金利「4%」はあり得る未来なのか?
モゲ澤: 本日はよろしくお願いします!
早速ですが、単刀直入に伺います。マイナス金利解除以降、金利がじわじわ上がっていますが、円山社長はこの状況をどう見ていますか?
円山社長:結論から言うと、歴史的に見れば今の金利はまだ「お宝水準」ですよ。 バブル期の住宅ローン金利は8%台でした。過去の平均を見ても4%程度が普通であり、バブル崩壊後の「失われた30年」だけが異常だったのです。
モゲ澤: 確かに、20〜30年ぶりの金利上昇と言われますが、世界的に見ればまだ低いですよね。では、今後その「4%」まで上がる可能性はあるんでしょうか?
円山社長: 実は2年前までは「そこまでは行かない」と思っていました。ですが、今はその可能性があると考えています。
モゲ澤: えっ、見方が変わったんですか? その心は?
円山社長: 国債金利の急上昇です。10年国債はすでに2.2%を超え、30年国債に至っては3.56%(取材時)です。国債市場は「将来のインフレ」を織り込んで動きますから、市場はすでに「将来的に日本の金利はもっと上がる」と予測しているわけです。
モゲ澤: なるほど……。インフレの影響や円安抑制のためにも、金利上昇は避けられないシナリオになりつつあるということですね。
銀行の本音「もう金利の安売り競争はしない」
モゲ澤: 金利が上がる中、銀行間の競争も激化しているように見えます。今後、銀行の変動金利はどうなっていくのでしょうか?
円山社長: モゲ澤さん、銀行の立場になって考えてみてください。今、リスクゼロの国債で運用すれば2〜3%の利回りが確保できます。それなのに、なぜリスクのある住宅ローンをそれより低い金利で貸さなければならないのでしょうか?

モゲ澤: あ……言われてみればそうですね。マイナス金利時代は「貸出」しか運用先がなかったけれど、今は国債がある。
円山社長: その通りです。だから、多くの銀行にとって「無理な安売り競争をする意味」はなくなってきているんです。 実際、うち(住信SBIネット銀行)も今は業界最安金利は追っていません。むしろ、Web申込の方が対面より金利が高いくらいです。これからは金利の低さよりも、サポート体制や商品の中身で勝負する時代になります。
衝撃回答「私は固定金利しか借りない」
モゲ澤: ここが一番聞きたいところなんですが、この金利上昇局面で、円山社長ご自身が今家を買うなら「変動」と「固定」、どっちを選びますか? 御行は変動金利に強いイメージがありますが……。
円山社長: 私はずっと「住宅ローンは全期間固定が正しい」と思っているので、固定しか借りる気がありません。

モゲ澤: えええっ!? ネット銀行の社長が固定一択ですか!? それはなぜでしょう?
円山社長: 金融機関に30年以上いますが、「経済・金融の予測は絶対にできない」という確信があるからです。プロでも35年後の金利なんて当てられません。だからこそ、高いコストを払ってでも「返済額が確定する安心」を買うべきなんです。 特に今の固定金利(2%程度)は、歴史的に見ればまだ低水準。「これを固定しない理由がない」とすら思います。
モゲ澤: なるほど……「予測できないリスクは取らない」というのがプロの鉄則なんですね。では逆に、変動金利を選んでもいいのはどんな人ですか?
円山社長: 「5〜10年で売却・住み替える人」ですね。短期間なら金利上昇の影響を受けにくいですから。 あとは、何かあってもいつでも繰り上げ返済できる資金力と覚悟がある人。そうじゃなくて「永住予定で資金もギリギリ」という人は、迷わず固定金利をおすすめします。
50年ローンは「オプション」、ペアローンは「鎖」
モゲ澤: 次に、最近増えている「50年ローン」や「ペアローン」についてどう思われますか?
円山社長: まず「50年ローン」はとても良い商品です。おすすめします。
モゲ澤: おっ、そこは推奨なんですね。
円山社長: 不動産価格が高騰している今、50年ローンにして月々の返済を抑えることで、今の収入でも資産価値の高い物件を買えるようになります。 銀行から見れば、お客様は「期限の利益(返済を待ってもらえる権利)」を長く得られるわけです。インフレでお金の価値が下がる中、低金利で長くお金を借りられるのは、実は借り手にとって有利な「オプション」なんですよ。

モゲ澤: 確かに、浮いたお金を投資に回せば、ローンの金利以上のリターンも狙えますもんね。では「ペアローン」は?
円山社長: うーん、ペアローンはリスクがありますね。 日本の離婚率は3分の1です。万が一別れることになった時、「誰が住んで誰が返すのか」という問題が必ず出ます。
モゲ澤: 耳が痛い話です(笑)。
円山社長: もし組むなら、「いざとなったらすぐに売れる、資産価値の高い都心の物件」を選ぶことが絶対条件です。売るに売れない郊外の物件でペアローンを組むのは、将来の「鎖」になりかねませんから、そこは慎重に判断してほしいですね。
不動産価格は下がらない? おすすめ商品は「アレ」
モゲ澤: 不動産価格についてもお聞きしたいです。「高すぎるから下がるのを待つ」という声も聞きますが、どう思われますか?
円山社長: 残念ながら、下がることは期待しにくいでしょう。 今の価格高騰の主因は、インフレと人口減少による「建築コスト(資材・人件費)の上昇」という構造的な問題だからです。
モゲ澤: 構造的な問題だから、一時的なブームとは違うと。
円山社長: はい。これからは「二極化」が進みます。都心部の高額物件は投資マネーも入ってさらに上がり、地方や郊外は実需しかないので下がる。 だからこそ、50年ローンなどを駆使してでも、資産価値の維持できるエリアを買うことが重要になります。
モゲ澤: ありがとうございます。では最後にズバリ聞きます! 住信SBIネット銀行のラインナップの中で、円山社長の「一番のおすすめ商品」は何ですか?

円山社長: 私が「固定一択」だと言っている以上、おすすめは「フラット35」です。
モゲ澤: まさかの他社(機構)商品!? 自社のプロパー商品じゃなくていいんですか?(笑)
円山社長: だってフラット35の方が金利が低いですから(笑)。 あれは国の補助が入った「国策ローン」なので、民間単独であの条件は出せません。特に2026年4月からは借入上限が1億2,000万円に引き上げられるので、都心の物件でも使いやすくなります。これを使わない手はありません。
モゲ澤: 徹底して「顧客にとっての合理性」を追求する姿勢、さすがです……! ただ、1.2億円を超えるような超高額物件や、短期保有前提の場合は?
円山社長: その場合は、ぜひ当行の「変動金利」をご利用ください(笑)。
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これが私と円山社長が導き出した「最適解」でした。 皆さんも「目先の金利」だけでなく、「35年、50年先のリスク」を見据えてローンを選んでくださいね!
最後まで記事を読んでいただき、本当にありがとうございました!
皆さんの住宅ローン選びが素晴らしいものになるよう、心から応援しています。



















