1.来月のフラット35の金利はどうなる?
フラット35金利の予想は、2022年8月19日に住宅金融支援機構が発表した第184回貸付債権担保住宅金融支援機構債券(以下、機構MBS)の発行条件に基づき、モゲチェックが算出したものです。
金融の中心地・アメリカでインフレ沈静化に向けた政策金利の利上げが歴史的な急スピードで続いている影響から、日本の代表的な市場金利である長期金利(10年国債利回り)は今年に入って急速に上昇してきました。
しかし、現在アメリカの金融市場では、ここ半年で2%以上という急速なスピードの利上げと、目先も追加利上げが予定されていることから、近い将来に景気が冷え込んで利下げに転じるのではないかという見方も出ています。こうした景気後退懸念も出つつある中、日本の長期金利は直近1ヶ月低下しています。
前回の機構MBS発行条件が発表された7月下旬頃と比べて現在の長期金利は低下しているため、機構MBS利率は今回0.03%下がりました。そのため、2022年9月のフラット35の金利は8月よりも0.03%低い1.50%になると予想します。
もとを辿れば、こうした金利の動きはアメリカの金利動向に左右されています。景気後退懸念が出つつあるものの、アメリカの利上げは当面続く見込みであることから、現時点では固定金利が今後も低下を続けるとは言い切れません。
今回はフラット35の金利が9月に低下すると予想しましたが、モゲチェックでは引き続き、「変動金利は安定した低金利が続き、固定金利は高止まりする可能性がある」と予想します。
変動金利が上がらないと予想する理由については、以下の記事でも解説しています。ご興味ある方はお読みください。
モゲチェックでは今後もフラット35の金利動向に注目し、発信していきます。
>>変動金利が上がらないと予想する理由は?解説記事はこちら
住宅ローンの固定金利が上昇中!変動金利はなぜ上がらないのか?理由と予想を解説
【2022年8月】住宅ローン変動金利はいつ何%へ上がる?2050年までの金利予想
2.フラット35の金利推移グラフ
3.フラット35の金利条件・予想
|
2022年8月 |
2022年9月 |
差 |
機構MBS利率 |
0.53% |
0.50% |
-0.03% |
対国債スプレッド |
0.28% |
0.30% |
+0.02% |
フラット35金利 |
1.53% |
1.50%(予想) |
-0.03% |
フラット20金利 |
1.40% |
1.37%(予想) |
-0.03% |
参照元:
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