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5人家族の生活費の平均額は?支出の内訳や節約術を徹底解説

  • 最終更新日: 2024年11月27日

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5人家族になると食費や光熱費などがかさみ、家計が圧迫されていきます。毎月少しでも多くのお金を貯蓄に回すためには、どこから節約をすべきなのでしょうか?収支の可視化の重要性や、挫折しない節約のコツを解説します。

 

目次
  • 1.5人家族の生活費の目安
  • 2.家計が赤字になってしまう理由
  • 3.生活費を下げるには現状の把握から
  • 4.5人家族の生活費の見直しポイント
  • 5.挫折しない節約のコツ
  • 6.将来に備えライフプランを立てよう
  • 7.支出を見直し改善策を見つけよう

1.5人家族の生活費の目安

夫婦2人、子ども3人の5人家族の場合、食費や光熱費、教育費などが支出の多くを占めるようになります。貯金のスピードが遅いと感じるときは、全国の消費支出の平均と比べてみましょう。家計管理を見直すきっかけになります。

 

消費支出の平均は約34万円

総務省統計局が2020年に行った『家計調査』によると、5人世帯の消費支出の平均は33万6,009円です。消費支出とは、住居費や食費、教育費などの『生活にかかる費用全般』を指します。

 

一方、国税庁が発表する『令和2年分民間給与実態統計調査結果』を見ると、2020年の平均給与は433万円です。毎月34万円の支出をカバーするには、夫婦共働きが現実的といえるでしょう。

消費支出は居住地域や子どもの年齢、世帯の就労状況によって異なります。一つの目安として、自分の家の家計状況と比較してみましょう。

 

参考:

家計調査(家計収支編)総世帯・詳細結果表(2020年)世帯人員・世帯主の年齢階級別 表4|総務省統計局

令和2年分民間給与実態統計調査結果について|国税庁企画課

 

主な支出項目と割合

5人世帯の消費支出はどのような内訳になっているのでしょうか?主な支出項目と金額は以下の通りです。

 

項目

金額

食料

9万4,673円

住居(住宅ローンを含む)

1万5,181円

水道・光熱

2万5,134円

家具・家事用品

1万5,397円

被服及び履物

1万2,863円

保険医療

1万3,747円

交通・通信

5万138円

教育

2万9,606円

教育・娯楽

3万831円

その他

4万8,439円

主な支出のうち、最も金額が高いのが『食費』で、全体支出の約28%を占めています。家計を改善するには、月々の固定費を見直すと同時に、食費をいかに節約するかがポイントといえるでしょう。

 

参考:

家計調査(家計収支編)総世帯・詳細結果表(2020年)世帯人員・世帯主の年齢階級別 表4|総務省統計局

 

2.家計が赤字になってしまう理由

5人家族の生活費の相場と節約法を解説。まずは現状の把握が重要

家族の人数が増えると食費がかさむ上、1回の外食やレジャーでも多くのお金が必要になります。ただ、世帯人数が多いからといって家計が必ずしも赤字になるとは限りません。赤字が続く場合は収支を可視化し、問題がどこにあるのか探る必要があります。

 

支出のルールを決めていない

赤字になる理由の一つに、『支出のルール』がないことが挙げられます。毎月どのくらいの収入があり、食費や光熱費などの各項目にいくら回せるか決めておくことは、節約の基本です。

 

毎月の予算を決めた上で、使った金額を記しておけば、『今月はあといくら使えるのか』がクリアになります。家計簿が苦手な人は、お金を用途別に袋に分けて管理する『袋分け』をするだけでも、赤字を未然に防げるでしょう。

家計が赤字になる人は、支出のルールを設定していない以前に、『お金の流れ』も把握できていないケースが大半です。

 

生活水準が収入と不釣り合い

赤字になる人は、収入に見合った生活をしていない可能性があります。家賃が収入の3割を超えていたり、被服・美容に必要以上のお金をかけたりしていないか振り返ってみましょう。

 

お金を貯めるには、『収入を増やす』か『節約する』のいずれかの方法があります。

転職やキャリアップで収入アップが目指せるのであれば、無理に生活水準を下げる必要はありません。一方、収入増加がすぐに見込めない人は、財布の紐を締めて、計画的にお金を使うしかありません。

 

無駄な支出が多い

収入に見合った生活をしているにもかかわらず、なかなかお金が貯まらない人は、小さな無駄遣いの積み重ねが影響している可能性があります。

 

例えば『仕事帰りに毎日コンビニでコーヒーを買う』『月額500円のスマホの有料オプションを付ける』などは、1回あたりの金額は小さいものの、1年、2年と続くと大きな出費になります。

ストレスによる衝動買いやタバコやお酒などの嗜好品も、赤字の原因になりやすいため、身に覚えがある人は、自分の生活習慣を見直すところから始めた方がよいかもしれません。

 

 

3.生活費を下げるには現状の把握から

5人家族の生活費の相場と節約法を解説。まずは現状の把握が重要

食費や娯楽費を切り詰めればその分お金は貯まりますが、『無計画な節約』は長続きしないのが実情です。現状を把握した上で『改善点』を見つけることが、黒字家計を実現する大きなポイントとなるでしょう。

 

収支を見える化する

『収支の見える化』とは、一言でいえば『家計簿を付けること』です。家庭の収入と支出を記録すると、どこにお金が使われているかが分かるようになります。

 

レシートやカード明細を項目ごとに分け、ノートやエクセルのテンプレートなどにまとめていく方法が一般的ですが、近年はスマホで簡単に収支管理ができる『家計簿アプリ』が登場しています。

スマホでレシートを撮影するだけで支出の仕訳や登録が自動的に行われるため、面倒くさがりな人でも継続しやすいでしょう。銀行口座やクレジットカードと連携が可能なアプリであれば、お金の管理はさらにラクになります。

 

改善点を見つける

収支を可視化するメリットの一つに、『改善点が見つかりやすいこと』が挙げられます。5人世帯の平均的な消費支出と比べて突出している項目があれば、無駄遣いをしている可能性があるといえます。

家計改善の最初のステップとして、各項目の『理想的な比率』も把握しておきましょう。『今の生活が身の丈に合っているか』を測るバロメーターになります。

 

  • 住居費:25~28%前後
  • 食費:15~16%前後
  • 光熱費・水道費:5~6%前後
  • 通信費:5~6%前後

 

家計把握には家計簿がおすすめ

家計簿は家計を把握するのに最も適した方法の一つです。家計簿ノートや家計簿アプリを使って、日々の収支を記録しましょう。

日々の支払いを1枚のクレジットカードにまとめると、月々のカード明細が家計簿の代わりになります。カード会社にもよりますが、0.5~1%前後の『ポイント』が還元されるため、家計の節約にもつながります。

 

家計簿を長続きさせるコツは、収支や残高を細かく合わせようとしないことです。必ずしも1円単位で記載する必要はなく、100円、1,000円単位のざっくりとした記録でも問題はありません。

ただし、集計や比較のしやすさから考えて、『開始日』と『締め日』は毎月同じ日に設定した方がよいでしょう。

 

4.5人家族の生活費の見直しポイント

5人家族の生活費の相場と節約法を解説。まずは現状の把握が重要

月々の支出は、『固定費』と『変動費』の2種類に大別されます。生活費を見直す際は、固定費に無駄がないかチェックするところから始めましょう。変動費のコストカットは『無理のない範囲で』が大前提です。

 

収支改善効果が大きい固定費の見直し

固定費とは、毎月ほぼ定額でかかる費用のことです。代表的なものとして、『住居費(ローン・家賃)』『通信費(スマホ・インターネットプロバイダー)』『生命保険料』『水道・光熱費』などが挙げられます。

状況によって金額が前後する変動費は、コストカットが難しい側面がありますが、固定費は一度見直すだけで節約効果が持続します。特に通信費や電気代は、提供元によって価格に差があるため、定期的な見直しをするのが理想です。

 

固定費の中で最も大きな金額を占めるのが『住居費』です。賃貸の場合は、駐車場代や管理費を含めた賃料の上限をあらかじめ決めておき、予算内で探すようにします。

住宅ローンを組んでいる場合は、『借り換え』も検討しましょう。契約中のローンよりも低金利の住宅ローンに借り換えることができれば、総返済額を減らせる可能性があります。

 

割合が高い変動費である「食費」を節約

毎月の支出が一定ではない費用は『変動費』と呼ばれます。『食費』は変動費の中でも割合が最も高く、5人世帯の平均は9万円以上です。

理想的な食費の比率は収入の15~16%前後といわれますが、育ち盛りの子どもがいる家庭の場合、食費のコストカットは容易ではありません。

食費を上手に節約する方法としては、『まとめ買い』が有用です。買い物の回数自体を減らすことで無駄遣いの防止になります。夕方以降に『値引きシール』を貼るスーパーも多いため、買い物をする時間帯にも気を付けたいところです。

業務スーパーでお得な大容量パックを購入したら、1回分ごと小分けにして冷凍庫で保存しましょう。

 

5.挫折しない節約のコツ

5人家族の生活費の相場と節約法を解説。まずは現状の把握が重要

なかなかお金が貯まらない原因の一つに『貯まる仕組み作り』や『目標設定』がきちんとできていない点が挙げられます。厳しい制限でストレスが溜まり、リバウンドを引き起こすケースも少なくありません。節約を長続きさせるためのヒントを紹介します。

 

支出を減らしお金を貯める目標を決める

節約は、なぜお金を貯めるのかという動機や目的を明確にすることが肝要です。目的なしに貯金をスタートさせても、節約のつらさに支配され、モチベーションが維持できなくなってしまう可能性があります。

 

まずは、『10年間で1,000万円を貯金する』『2年間でマイホームの頭金200万円貯める』といったように、目標とタイムリミットを決めましょう。

目標の立て方が分からないときは、年収や家族構成が類似するモデルケースを参考にするのもよいでしょう。出産・マイホーム購入・子どもの進学など、『ライフイベント』を意識して計画を立てるのがポイントです。

 

計画と振り返りを行う

全体の目標を決めた後は、1カ月・半年・1年ごとの短期的な目標金額を設定します。

金額の大きさや目的にかかわらず、貯金計画は『月単位』まで分解するようにしましょう。目の前の小さな目標を一つずつクリアしていくことで、最終目標に自然に到達できる仕組みです。

ただ、『毎日』や『毎週』の目標まで細かく設定すると、息苦しさを感じてしまいます。月に一度家計簿をチェックし、夫婦で『振り返り』をする程度で十分でしょう。計画は一度立てたら終わりではなく、定期的に見直しを行います。

 

必要な支出まで減らさない

節約と聞くと、食費や交際費、お小遣いなどを削ろうとしますが、『必要な支出』まで減らしてしまうとさまざまな弊害が生じます。

 

例えば食費をコストカットしようとして、安く買える特定の食材ばかりを使ったり、食事の量を減らしたりすると、栄養バランスが崩れてしまう恐れがあります。

安い商品を求めて複数の店をはしごするのもよいですが、時間と労力の無駄になっていないかも考える必要があるでしょう。

交際費やレジャー費、お小遣いなどは『心を豊かにする出費』ともいえます。極端に削れば日々の生活に楽しみがなくなり、ストレスが溜まってしまうかもしれません。

 

6.将来に備えライフプランを立てよう

5人家族の生活費の相場と節約法を解説。まずは現状の把握が重要

目標をクリアできている人の多くは、『ライフプラン』に基づいた節約を行っています。一度限りの人生を悔いなく過ごすためにも、家族で将来のことをじっくり話し合ってみましょう。

 

ライフプランニングとは?

『マイホームを購入したい』『老後は都会から離れて田舎暮らしがしたい』など、人生の目標や夢は人それぞれです。

ライフスタイルが多様化する現代において、自分の理想とする生き方を思い描き、実現のための計画を練ることを『ライフプランニング(人生設計・生涯生活設計)』と呼びます。

具体的には、将来の目標やライフイベントなどを時系列に書き出し、実現に必要な資金や収入、支出などを一覧表にします。データ化した一覧表は『ライフプラン表』と呼ばれ、いつ・どのくらいお金が必要なのかを知る手がかりとなるのです。

 

なぜライフプランが重要なのか

『住宅資金』『教育資金』『老後資金』は人生における三大支出です。ライフプランニングを行うことで、必要な資金額が明確に把握でき、目標を達成しやすくなるのがメリットです。

『人生100年時代』に突入している昨今、老後資金をどのように工面するかが人々の大きな関心事になっています。

年金受給額の減少や終身雇用制度の衰退による『老後破綻』を懸念する声もあり、国や会社に依存しない生き方を模索しなければならない時代になっているといえます。

ライフプランニングを行ったところで、全ての問題が解決されるわけではありませんが、今やるべきことが分かり、将来に対する漠然とした不安が払拭されるでしょう。目標金額が明確になることで、節約のモチベーション向上にもつながります。

 

ライフプランの立て方

ライフプランの形式に明確なルールはありませんが、『ライフイベント表』と『キャッシュフロー表』の二つを準備するのが基本です。

ライフイベント表には、自分や家族の年齢を軸にして今から定年までのライフイベントを記入します。介護や葬儀などの『親のライフイベント』も忘れずに入れておきましょう。目標金額は、短期・中期・長期に分けて具体的に記入します。

キャッシュフロー表とは、『将来の収支状況』や『貯蓄残高』を表やグラフにしたものです。ライフイベントに必要な支出は、日常的な支出と分けて記入するのがポイントです。

表を一から自分で作るのは手間がかかるため、Web上で提供されているテンプレートを使うのがおすすめです。シートに目標金額や収支を入力するだけで自動的にデータ化されるので、エクセルの扱いが苦手な人でも簡単にライフプランを作成できます。

 

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7.支出を見直し改善策を見つけよう

5人家族の生活費の相場と節約法を解説。まずは現状の把握が重要

世帯人数が増えると食費や光熱費などが家計の負担になり、ときには赤字が生じることもあります。子どもが多い家庭の場合、将来的に教育費の負担が大きくなるため、早い段階で家計を見直し、少しでも多くのお金を貯蓄に回す必要があるでしょう。

まずは、家計簿によって『現状の収支』や『貯蓄残高』を把握するところからスタートします。収支改善効果の高い固定費の見直しを最優先とし、無理のない範囲で食費や交際費などを削っていくのがベターです。

節約は家族の協力なしでは続けるのが難しいため、一度夫婦や親子でじっくり話し合う機会を設けましょう。

 

 

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WRITER

著者: モゲチェックメディア編集部

株式会社MFS

 

モゲチェックは住宅ローンのポータルサイトです。 金融機関や不動産会社出身の住宅ローンのプロ&テクノロジー集団が運営し、公平・中立な立場で住宅ローン情報をお届けします。

SUPERVISOR
supervisor

中山田 明

株式会社MFS代表取締役CEO

プロフィール

外資系投資銀行で日本初の住宅ローン証券化を手掛け、その後約10年に渡り住宅ローン証券化業務に従事してきた、日本における住宅ローンファイナンスのプロフェッショナル。フラット35を取り扱うSBIモーゲージ(現:SBIアルヒ株式会社)ではCFOを歴任。テクノロジーによる新しい住宅ローンサービスを生み出すべくMFSを創業。「住宅ローンを必要とする全ての人が、最も有利な条件で借り入れ、借り換えできる」世界の実現を目指す。

趣味は登山で、テントを背負って槍ヶ岳や剱岳、海外ではキリマンジャロやキナバル山に登頂。

経歴

  • 1991年3月 東京大学経済学部学部 卒業
  • 1991年4月〜 三井物産株式会社 入社
  • 1993年7月〜 モルガン・スタンレー、ベア・スターンズなど外資系投資銀行を歴任
  • 2000年8月〜 株式会社新生銀行(現:SBI新生銀行)キャピタルマーケッツ部部長
  • 2011年8月〜 SBIモーゲージ株式会社(現:SBIアルヒ株式会社)CFO
  • 2014年10月〜株式会社MFS創業

主な保有資格

貸金業務取扱主任者

登壇実績

  • 2021年9月 金融DXサミット(日本経済新聞主催)等 登壇実績多数
bg
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