1.イオン銀行住宅ローンの特徴
イオン銀行は、店舗での窓口業務も行っている新しい形態のネット銀行です。銀行の特徴や住宅ローンの概要を解説します。
イオン銀行の住宅ローンの商品概要は下記の通りです。
事前申込 |
オンライン |
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本申込 |
オンライン/対面 |
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ローン契約 |
郵送/対面 |
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金利タイプ |
変動 固定特約(3/5/10年) |
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団信 |
一般団信 ワイド団信 がん100%保障 8大疾病保障 全疾病保障 |
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最大貸付額 |
2億円 |
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最低年収 |
100万円 |
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保証料 |
0円 |
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事務手数料 |
定額型:110,000円(税込) 定率型:借入金額×2.20%(税込) ※定率型をご利用いただいた場合、定額型にくらべお借入れ利率が年 0.2%低くなります。 |
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繰上返済手数料 |
一部 |
無料 |
全額 |
55,000円 |
(2024年6月現在)
イオングループのネット銀行
イオン銀行は、イオンの運営を中心に幅広く事業を展開しているイオングループの銀行です。グループ全体で1,500以上のスーパーを保有しています。
商業と金融を融合させた新しいタイプの銀行として、2007年10月に誕生しました。独自のマーケティングノウハウを生かし、既存の銀行にはない特典やサービスを提供していることが特徴です。
全国に6,000台を超えるATMを設置していることや、ネットバンキング機能の拡充を進めていることなど、ネット銀行としての側面を強く持っています。一方、対面でのサービスも提供しており、従来型銀行としての機能を兼ね備えている銀行です。
独自ローンとフラット35を選択可能
イオン銀行では、変動金利と当初固定金利の2種類から選べる、独自の住宅ローンを提供しています。当初固定金利で利用できる期間は3年・5年・10年です。
独自ローン以外にフラット35も選択できます。フラット35とは、住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して運営する、全期間固定金利タイプの住宅ローンです。
フラット35は独自ローンより金利が高いものの、月々の返済額が完済時まで変わらないため、返済計画を立てやすいメリットがあります。一般的な住宅ローンより審査基準が緩く、融資を受けやすいのも特徴です。
2.イオン銀行住宅ローンの商品概要
イオン銀行の住宅ローンの商品概要は下記の通りです。
事前申込 |
オンライン |
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本申込 |
オンライン/対面 |
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ローン契約 |
郵送/対面 |
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金利タイプ |
変動 固定特約(3/5/10年) |
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団信 |
一般団信 ワイド団信 がん100%保障 8大疾病保障 全疾病保障 |
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最大貸付額 |
2億円 |
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最低年収 |
100万円 |
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保証料 |
0円 |
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事務手数料 |
定額型:110,000円(税込) 定率型:借入金額×2.20%(税込) ※定率型をご利用いただいた場合、定額型にくらべお借入れ利率が年 0.2%低くなります。 |
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繰上返済手数料 |
一部 |
無料 |
全額 |
55,000円 |
(2024年6月現在)
3.イオン銀行の住宅ローン金利
イオン銀行の住宅ローンにおける各プランの金利について解説します。
変動金利プラン
変動金利とは、市場金利などの動きに合わせて利率が上下する金利タイプです。取扱手数料に定率型と定額型があり、定率型の方が利率が低くなっています。定額型の場合は、利率が年0.2%高くなります。
疾病保障付住宅ローンを利用するケースでは、保険の種類に応じて金利が上乗せされます。
当初固定金利プラン
イオン銀行住宅ローンの当初固定金利プランは、固定期間を3年・5年・10年から選択可能です。
当初固定期間終了後は変動金利に移行し、原則として店頭表示利率から最大年1.60%が差し引かれます。期間終了後に再び当初固定金利プランを利用することも可能です。
適用ローン取扱手数料を定額型にする場合も、変動金利プランと同様に利率が年0.2%高くなります。
フラット35
イオン銀行のフラット35では、融資率・融資手数料タイプ・返済期間により適用金利が異なります。
融資率とは、物件価格に対する借入金額の割合です。融資率が90%を超えると、頭金が少なくなる代わりに金利が割高になります。
4.イオン銀行の住宅ローン利用・検討者の口コミや評判
イオン銀行の住宅ローンの利用者や検討者は、実際にどのような印象を受けているのでしょうか。口コミや評判を確認し、検討材料として役立てましょう。
金利が低い
イオン銀行住宅ローンの口コミや評判からは、大半の利用者や検討者が低金利を評価していることが分かります。口コミの一部を見てみましょう。
メガバンクと比べて8大疾病保障を付けても金利が安くついた
イオン銀行に満足している理由は、金利の低さに満足しているからです
審査もスムーズで金利も安く満足
イオン銀行の住宅ローンの金利は、他のネット銀行に比べればやや高めですが、最低に近い水準は維持しています。変動金利が特に低い点も評価が高いポイントです。
店舗が近くにあり便利
イオン銀行住宅ローンの利用者や検討者の中には、店舗が近所にあることを便利に感じている人もいます。該当する口コミは以下の通りです。
イオンに行けば実店舗があり、いざというときに対面で相談できる
イオン銀行はイオンの中にあるため土日関係なく相談できました
店舗が近くにあるので、何かあればすぐに行けるのがよかったです
支店の近さだけでなく、土日祝日関係なく営業している点も評価が高いようです。仕事が忙しく平日に足を運べない人にとって、利用しやすい住宅ローンだといえるでしょう。
イオンでの買い物がお得なのが嬉しい
イオングループの店舗でお得にショッピングができることも、多くの口コミで言及されています。主な口コミを見ていきましょう。
借入時にイオンゴールドカードが付与され、お得に買い物ができています
イオン系のお店で使える優遇券をもらえる点に満足しています
お客様感謝デー以外でもイオンでの買い物が5%オフになる点は満足できます。イオンゴールドカードセレクトが発行される点もすばらしいと感じました
自分の地域ではイオングループの店舗が多く、買い物をすることが多々あるので、少しでも安く買えるのはとてもありがたく感じます
5.イオン銀行住宅ローンのメリット
イオン銀行の住宅ローンにはどのようなメリットがあるのでしょうか。他行のローンとも比較しながら、主なメリットを四つ紹介します。
イオングループで利用できる特典が多い
イオン銀行で住宅ローンを組んだ後、『イオンカードセレクト』に入会すれば、イオングループでの買い物時に5%引きの特典が適用されます。
イオンカードセレクトとは、イオン銀行キャッシュカード・クレジットカード・電子マネーWAONの機能が備わったカードです。
イオン・イオンスーパーセンター・マックスバリュ・ダイエーなどが、主な割引対象店舗となっています。
イオンカードセレクト自体にも、ポイントプレゼントなどの特典があります。定期預金の金利優遇やイオングループ各社からの特典、ゴールドカードを無料発行できる特典などを受けられるのもメリットです。
団信の特約内容が充実
イオン銀行住宅ローンでは、金利に0.3%を上乗せすることで『8疾病保障プラス付住宅ローン』を利用できます。がん・脳卒中・急性心筋梗塞など特約対象の病気にかかった場合、状況によってはローン残高を減らすことが可能です。
8疾病保障プラス付住宅ローンの利用中に、人生において初めてがんと診断されたら、進行の程度を問わず診断給付金が支払われて残債がなくなります。がんが完治しても診断給付金を返す必要はありません。
金利をさらに0.05%上乗せすれば、『居住不能信用費用保険』を追加できます。自然災害などにより自宅に住めなくなった場合に、ローン返済額を最大6カ月間保障する保険です。
諸経費の借入が可能
イオン銀行住宅ローンでの借入金には、不動産売買契約金額や工事請負金額の105%を上限とし、仲介手数料や登記費用などの諸経費分を組み込むことが可能です。
さらに借入を増やしたい場合は、住宅ローン利用者限定ローンの『イオンアシストプラン』を利用できる可能性があります。最大700万円を最長8年まで借りられるフリーローンです。
イオンアシストプランは、資金使途を自由に決められます。子ども部屋の増築や室内のバリアフリー化、リビングの補修・改装などに役立てられるでしょう。
フラット35でも買い物割引を受けられる
多くの民間金融機関で取り扱われているフラット35は、金融機関ごとに金利などの特徴が異なります。イオン銀行のフラット35は、買い物割引の特典を受けられる点が大きなメリットです。
融資率90%以下でフラット35を利用する場合は、『イオン【プラス】』が利用できます。イオン【プラス】とは、フラット35と併用することで、物件価格の100%まで融資が可能となる商品です。
フラット35で融資率を90%以下にすると、金利を抑えられる一方で頭金を多めに準備しなければなりません。イオン【プラス】を利用すれば頭金の部分も融資を受けられるため、物件価格については現金を用意する必要がなくなります。
6.イオン銀行住宅ローンのデメリットと注意点
イオン銀行住宅ローンには、他行の商品に比べ見劣りしてしまう部分もあります。デメリットや注意点をチェックし、ローンを比較する際の参考にしましょう。
金利が最安値水準ではない
イオン銀行の住宅ローンのデメリットとしては、金利が最低水準に至っていない点が挙げられます。変動金利と当初固定金利のいずれも、他のネット銀行に比べやや割高です。
固定金利の最長期間は10年間
イオン銀行の独自ローンを固定金利で利用したい場合、3年固定・5年固定・10年固定の3タイプからしか選べません。当初固定金利プランの期間を、連続で11年以上にはできないということです。
当初固定金利プランの終了後は変動金利プランに移行し、店頭表示利率から最大年1.60%を差し引いた金利が完済まで適用されます。固定金利期間の満了日までに手続きを行えば、再度固定金利プランを利用することも可能です。
ただし固定金利プランを再度選択する場合は、再契約時の金利が適用されるため、金利で得をするとは限りません。完済まで一定の利率をキープしたいなら、全期間固定金利タイプのフラット35を利用する必要があるでしょう。
7.イオン銀行の住宅ローンはこんな人に最適
イオン銀行住宅ローンは、以下に挙げるような人に向いているローンです。自分に当てはまる場合は、積極的に利用を検討してみましょう。
イオン店舗が近くにあり、日常的に使う
イオン銀行の住宅ローンを利用すれば、イオングループの店舗でショッピングを行った際に5%の割引特典を受けられます。なんと期限はなく、完済までずっと特典の対象となります。
近所のイオンやマックスバリュ、まいばすけっとを日常的に利用している人なら、生活費の節約につなげられるでしょう。実店舗での買い物だけでなく、オンラインショッピングでも割引が適用されます。
イオン銀行の支店があるショッピングセンターの近くに住んでいる場合も、イオン銀行の住宅ローンを利用するのがおすすめです。離れた場所の銀行へ行くのに比べ、より気軽にローンの相談を行えます。
住宅ローンについて対面で相談したい
イオン銀行の住宅ローンは、ネットで申し込むことが可能です。しかしWeb画面での記入方法が分からなかったり、オンラインできちんと申し込めるのか不安に感じたりする人もいるでしょう。
対面で相談しながらローンを申し込みたい場合も、イオン銀行ならショッピングモール内の支店に行けば窓口で手続きを行えます。対面での申し込みなら、記入漏れなどの心配がありません。
イオン銀行の支店は年中無休で営業しているため、年末年始やゴールデンウィークでも住宅ローンの相談や申し込みを行えます。前日までにスマホ・パソコンから来店予約をしておけば、当日は優先的に案内してもらうことが可能です。
正社員ではない、勤続年数が短い
イオン銀行住宅ローンの大きな特徴の一つに、審査のハードルが低いことが挙げられます。安定的かつ継続的な収入があれば、正社員ではない人や勤続年数が短い人でも申し込むことが可能です。
契約社員や派遣社員の場合、保険に関する条件をクリアしていればローンを利用できる可能性があります。勤続年数に関しては、6カ月以上勤務していれば問題ありません。年収についても、前年度の収入が100万円以上なら申し込めます。
これらの条件は、他行の住宅ローン審査に比べかなり緩い基準です。自分の属性に不安を感じている人でも、ローンを組める可能性が大いにあります。
8.【年収別】借り入れ可能額シミュレーションの結果
イオン銀行住宅ローンサイトには借入可能額のシミュレーションが設置されています。具体的にどれくらいの年収の人がどれくらいの借入額でイオン銀行住宅ローンを利用できるのかシミュレーションしてみました。
年収 | 借り入れ可能額(目安) |
200万円 | 1,010万円~1,410万円 |
300万円 | 1,510万円~2,120万円 |
400万円 | 2,420万円~3,230万円 |
500万円 | 3,020万円~4,030万円 |
600万円 | 3,630万円~4,840万円 |
700万円 | 4,230万円~5,650万円 |
800万円 | 4,840万円~6,450万円 |
900万円 | 5,440万円~7,260万円 |
1,000万円 | 6,050万円~8,070万円 |
1,100万円 | 6,650万円〜8,870万円 |
1,200万円 | 7,260万円〜9,680万円 |
(新規借り入れ、借入期間35年でのシミュレーション。イオン銀行「住宅ローンシミュレーション」を参照。別途手数料等が必要。2024年6月調査)
9.イオン銀行の住宅ローン申し込み手順
ローンの申し込み手順を理解しておくことで、実際の手続きをよりスムーズに進められるでしょう。申し込みや契約に必要な書類も紹介します。
ネット申し込みの流れ
イオン銀行住宅ローンをネットで申し込む場合は、最初にイオン銀行のホームページから事前審査を申し込みましょう。事前審査の結果は郵送または電話で通知が行われます。
事前審査に通過したら正式審査を申し込みます。送付されてきた必要書類に記入し、写真を撮ってマイページにアップロードすれば、申し込みは完了です。必要書類は店舗の窓口に提出しても構いません。
正式審査の結果通知も郵送または電話で行われます。
正式審査も通過すればローン契約締結のステップに進めます。契約時には司法書士の立会いのもとで抵当権設定手続きを行う必要があるため、店舗や自宅などで契約手続きを行わなければなりません。
店舗で申し込む流れ
イオン銀行の住宅ローンは、店舗で申し込むことも可能です。店頭の専用申し込み画面に必要事項を入力すれば、事前審査を申し込めます。スムーズな手続きを進められるよう、事前に予約しておきましょう。
郵送や電話で事前審査の結果通知を受けたら、必要書類を店舗に持参して正式審査を申し込みます。正式審査も通過すれば、借入手続きの案内が自宅に送付されます。
契約時の手続きに関しては、ネット申し込みの場合と同様です。店舗・自宅・司法書士事務所などで、ローン契約の手続きを行います。
申し込み・契約に必要な書類
イオン銀行住宅ローンの申し込み時には、『本人確認書類』『住民票の写し』『健康保険証』の準備が必要です。本人確認書類は運転免許証やパスポートなどが該当します。
収入を確認する書類として、給与所得者なら『源泉徴収票』と『住民税決定通知書または課税証明書』も用意しなければなりません。『不動産売買契約書』『重要事項説明書』『建築工事請負書』など、物件に関する書類も必要です。
申し込み金額が一定額を超える場合は、団信関連書類として保険会社所定の診断書の提出も求められます。加入する保険の種類により診断書の取り扱いが異なるため、事前に確認しておきましょう。
10.イオングループならではのメリットが豊富
イオン銀行の住宅ローンを利用すれば、イオングループならではの特典を豊富に受けられます。銀行の支店もイオン内にあるため、イオンの店舗が近くにある人におすすめです。
団信の特約内容が充実していることや、諸経費の借入が可能なことなどのメリットもあります。利用を検討する場合は、プランの違いもしっかりと理解しておきましょう。
イオン銀行住宅ローンに関するよくある質問
イオン銀行の住宅ローンの審査はどれくらいかかりますか?
イオン銀行住宅ローンの審査は、事前審査と本審査の2段階で行われます。事前審査の結果が出るまでの期間は約3~7日、本審査の場合は必要書類の到着後約1~2週間です。
事前審査を申し込んでから実際に融資の実行を受けるまでには、1カ月~1カ月半程度の時間を要します。場合によってはさらに時間がかかることもあるため、余裕を持って準備を進めましょう。
事前審査をオンラインで申し込んだり、混雑しやすい土日祝日を避けてイオン店舗で申し込んだりすれば、より効率的に住宅ローンの手続きを進められます。
イオンの住宅ローンは何年で借りられますか?
イオン銀行住宅ローンは、借入期間を1年以上35年以内(1ヶ月単位)で設定することが可能です。中古物件など物件の種類によっては借入期間に制限が生じる場合があること、また借り換えの場合は借り換え前のローンの残存期間の範囲内となる点に注意しましょう。
また、イオン銀行住宅ローンは完済時の年齢が満80歳未満(79歳以下)となるように借入期間を設定する必要があるため、借り入れする際の年齢によっては最長の35年で組むことができません。例えば借入時に満55歳なら、24年11ヶ月が最長となります。
イオンの住宅ローンは何歳まで借りられますか?
イオン銀行住宅ローンは申込時の年齢が満18歳以上、お借入時に満71歳未満である必要があります。また、8疾病保障などの疾病保障付団信を利用する場合は、お借入時の年齢が満50歳未満でなければなりません。
イオンの住宅ローンは年収の何倍まで借りられますか?
上述の「7.【年収別】借り入れ可能額シミュレーションの結果」によると、イオン銀行の住宅ローンは年収に対して7〜8倍が借り入れの限度となるでしょう。
ただし、一般的には年収に対して8倍近いお借入れは生活に余裕がなくなる可能性もあります。ローン借入後の家計に余裕を持ちたい場合は、年収に対して5〜7倍以内に収めるのが現実的でしょう。
変動金利・固定金利の違いとは?
特徴やメリット・デメリットを解説
住宅ローンの基本的な金利タイプで、年2回(4/1と10/1)見直しされることから変動金利と呼ばれています。
金利の急変動で利用者が困らないよう、返済額を5年間据え置く「5年ルール」や月々の返済が25%以上増えないようにする「125%ルール」を設定している金融機関も多く存在します。固定金利に変更するオプションが付帯しており、金利上昇時には固定金利に切り替えることも可能です。
| 変動金利のメリット・デメリット
メリット:銀行間の低金利競争が激しく金利水準が低いため、月々の返済額を抑えることができます。
デメリット:将来金利が上がり、月々の返済額が増えるリスクがあります。対策として、金利が低いうちにしっかり貯蓄をして万が一の金利上昇に備えると良いでしょう。
| 5年ルール・125%ルールとは?
5年ルールとは、変動金利が上がっても月々の返済額を5年間一定とするルールです。5年ルール有りの場合、最初の5年間は変わらず、6年目から返済額が増えることになります。5年ルール無しの場合、翌月や翌々月から返済額が増えます。
金利が上がっても返済はすぐには増えず、5年間は変わらないというメリットがある一方、6年目になるまでは本来より低額での返済となり、完済時に未払利息が発生する可能性がある点がデメリットとなります。
125%ルールとは、5年ルールを適用している金融機関で返済額が増える際、今までの返済額の1.25倍を上限とするルールです。例えば従来の月々の返済が10万円の場合、返済がどれだけ増えても12.5万円が上限となります。
返済額が増えても上限値があるのがメリットとなる一方、5年ルール同様に本来よりも安く返済が進むため、予定通りに残高が減らず完済時に高額返済が必要となる可能性がある点がデメリットです。
| 変動金利の推移・相場は?
変動金利はバブル崩壊以降、ほぼ一貫して低下傾向を続けてきました。しかし2024年になって日銀のゼロ金利解除により、変動金利が遂に引き上げられることとなりました。いよいよ「金利のある世界」に突入したことになります。しかしながら、依然としてネット銀行を先頭に、変動金利が顧客獲得競争の主戦場という状況は続いています。
| 固定金利とは?
文字通り金利が変わらないのが固定金利です。フラット35のような全期間固定金利のほか、5年、10年など一定期間の金利を固定する固定期間選択型もあります。
| 固定金利のメリット・デメリット
メリット:返済額が変わらない安心感があります。変動金利より金利水準は高いものの、一定期間または全期間の返済額が変わらないため、長期の返済計画や生活設計を立てやすいことが特徴です。
デメリット:金利水準が高く、返済額が多くなります。返済中に大規模な金利上昇が起こらない限り、変動金利を使った場合に比べて固定金利を使う方が多額の返済となるでしょう。また固定期間選択型の場合、6年目や11年目など固定期間が終了するタイミングで、当初固定期間よりも高い金利に切り替わることが多いこともデメリットです。
| どんな人が変動金利・固定金利に向いている?
少しでも返済額を抑えたい方やコストパフォーマンスを重視する方には変動金利がオススメです。日本銀行の金融緩和政策や住宅ローン業界の競争激化を踏まえ、モゲチェックでは変動金利は今後も低金利が続くと予想しています。
一方、固定金利は金利や返済額が変化するリスクをなくしたい方に向いています。例えば最初の10年間が子どもの教育費がかさむ時期と重なるなど、住宅ローンの返済額が増えることをどうしても避けたい方には10年固定金利がオススメです。
| 変動金利・固定金利の利用割合
変動金利を選ぶ人の割合が年々増え続け、全体のおよそ7割とほとんどの住宅ローン利用者が変動金利を選んでいます。また、固定期間選択型は2割、全期間固定型は1割であり、年々減少しています。
(出所:独立行政法人住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査」より)
| モゲチェックのオススメは?
モゲチェックでは低金利政策が長期化する可能性が高いとの見通しや、住宅ローン業界で顧客獲得競争が激しくなっていることから、変動金利では安定した低金利が続くと予想しています。
迷った方はまず変動金利から検討することをオススメします。最新情報は住宅ローンランキングでチェック!