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スルガ銀行住宅ローンの特徴、審査基準、金利を徹底解説

  • 最終更新日: 2025年2月13日

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スルガ銀行は静岡県を中心に展開する地方銀行で、住宅ローンの融資では他の金融機関よりも申込者の事情に配慮した柔軟な審査を行っています。この記事では、スルガ銀行の住宅ローン商品の特徴や審査基準に関する評判、金利などについてわかりやすく解説していきます。

 

目次
  • スルガ銀行住宅ローンの特徴
    • 住宅ローンに力を入れている地方銀行
    • 申し込みの間口が広い
  • スルガ銀行住宅ローンはどんな人に最適?
  • スルガ銀行住宅ローンの審査基準は甘い?
  • スルガ銀行の住宅ローン金利
  • スルガ銀行住宅ローンの団信
  • スルガ銀行住宅ローンのメリット
    • 所得が低くても申し込み可能
    • より長期のローンが組める
    • 審査が柔軟
  • スルガ銀行住宅ローンのデメリットや注意点
    • 金利が高い
    • 疾病保障団信は上乗せ金利がかかる
    • 繰り上げ返済に手数料がかかる
  • スルガ銀行住宅ローンの申し込み手順
    • Webでの申し込み手順
    • 書面での申し込み手順
  • 1番おトクな住宅ローンを見つけるなら、モゲチェック
  • まとめ

スルガ銀行住宅ローンの特徴

スルガ銀行は住宅ローンの販売に力を入れている地方銀行の1つで、申し込みの間口が広く取られています。他の金融機関では住宅ローンを借りることが難しい人にも、住宅ローンを借りるチャンスがある銀行です。

住宅ローンに力を入れている地方銀行

スルガ銀行は静岡県沼津市に本店を構える1985年設立の地方銀行で、130年にも及ぶ歴史をもつ銀行です。静岡県を中心に業務を行っていますが、店舗の半数近くは神奈川県を中心に県外にも展開しています。また、インターネット支店も10店を数えており、ネットバンキングにも力を入れている銀行です。

静岡県内の地銀では静岡銀行に次ぐ規模であり、一部の支店を個人向けの住宅ローンの相談業務に特化するなど、住宅ローンの貸出にも積極的に取り組んでいます。

申し込みの間口が広い

スルガ銀行の住宅ローンは、メガバンクやネット銀行と比べて申し込みの間口が広いことが大きな特徴です。申込者の所得による制限はありません。融資期間については、完済時年齢の上限が85歳未満までと高く設定され、一戸建ては最長40年、マンションは最長50年までの住宅ローンを組むことができます。また、融資金額も最大4億円までと高額の融資にも対応しています。

また、シニア向けや個人事業主向け、静岡県・神奈川県への移住者向け、外国人向け、IT人材向けといった専用の住宅ローンや、借り換え向けの金利優遇があるなど、独自基準でターゲットを絞った商品を開発していることも特徴です。

 

スルガ銀行住宅ローンはどんな人に最適?

スルガ銀行は、申込者の属性に特化した住宅ローンを数多く取り揃えています。個人事業主や永住許可を得ていない外国人、転職が他業種に比べて多く勤続年数が短くなりやすいIT関連の職種の人など、メガバンクやネット銀行の多くで融資が難しい属性の人をターゲットにしており、他の金融機関よりも審査承認の確率を上げることができます。

 

属性

商品

50歳以上

シニア向け住宅ローン

個人事業主

個人事業主向け住宅ローン

永住許可を受けていない外国人

外国人のお客さま向け住宅ローン

IT関連職種の人

<IT人材向け>スルガ銀行住宅ローン

定期借地権付物件を購入する人

定期借地権付き住宅向け住宅ローン

静岡県・神奈川に移住する人

「静岡県・神奈川県」移住・定住者向け住宅ローン

借り換えで利用したい人

スルガ銀行住宅ローン<優遇金利型>

 

スルガ銀行住宅ローンは上記のような属性の人には最適です。住宅ローン比較の際には候補に入れておきましょう。

 

スルガ銀行住宅ローンの審査基準は甘い?

スルガ銀行の住宅ローンの主な申し込み条件は次の2つです。

・年齢:借り入れ時点の年齢が18歳以上70歳未満、かつ最終返済時の年齢が85歳未満

・健康状態:団信(団体信用生命保険)に加入できる人

健康状態については保険会社の審査によるため、他の金融機関と比較して差はないと考えられます。しかし、最終返済時の年齢は一般的に80~81歳のところを、スルガ銀行は85歳まで受け入れています。

スルガ銀行では申込者の勤続年数や所得による申込制限はなく、個別事情を考慮した審査を売りにしています。また、借地や狭小物件などの担保価値が低いとされる物件でも対応可能です。これらのことから、スルガ銀行住宅ローンの審査基準は一般的に見て甘いと言えるでしょう。

しかしながら、スルガ銀行の住宅ローン審査に落ちて、他金融機関の審査で承認を得られることもあります。審査は2~3行の金融機関と並行して進めましょう。

 

スルガ銀行の住宅ローン金利

スルガ銀行の住宅ローンは、メガバンクやネット銀行と比較して、特に変動金利が高い傾向があります。スルガ銀行をよく利用する人や借り換えをする人向けの金利優遇が大きい「スルガ銀行住宅ローン<金利優遇型>」でも、最優遇で0.8%台の金利になっています。

 

名称

種類

金利

スルガ銀行住宅ローン<金利優遇型>

変動金利

0.825 % ~ 2.825 %

スルガ銀行住宅ローン(取扱手数料定額型)

変動金利

1.625 % ~ 3.825 %

スルガ銀行住宅ローン(取扱手数料定率型)

変動金利

1.475 % ~ 3.675 %

フラット35(返済期間20年以内)

全期間固定金利

1.470 %(融資率9割以内)
1.580 %(融資率9割超)

フラット35(返済期間21年以上)

全期間固定金利

1.860 %(融資率9割以内)
1.970 %(融資率9割超)

 

スルガ銀行住宅ローンの団信

スルガ銀行の団信には、死亡・高度障害に備える一般団信のほかに、がん50%保障団信、がん団信、ライフサポート団信(3大疾病保障+就業不能保障)、8大疾病団信、連生団信などの取り扱いがあります。住宅金融支援機構と連携して取り扱うフラット35以外では、いずれかの団信への加入が必要です。

団信の提供元は地方銀行協会(地銀協:事務幹事会社は明治安田生命保険)とカーディフ生命保険です。一般団信以外では金利の上乗せがありますが、上乗せ金利は明示されておらず、審査の際に年齢などを考慮して提示されます。一般的には、がん団信は0.2%程度、8大疾病団信は0.3%程度が上乗せされます。

 

スルガ銀行住宅ローンのメリット

スルガ銀行の住宅ローンは申し込みや審査が柔軟であるという大きなメリットがあります。

所得が低くても申し込み可能

申し込み基準が厳しいネット銀行では、「年収400万円以上」「勤続1年以上」といった要件が定められており、これに該当しない場合には融資を受けることができません。しかし、スルガ銀行は申込時には所得に制限をかけておらず、審査において返済可能と判断されれば融資を受けることができます。勤続年数の要件もないため、転職直後の場合でも利用しやすいメリットがあります。転職が特に多いIT人材向けに特化したローンを用意するなど、メガバンクやネット銀行が積極的に融資をしない人を融資対象と考えている傾向があります。

より長期のローンが組める

多くの金融機関は80歳未満としていることが多く、例えば50年の超長期ローンを組みたい場合には、20代のうちに購入しなければなりません。

一方、スルガ銀行の住宅ローンは、完済時年齢が85歳未満と他の金融機関よりも高年齢まで融資できる特徴があります。そのため、34歳までの人は50年ローンを組むことができます。また、50代・60代で住宅ローンを借りたい場合にも返済期間を長くとることができます。

審査が柔軟

申し込み条件がゆるいことからもわかるように、スルガ銀行はメガバンクやネット銀行の審査では難しい人を融資対象としています。収入が低い人や個人事業主、転職直後の人、永住許可を受けていない外国人なども幅広く審査対象としており、また定期借地権付物件などでも、それだけで融資が断られることはありません。住宅ローンを借りられるか不安な条件の場合でも、柔軟な審査で対応してもらえる可能性があります。

 

スルガ銀行住宅ローンのデメリットや注意点

スルガ銀行は審査が柔軟な一方で、そのぶん金利や団信、手数料などについてのデメリットや注意点があります。

金利が高い

スルガ銀行は審査が柔軟で、他の金融機関では住宅ローンを借りることが難しい人も融資対象としています。金融機関側からみると高リスクな融資である分、金利が高く設定されています。

2025年1月時点では、変動金利で最も安い銀行では0.3%台で借りることができますが、スルガ銀行は優遇金利型でも0.825%以上となっています。スルガ銀行で融資を受けた後に住宅ローンを借りやすい属性になった場合には、借り換えも視野に入れるようにしましょう。

疾病保障団信は上乗せ金利がかかる

スルガ銀行はがん団信、3大疾病保障団信、8大疾病団信などを取り扱っていますが、これらの疾病保障団信には上乗せ金利がかかります。近年はネット銀行を中心に、がん50%保障団信が無料付帯する金融機関が増えており、団信にメリットの差が出てきています。

また、スルガ銀行は疾病保障団信の上乗せ金利を一律に設定しておらず、年齢によって審査を行う方針となっています。年齢が高いほど上乗せ金利は高くなると考えられますので、団信のメリットと上乗せ金利を慎重に比較するようにしましょう。

繰り上げ返済に手数料がかかる

スルガ銀行では住宅ローンを繰り上げ返済する際に、一部繰り上げ返済の場合には11,000円(税込)、全部繰り上げ返済の場合には33,000円(税込)の手数料がかかります。

ただし、繰り上げ返済は手元資金を減らすことになり、住宅ローン控除や団信のメリットを減らしてしまう可能性があります。そもそも繰り上げ返済を行う必要があるかどうかは総合的な判断が必要です。また、毎月の返済負担が重い場合には、繰り上げ返済ではなく借り換えを検討してみましょう。

 

スルガ銀行住宅ローンの申し込み手順

スルガ銀行の住宅ローンはWebサイトと書面で申し込むことができます。

Webでの申し込み手順

Web申し込みは以下の手順で申し込みを進めることになります。

・アカウント作成:スルガ銀行のウェブサイトから、ローンWeb申込サービスにアクセスし、アカウントを作成します。

・仮審査:以下の必要書類をアップロードし、審査へと進みます。

種類

主な必要書類

本人確認書類

・顔写真付き本人確認書類(運転免許証など)

・健康保険証

収入確認資料

・源泉徴収票または確定申告書、決算書

物件確認資料

・資金使途確認資料

・物件図面資料

・不動産会社等の担当者の名刺

・仮審査結果の連絡:書類提出から約1週間で回答があります。

・本審査:担当者またはローンWeb申込サービスの案内に従って手続きを行います。

・団信の手続き:書類を提出するなど、本審査と並行して行います。

・本審査結果の連絡:書類提出から1~2週間で回答があります。

・契約手続き:店頭または郵送・Web面談にて行います。

書面での申し込み手順

店舗で対面相談した場合には、書面での申込みも可能です。

・申込み:指定された書類に必要事項を記載します。

・仮審査:以下の必要書類を提出し、審査へと進みます。

種類

主な必要書類

本人確認書類

・顔写真付き本人確認書類(運転免許証など)

・健康保険証

収入確認資料

・源泉徴収票または確定申告書、決算書

物件確認資料

・資金使途確認資料

・物件図面資料

・不動産会社等の担当者の名刺

・仮審査結果の連絡:書類提出から約1週間で回答があります。

・本審査:担当者の案内に従って手続きを行います。

・団信の手続き:書類を提出するなど、本審査と並行して行います。

・本審査結果の連絡:書類提出から1~2週間で回答があります。

・契約手続き:店頭にて行います。

 

1番おトクな住宅ローンを見つけるなら、モゲチェック

スルガ銀行の住宅ローンは最低年収や勤続年数の制限がなく、他の金融機関では融資が難しい属性の人でも借りられる可能性があります。その一方で、金利が高いことから、属性が良くなった場合には借り換えで返済負担を減らすことも考慮しましょう。

モゲチェックの無料で使える住宅ローン提案サービス「住宅ローン診断」は、住宅ローンの借り換えによるメリット額を具体的に計算し、1番おトクな住宅ローンを提案いたします。借り換えによって100万円以上のメリットがあることも多くあるため、住宅ローンを返済中の方はぜひ試してみてください。

 

まとめ

スルガ銀行の住宅ローンは柔軟な審査が特徴で、収入や勤続年数などが理由で他の金融機関では住宅ローンの審査に落ちてしまった人にもチャンスがあります。融資期間が長く、85歳未満まで借りられることもメリットです。

 

一方、金利は高めの設定であるため、融資を受けた後は借り換えを考慮に入れておきましょう。属性が変わり、より好条件のローンに借り換えた場合には、100万円以上のメリットが出てくるかもしれません。

 

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WRITER

著者: モゲチェックメディア編集部

株式会社MFS

 

モゲチェックは住宅ローンのポータルサイトです。 金融機関や不動産会社出身の住宅ローンのプロ&テクノロジー集団が運営し、公平・中立な立場で住宅ローン情報をお届けします。

SUPERVISOR
supervisor

中山田 明

株式会社MFS代表取締役CEO

プロフィール

外資系投資銀行で日本初の住宅ローン証券化を手掛け、その後約10年に渡り住宅ローン証券化業務に従事してきた、日本における住宅ローンファイナンスのプロフェッショナル。フラット35を取り扱うSBIモーゲージ(現:SBIアルヒ株式会社)ではCFOを歴任。テクノロジーによる新しい住宅ローンサービスを生み出すべくMFSを創業。「住宅ローンを必要とする全ての人が、最も有利な条件で借り入れ、借り換えできる」世界の実現を目指す。

趣味は登山で、テントを背負って槍ヶ岳や剱岳、海外ではキリマンジャロやキナバル山に登頂。

経歴

  • 1991年3月 東京大学経済学部学部 卒業
  • 1991年4月〜 三井物産株式会社 入社
  • 1993年7月〜 モルガン・スタンレー、ベア・スターンズなど外資系投資銀行を歴任
  • 2000年8月〜 株式会社新生銀行(現:SBI新生銀行)キャピタルマーケッツ部部長
  • 2011年8月〜 SBIモーゲージ株式会社(現:SBIアルヒ株式会社)CFO
  • 2014年10月〜株式会社MFS創業

主な保有資格

貸金業務取扱主任者

登壇実績

  • 2021年9月 金融DXサミット(日本経済新聞主催)等 登壇実績多数
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