高インフレが衰えることなく続いており、政策金利の利上げは当面続くことが予想されています。結果的にフラット35をはじめとする日本の住宅ローン固定金利は、高水準での推移が続くと考えます。

 

図4 長期金利の推移

 

3.どうフラット35を予想しているのか?

 

図3の通り、フラット35は長期金利をベースとし、機構MBS利率によって金利が決まります。この機構MBSは毎月中旬〜下旬頃に住宅金融支援機構が発表しているため、その公表内容から翌月のフラット35の予想を立てることができます。

今回の予想は2022年9月16日に住宅金融支援機構が発表した第185回機構MBSの発行条件に基づいたもので、高水準で推移する長期金利同様に、機構MBS利率も2016年1月以来で最も高い0.58%となりました。こうした状況を踏まえ、2022年10月のフラット35の金利は過去最高を更新すると予想しました。

 

 

 

いかがでしたか。

 

モゲチェックでは今後も住宅ローンに関するニュースを引き続き発信していきます。

 

LINEでも住宅ローンの最新ニュースを受け取ることができるので、ぜひお友だち登録をお願いします!

 

>>モゲチェックLINE公式アカウントはこちら

 

>>著者・堀江の公式Twitterはこちら

 

 

※本稿の内容を転載・掲載いただく際は、出典「モゲチェック調べ」との明記をお願いいたします。

ウェブ掲載の場合には、下記リンクの記載もお願いいたします。

https://mogecheck.jp/articles/show/JBdLryDM25G541bz5jAX

 

LINEバナー1

  • X'
  • Facebook'
  • Instagram'
WRITER

著者: 堀江 勇介

モゲチェック運営会社 株式会社MFS

チーフアナリスト

銀行にて有価証券運用業務に従事。2019年にMFS入社。金融市場に関する深い知見を武器に、チーフアナリストとして活躍。金利の将来予想など、住宅ローンに関する様々な情報を発信。日本証券アナリスト協会認定アナリスト。

SUPERVISOR
supervisor

中山田 明

株式会社MFS代表取締役CEO

プロフィール

外資系投資銀行で日本初の住宅ローン証券化を手掛け、その後約10年に渡り住宅ローン証券化業務に従事してきた、日本における住宅ローンファイナンスのプロフェッショナル。フラット35を取り扱うSBIモーゲージ(現:SBIアルヒ株式会社)ではCFOを歴任。テクノロジーによる新しい住宅ローンサービスを生み出すべくMFSを創業。「住宅ローンを必要とする全ての人が、最も有利な条件で借り入れ、借り換えできる」世界の実現を目指す。

趣味は登山で、テントを背負って槍ヶ岳や剱岳、海外ではキリマンジャロやキナバル山に登頂。

経歴

  • 1991年3月 東京大学経済学部学部 卒業
  • 1991年4月〜 三井物産株式会社 入社
  • 1993年7月〜 モルガン・スタンレー、ベア・スターンズなど外資系投資銀行を歴任
  • 2000年8月〜 株式会社新生銀行(現:SBI新生銀行)キャピタルマーケッツ部部長
  • 2011年8月〜 SBIモーゲージ株式会社(現:SBIアルヒ株式会社)CFO
  • 2014年10月〜株式会社MFS創業

主な保有資格

貸金業務取扱主任者

登壇実績

  • 2021年9月 金融DXサミット(日本経済新聞主催)等 登壇実績多数
bg
アプリ画面イメージアプリ画面イメージ

アプリなら
家と住宅ローンを
一緒に探せる!

アプリダウンロード