住宅ローンの借り換えとは?
住宅ローンの借り換えとは、契約中の住宅ローンから、別の金融機関の住宅ローンに乗り換えることをいいます。
借り換えを行うと最新の低金利を利用できるため、返済額を減らすことができたり、保障を充実させられたりするといったメリットがあります。
返済額を減らせる
住宅ローンを利用中の人は、利用開始した当時の金利条件で返済をしていることになります。
ところが、より金利の低い最新の住宅ローンに乗り換えることができれば、毎月の返済額を大きく減らせる可能性があります。
この返済額を浮かせる効果のことを、一般的に「借り換えメリット」と呼びます。
仮に残りの期間が20年の人が借り換えで毎月5,000円浮かせることができたとすると、総額では120万円もの借り換えメリットが生まれます(5,000円×12×20=1,200,000円)。
約半数の人が100万円以上おトクにできるというモゲチェックの調査結果も。
住宅ローンの返済は家計へのインパクトが大きいので、借り換えの金銭的効果は絶大です。
保障を充実させられる
借り換えるによって、より保障が充実した団体信用生命保険(団信)に変更できる場合がある点もメリットです。
団信とは住宅ローン契約時に加入が求められる保険のことで、契約者が返済期間中に死亡したり病気になった際などに、保険金でローン返済をまかなうことができます。
団信の種類や保障内容は、住宅ローンを契約する金融機関により異なっています。
基本的に団信を途中で変更することは不可能ですが、借り換えをすれば団信を切り替えられる点が大きなメリットになります。
なぜ借り換えは今すぐ行った方が良いのか?
住宅ローン借り換えがもつメリットを解説してきました。
では、なぜ借り換えは「今すぐ」行った方が良いのでしょうか?
その理由は、金銭的な効果である「借り換えメリット」は、①「残りの返済期間」と②「住宅ローン残高」の掛け算で決まるからです。
①残りの返済期間
住宅ローンでは一般的に「元利均等返済」という返済方式が使われます。
これは毎月の支払いは一定としつつ、支払いに占める元本と利息の割合を少しずつ変化させるというやり方で、返済の初期ほど毎月の支払いに占める利息の割合が大きく、住宅ローンの返済が終わりに近づくにつれて元本の返済の割合が増えていきます。
そのため、なるべく早めに、支払利息額が多いタイミングで借り換えをすることで、借り換えメリットを大きくすることができます。
②住宅ローン残高
時間が経って元本返済が進み、住宅ローン残高が少なくなってくると、借り換えによる利息軽減効果を得られません。
高い利息を払いながら元本返済を進めることは、利息軽減効果を損ねてしまい機会損失になるのです。
つまり、少しでも住宅ローン残高が大きいタイミングで借り換えをする方が、借り換えメリットは大きくなります。
結論:住宅ローン借り換えは先送りせず早めに
先送りにすることで、借換メリットはどんどん縮小していきます。
毎月5,000円の借り換えメリットがある場合、今借り換えを行わずに3年後に行った場合、5,000円×36ヶ月=180,000円も機会損失が発生します。
借り換えメリットが見込めるのであれば、1日でも早く、借り換えを実行されることをオススメします。