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フラット35の金利予想(2024年4月)日銀イベント控え不透明感も

  • 最終更新日: 2024年11月27日

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モゲチェック
フラット35の金利予想(2024年4月)日銀イベント控え不透明感ものアイキャッチ

2024年4月のフラット35の金利は1.900%、フラット20は1.420%と、いずれも0.06%上昇すると予想します。来週19日には日銀の金融政策決定を控え、いつもより若干早めのタイミングでの本予想となりました。

 

依然として固定金利の水準は高く、モゲチェックとしては安定した低金利が続いている変動金利のほうが魅力的な状況であると考えています。

 

このページは過去の住宅ローン金利情報です。

 

 

目次
  • 1.来月のフラット35の金利はどうなる?
  • 2.フラット35の予想方法について
  • 3.フラット35を取り巻く金利市場の状況

1.来月のフラット35の金利はどうなる?

2024年4月のフラット35の金利は1.900%、フラット20は1.420%と、いずれも0.06%上昇すると予想します。この予想は、フラット35を運営する住宅金融支援機構が2024年3月15日に発表した「貸付債権担保第203回住宅金融支援機構債券」(以下、機構MBS)の発行条件に基づき、モゲチェックが予想したものです。

 

住宅ローン固定金利との相関性が高い長期金利(10年国債利回り)はここ1ヶ月ほぼ横ばいの推移が続いています。機構MBSは毎月15日〜20日頃に決定されていますが、来週3/19の日銀の金融政策決定でマイナス金利の解除(マイナス金利→ゼロ金利への移行)が発表され、混乱が起こる可能性もあることから、今回は15日という少々早めのタイミングでの機構MBSのプライシングとなりました。

金利市場ではマイナス金利解除をある程度織り込んでいるものとみられるものの、前回ゼロ金利だったのは2016年初頭にまで遡るため、日銀会合後の市場の反応については一定の不透明感があります。

 

モゲチェックとしては、日銀がマイナス金利を解除するタイミングでは若干の金利上昇が見込まれるものの、グローバルなトレンドに沿い長期金利や住宅ローン固定金利はピークアウトし、低下基調になると予想しています。それでも固定金利は2022〜2023年の上昇によってすでにかなりの高水準となっており、安定した低金利が続いている変動金利の方が魅力的でしょう。

 

>>モゲチェックの最新住宅ローン金利予想

住宅ローン金利予想アップデート〜変動は低位安定・固定は2024年には低下へ〜(2023.11)

 

図1 フラット35の金利推移

図2 機構MBSの発行条件とフラット金利予想

  2024年3月 2024年4月(予想)
機構MBS利率 1.08% 1.14% +0.06%
対国債スプレッド 0.35% 0.34% -0.01%
フラット35金利 1.84% 1.90%(予想) +0.06%
フラット20金利 1.36% 1.42%(予想) +0.06%

 

参照元:

住宅金融支援機構 機構MBSの発行計画について

第203回 機構MBSの発行条件はこちら

 

2.フラット35の予想方法について

ここではモゲチェックがフラット35金利をどのように予想しているか解説します。

通常、フラット35の金利は機構MBSの利率によって決定されます。住宅金融支援機構が機構MBSで金融市場から資金調達し、その資金を住宅ローン利用者へのローン貸し出しに振り向けるためです。そして機構MBS利率は、長期金利(10年国債利回り)の動きに連動します。

 

そのため、

  • 長期金利が上がり、機構MBS利率が上がると、フラット35金利が上がる

  • 長期金利が下がり、機構MBS利率が下がると、フラット35金利が下がる

という動きになるのが通例です。モゲチェックではこの通例に則り、フラット35の金利予想を立てています。



図3 フラット35と機構MBSの関係

フラット35 金利 どう決まる

 

3.フラット35を取り巻く金利市場の状況

コロナ禍からの脱却が始まった2022年以降、世界的に進行したインフレや物価上昇を抑制するための利上げ(政策金利の引き上げ)がアメリカなどの先進国で行われてきました。2024年には景気がピークアウトし、世界的に金融引き締めから金融緩和へと転換する可能性が高く、トレンドとしては金利低下局面になるとモゲチェックでは予想しています。

 

ただし、日銀の金融政策修正という日本固有のイベントが残っています。最近の報道では3/18〜19に開催される日銀金融政策決定会合でマイナス金利政策が解除されるという気運が高まっており、長期金利が当面不安定な値動きになる可能性もあるでしょう。今後一時的に住宅ローン固定金利が上昇する可能性がありますが、基本的にはグローバルな金利の方向感に沿って固定金利は「低下」していくものと考えています。

 

なお、現状変動・固定の金利差が大きいことや、変動金利を中心とした顧客獲得競争の激しさを踏まえ、モゲチェックでは変動金利の方が優位であると考えています。迷った際はまず変動金利のご利用を検討することをオススメします。

 

>>モゲチェックの最新住宅ローン金利予想

住宅ローン金利予想アップデート〜変動は低位安定・固定は2024年には低下へ〜(2023.11)

 

図4 長期金利

 

モゲチェックでは引き続き、世界的な景気見通しや金融政策の状況を踏まえ、住宅ローン金利に関する情報を発信していきます。

 

いかがでしたか。

 

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ウェブ掲載の場合には、下記リンクの記載もお願いいたします。

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フラット35ってどんな住宅ローン?

特徴やメリット・デメリットを解説

 

フラット35とは?

住宅金融支援機構と全国300以上の金融機関が提携して扱う「全期間固定金利型住宅ローン」です。

住宅ローンの利用者が返済できなくなったときに住宅金融支援機構から金融機関に保険金を支払うタイプのフラット35である「保証型」、住宅ローンの債権を住宅金融支援機構が金融機関から買い取るタイプのフラット35である「買取型」と大きく2つに分かれています。

 

フラット35の審査の特徴

フラット35は住宅金融支援機構が提供元となっている公的な色合いのある住宅ローンで、さまざまな人が利用しやすいよう設計されています。

年収や雇用形態といった申込人の属性に対する審査は柔軟で、例えばパート・アルバイトや派遣社員といった非正規雇用の方や、業歴の浅い自営業者や法人役員、また転職直後で勤続が浅い方でも利用しやすくなっています。また、団信の加入が必須ではないため、健康上の理由で団信審査に落ち民間金融機関の住宅ローンを組めなかった方も利用しやすいでしょう。

一方で、購入する物件そのものに対する評価は民間金融機関よりも厳しい傾向があります。例えば建築物が適法であることを証明する「検査済証」が交付された物件でないとフラット35は利用できません。その他にも接道義務や住宅の規格、耐久性、耐震性などの基準が設定されています。

 

<フラット35の主な特徴>

  • 返済額が変わらない!
    • 全期間固定金利なので、毎月の返済額が急に変わることはありません。返済計画や生活設計をしやすくなっています。
  • 繰り上げ返済手数料が無料
    • 余計な費用をかけずに繰り上げ返済を進めることが可能です。
  • 本人の属性に対する審査が柔軟
    • 明確な条件が公表されているので、さまざまな人が利用しやすい設計となっています。非正規雇用の方や
  • 団体信用生命保険への加入が任意
    • 健康上の理由で民間金融機関のローンを組めなかった人は、団信に加入しない選択肢をとることができます。
  • 物件に対する基準に注意
    • 物件の性能評価が民間金融機関よりも厳しい傾向にあります。
  • 金利水準は高め
    • 全期間固定金利なので金利水準が高めです。民間金融機関の変動金利に比べると、返済総額が高くつくリスクがあります。

 

保証型が向いている人は?

フラット35の保証型は、住宅購入時に自己資金を1割以上入れる方に向いており、より低金利で35年固定金利を使うことできたり、「買取型」にはない充実した団信保障を利用することができます。

例えばフラット35で14年連続シェアNo.1(※)のARUHIは自己資金の割合に応じて多種多様な金利プランを用意しています。

 

※2010年度-2023年度統計、取り扱い全金融機関のうち借り換えを含む【フラット35】実行件数(2024年3月末現在、SBIアルヒ調べ)

買取型が向いている人は?

フラット35の買取型は、自己資金を抑えてなるべくフルローンを組みたいという方に向いています。

 

| フラット35のポイント制とは?

取得する住宅の設備・エリア等に応じて金利を引き下げる制度で、2022年10月に開始されました。

太陽光発電・省エネといった住宅性能や管理・修繕、エリアに応じて1~4ポイントが付与され、最大で10年間・0.5%の金利引き下げを受けることができます。詳細は各社公式サイトにてご確認ください。

 

| フラット35をもっと比較したい方には

フラット35は保証型や買取型、さらに保証型の中にはさまざまな商品を各社が用意しており、比較が難しくなっています。

モゲチェックではフラット35を比較できる特設ページを用意しているので、フラット35を組みたい方はぜひご覧ください。

 

>>フラット35の特設ページはこちら

 

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WRITER

著者: モゲチェックメディア編集部

株式会社MFS

 

モゲチェックは住宅ローンのポータルサイトです。 金融機関や不動産会社出身の住宅ローンのプロ&テクノロジー集団が運営し、公平・中立な立場で住宅ローン情報をお届けします。

SUPERVISOR
supervisor

中山田 明

株式会社MFS代表取締役CEO

プロフィール

外資系投資銀行で日本初の住宅ローン証券化を手掛け、その後約10年に渡り住宅ローン証券化業務に従事してきた、日本における住宅ローンファイナンスのプロフェッショナル。フラット35を取り扱うSBIモーゲージ(現:SBIアルヒ株式会社)ではCFOを歴任。テクノロジーによる新しい住宅ローンサービスを生み出すべくMFSを創業。「住宅ローンを必要とする全ての人が、最も有利な条件で借り入れ、借り換えできる」世界の実現を目指す。

趣味は登山で、テントを背負って槍ヶ岳や剱岳、海外ではキリマンジャロやキナバル山に登頂。

経歴

  • 1991年3月 東京大学経済学部学部 卒業
  • 1991年4月〜 三井物産株式会社 入社
  • 1993年7月〜 モルガン・スタンレー、ベア・スターンズなど外資系投資銀行を歴任
  • 2000年8月〜 株式会社新生銀行(現:SBI新生銀行)キャピタルマーケッツ部部長
  • 2011年8月〜 SBIモーゲージ株式会社(現:SBIアルヒ株式会社)CFO
  • 2014年10月〜株式会社MFS創業

主な保有資格

貸金業務取扱主任者

登壇実績

  • 2021年9月 金融DXサミット(日本経済新聞主催)等 登壇実績多数
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