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変動vs固定、総返済額が逆転するのは?徹底シミュレーションで導く最適解

  • 最終更新日: 2026年4月26日

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モゲチェック
変動vs固定、総返済額が逆転するのは?徹底シミュレーションで導く最適解のアイキャッチ


どうも、モゲ澤です!


以前、住信SBIネット銀行の円山社長と対談した際、社長は「固定金利一択だ」とおっしゃっていました。
一方、私は現在も変動金利で返済を続けています。
昨今は15年ぶりに変動金利が1%に達し、「結局、変動と固定どちらがいいの?」と悩んでいる方も多いはずです。


そこで今回は、「どのような金利上昇シナリオなら、変動と固定のどちらが有利になるのか」を徹底的にシミュレーションしました。
この記事を読めば、数字をベースに、ご家庭に最適な金利タイプを選ぶ判断軸が手に入りますよ!


※この記事は2026年4月時点の情報を基に収録した動画内容を編集したものです。

目次
  • 住宅ローンの金利支払い構造の真実
    • 勝負は最初の10年!遠い先の金利上昇は怖くない
    • 変動と固定の総返済額が逆転するライン
  • 徹底シミュレーション!変動が固定を上回るラインは?
    • ①メインシナリオ(政策金利 1.0% ⇔ 1.5%)
    • ②高金利シナリオ(政策金利 1.0% ⇔ 3.75%)
    • ③超高金利シナリオ(政策金利 1.0% ⇔ 5.0%)
    • 結論:政策金利3.75%が損益分岐点!
  • モゲ澤からのアドバイス:家計を守る打ち手
    • 1. 高い変動金利を借りている人は「今すぐ」借り換えを!
    • 2. 変動か固定かは「3つの軸」で選ぶ
    • 3. 完済がゴール!「余裕」と「投資」で備える

住宅ローンの金利支払い構造の真実

いきなりシミュレーションの結果を見る前に、まずは住宅ローンの「支払い構造」を正しく理解しましょう。
ここを勘違いしていると、正しい判断ができません。


住宅ローンの金利は、「残っている元本 × 適用金利」で決まります。
毎月元本を返済していくため、時間の経過とともに元本は減り、金利の発生額も減っていくという大原則を覚えておいてください。


勝負は最初の10年!遠い先の金利上昇は怖くない

住宅ローンの金利負担が最も重いのは、元本がたっぷり残っている最初の10年間です。
実は、35年間の金利総額の約半分をこの10年間で支払うことになります。

逆に言えば、遠い未来に金利が上がったとしても、その頃には元本が減っているため、毎月の支払いへの影響は小さくなります。
例えば、3,500万円を借り入れた場合の1%の金利負担は、1年目は年額34万円ですが、残高が1,000万円まで減る25年目には年額10万円と、当初の3分の1以下に激減します。


変動と固定の総返済額が逆転するライン

現在、政策金利0.75%で変動金利が1%、固定金利が2.5%と想定します。
これが逆転するには、日銀がさらに2.25%ほど利上げを行う必要(これは6回の利上げに相当)があります。

もし6回以上利上げされた状態が35年間続くのであれば、「最初から固定金利にしておけばよかった」ということになります。
しかし、金利は永遠に上がり続けるものではありません。

金利は景気サイクルと連動するため、上がったり下がったりを繰り返します。


日本も過去に「利上げ→原油高→景気後退→利下げ」というサイクルを5回繰り返しており、現在は6回目のサイクルに入りつつある状況です。
一本調子で上がり続けることはまずありません。
エコノミストの予測やアンケート結果を見ても、ターミナルレートは1.5%が1つの目安になると考えています。


徹底シミュレーション!変動が固定を上回るラインは?

それでは、いよいよ本題のシミュレーションです。
以下の前提条件で、金利の波の大きさを変えた3つのシナリオを比較してみましょう。


・借入条件 : 元本5,000万円、35年、元利均等払い

・変動金利 : スタート1%(政策金利に連動し、波のように上下する)

・固定金利 : 2.5%

ここで皆さんにクイズです! 


①メインシナリオ(政策金利 1.0% ⇔ 1.5%のレンジで変動)

②高金利シナリオ(政策金利 1.0% ⇔ 3.75%のレンジで変動)

③超高金利シナリオ(政策金利 1.0% ⇔ 5.0%のレンジで変動)


この3つのシナリオのうち、2.5%の固定金利と総返済額が同じになるのは、①〜③のどのシナリオでしょうか?

少し考えてみてくださいね。


……答えは出ましたか?

正解は、なんと「②高金利シナリオ」です! 


なぜそうなるのか、順番に見ていきましょう。


①メインシナリオ(政策金利 1.0% ⇔ 1.5%)

私が現実的だと考えているシナリオです。
この場合、変動金利は高い時でも1.75%までしか上がらないため、2.5%の固定金利を上回ることはありません。
結果として、総返済額は変動金利(1,420万円)の圧勝となります。


②高金利シナリオ(政策金利 1.0% ⇔ 3.75%)

政策金利が3.75%、変動金利が4%まで上がるシナリオです。
この時、固定金利の2.5%が金利の波のちょうど真ん中に来ます。
このシナリオで、ようやく総返済額が変動(2,544万円)と固定(2,507万円)でほぼイーブンになります。


③超高金利シナリオ(政策金利 1.0% ⇔ 5.0%)

アメリカ並みに政策金利が5%、変動金利が5.25%まで跳ね上がるシナリオです。
さすがにこの場合は変動金利の総返済額が3,243万円となり、固定金利を上回ります。
毎月返済額も25万円近くまで跳ね上がります。

ここで興味深いことをお伝えしましょう。
グラフの赤い点線に注目してください。


金利が5.25%まで上がっても、時間が経つにつれて毎月の返済額は下がっていきます。
これは先ほど解説したように、元本が減っているからです。
金利上昇の幅は同じでも、期間が経って元本が小さくなっていれば、毎月返済額へのインパクトは和らいでいくのです。


結論:政策金利3.75%が損益分岐点!

シミュレーションの結果、政策金利が3.75%まで上がって初めて、変動と固定がイーブンになります。
「金利が下がるときはもっと下がる」と考えるなら、変動が有利になる確率はさらに上がります。


ちなみに、2026年4月現在、0.83%のモゲチェック特別金利を利用した場合、イーブンになるラインは政策金利4.0%まで引き上がります。
当然ですが、出発点の金利が低いほど、将来の金利上昇に対する耐性は強くなります。
どうせ変動で借りるなら、少しでも低い金利を選ぶのが大正解です。


また1点補足として、フラット35には金利優遇があり、平均的には3ポイント程度が使われていると言われています。
これを利用した場合、


・変動金利1%であれば政策金利3.25%
・変動金利0.83%であれば政策金利3.5%


これが総返済額では同じ水準となります。


モゲ澤からのアドバイス:家計を守る打ち手

ここまでのシミュレーションを踏まえ、私からお伝えしたいアドバイスは明確です。


1. 高い変動金利を借りている人は「今すぐ」借り換えを!

残っている元本に対して金利がかかる以上、できるだけ早いタイミングで低い金利に乗り換えることが、35年トータルの金利総額を激減させます。
これが家計の金利耐久力を強くする一番の打ち手です。
迷っている暇はありません!


2. 変動か固定かは「3つの軸」で選ぶ

総返済額だけでなく、以下の視点も考慮しましょう。


・メンタル:「金利上昇に怯えるのは絶対に嫌だ」という方は、迷わず固定金利へ。

・フロー(収支):金利が上がっても毎月のキャッシュフローが回るか。

・ストック(資産):金利上昇に耐えうる貯蓄や運用資産があるか。


メンタルと家計に余裕があれば、変動金利を選ぶ合理性は十分にあります。


3. 完済がゴール!「余裕」と「投資」で備える

どちらを選ぶにせよ、住宅ローンはフルマラソンです。


家計を切り詰めすぎない「余裕ある資金計画(年収倍率5倍まで。家計を切り詰めても7倍以内)」を立てましょう。
さらに、金利上昇の背景にあるインフレに対抗するため、「長期分散積立投資」を並行して行うことを強くおすすめします。
万が一の金利急上昇時には、この積立資産を取り崩して返済に充てるという強力なカードになります。


最後まで記事を読んでいただき、本当にありがとうございました!

皆さんの住宅ローン選びが素晴らしいものになるよう、心から応援しています。


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WRITER

著者: モゲチェックメディア編集部

株式会社MFS

 

モゲチェックは住宅ローンのポータルサイトです。 金融機関や不動産会社出身の住宅ローンのプロ&テクノロジー集団が運営し、公平・中立な立場で住宅ローン情報をお届けします。

SUPERVISOR
supervisor

中山田 明

株式会社MFS代表取締役CEO

プロフィール

外資系投資銀行で日本初の住宅ローン証券化を手掛け、その後約10年に渡り住宅ローン証券化業務に従事してきた、日本における住宅ローンファイナンスのプロフェッショナル。フラット35を取り扱うSBIモーゲージ(現:SBIアルヒ株式会社)ではCFOを歴任。テクノロジーによる新しい住宅ローンサービスを生み出すべくMFSを創業。「住宅ローンを必要とする全ての人が、最も有利な条件で借り入れ、借り換えできる」世界の実現を目指す。

趣味は登山で、テントを背負って槍ヶ岳や剱岳、海外ではキリマンジャロやキナバル山に登頂。

経歴

  • 1991年3月 東京大学経済学部学部 卒業
  • 1991年4月〜 三井物産株式会社 入社
  • 1993年7月〜 モルガン・スタンレー、ベア・スターンズなど外資系投資銀行を歴任
  • 2000年8月〜 株式会社新生銀行(現:SBI新生銀行)キャピタルマーケッツ部部長
  • 2011年8月〜 SBIモーゲージ株式会社(現:SBIアルヒ株式会社)CFO
  • 2014年10月〜株式会社MFS創業

主な保有資格

貸金業務取扱主任者

登壇実績

  • 2021年9月 金融DXサミット(日本経済新聞主催)等 登壇実績多数
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